容姿・経歴・その他メモ

レネゲイドウィルスに感染してない両親の元に生まれ、高校入学式当日に覚醒。近くにいた同じ高校生や通行人に怪我を負わせ、また自身も重傷を負い長期入院に。オーヴァードの力に目覚めた、と言われても納得がいかず、両親と妹のいる家に帰りたがっているが、数回顔を合わす程度でしか会えていない。クラス内でもちょっと浮いた存在になっているが、オーヴァードとして覚醒してから見方が著しく変わった。この人たちは覚醒もしてないしジャーム化もしてないから、不慮なことさえ起きなければ人間として生きて死ねる。つまんないな、人生ってのは。あ、もう人じゃないか。あはは。
面の皮が厚く、そう簡単に剥がれない。学校でもそれのお陰でいじめにもあってないが友人と呼べる人も少ない。「何考えてるか分からない勉強できる人」と思われており、朝は課題を見せろと色んな意味で人気者。テストは手加減している。
学校をサボることもまあまあある。

【彼女の記録～ In a free dreamまで】
新しいオーヴァードを迎えた。彼女は中学生くらいで、名前は叶、というらしい。
FHの女を退け、彼女を助けた。最後の選択肢として、「一般人になるか」「オーヴァードとなるか」を迫られた。
瀬尾は「一般人」を望んだが、一般人となる代償として「悪夢を見続ける」ことという。
それは許せなかった。いくら自身が見た夢で理不尽な目にあったとしても。
そしてずっと会っていない自身の唯一の姉妹の姿に、少し重ねてしまった。
自身の選択肢が合っているかわからない。だが、彼女を迎えたからには支部長もジンくんも彼女に危機が迎えた時に全力で助けるだろう。
その時は自分も、力になろう。
歓迎会と評されたいつもとあまり変わらない日常で、彼女はそっと祈りを込める。
会っていない妹へ送る祈りと、この日常が崩されない日常への祈り。
伸びるチーズと同じように、楽しい日常がずっと続くように。そう思いながら瀬尾はピザを食べる。
カバンの奥でぐしゃぐしゃになっている「進路」の用紙。
途中まで書かれているN市で偏差値の高い大学名が、途中まで書かれている。
その後、彼女がその紙に書くことはない。

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