容姿・経歴・その他メモ

――礼拝堂は静まり返っていた。冬の冷たい空気が張り詰めていて、聞こえてくるのは自分の心音だけ。
静謐の世界で私は、主に祈りを捧げる。
心の中にある血と雨と、肉と炎と、銃弾と薬莢、営みと、罪。それらを混ぜて、混ぜて、混ぜて、混ぜて。
それらを自分だけの主に伝える、告解の刻。それを、私は毎朝し続けている。
救われると信じて。あの日、私を救い出してくれた手と同じように、救いの日を待ち続ける。

「ですが、――主よ。我が、主(あるじ)よ」
「私の罪は、――いつ、許されるのですか……？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――葬送の鉄火(コンフェッシオ)　アグネア・エーベルゴード、「告解の間」の静かな呟き

容姿

……柔らかいプラチナブロンドの髪色。閉じた瞳。たおやかな雰囲気。

能力

……エンジェルハイロゥ・ノイマン。
多角的な思考を可能にする能力でアサルトライフルを２丁持ちし、弾丸に光エネルギーを乗せて戦う。
光を伴う弾丸は、穿った相手の身体を内部から焼き、蒸発させる力を持つ。
肉体そのものを融かすほどの高熱を広範囲にばら撒ける強力無比な能力だが、小回りは効かず全体的に大味。
汎用性に欠け、銃弾を媒体にする関係から至近距離に対して無力であるのは特筆すべき弱点だろう。

性格

……やさしいつよいドドドドポンコツおねえさん。ヤバいくらい日常生活が出来ない。
インスタントコーヒーもまともに作れないし、掃除洗濯そのものをする気がないのかやり方がわからないのか
床に！投げて！ポイ！ってしがち。料理も味付けが致命的に下手。

牧師として仕事をしている時はそのダメダメ具合は鳴りを潜め、もともとの心優しい性格も相まって
『理想の聖職者』という感じ。ＵＧＮで仕事をしているときもだいたいそんな感じ。
外と中での落差が激しい。

趣味嗜好など

……日向でボーッとすることと、懺悔室で人の話を聞くこと。

経歴（ライフパスの詳細など）

……"落ちていた"のを十二町十字火に拾われ、人としての軸を得た女性。

かつて日本支部を絶望のどん底にまで陥れた災害級ジャーム、その複製体。検体番号13。
件のジャームを「制御可能な大災害」として利用するため、ＦＨによって作り出された存在が彼女であり、
そして――その失敗作の一つでもある。
オリジナルよりも激しく劣化した炎と光の能力を所持した状態で生まれ、
実験によって潜在能力を覚醒させるために身体を酷使させられるも、やはり芽が出ず、
最終的に実験施設に備え付けられていた焼却場……という名のマグマ溜まりに破棄された。

焼かれて死にゆく人生に絶望していた彼女だったが、幸運なことに任務遂行中のＵＧＮ支部長に救われる。
その後ＵＧＮで保護された後もその支部長――十二町に目を掛けられ、数々のことを教えられたのだった。

実験体(ロストナンバー)として生還し、十二町に「ヒト」としての生き方・心構えを学んだ彼女は、
もともと持っていた勉強熱心な性格も相まって倫理・道徳方面の勉学に励み、
最終的に一番しっくり来る御教え――十字の宗教へと傾倒することとなる。
その敬虔さは支部長に任命された際に、自分用の簡易的な礼拝堂を作るほど。
（なんなら毎日そこで寝泊まりしてる）

支部長としての上層部からの評価は悪くない。「心を蔑ろにしてはならない」
という思想からかなり慈悲深い裁定を下すことが多い。
その姿勢は「甘い」という評価もあるが、ＵＧＮ上層部にはない青臭いまでの理想主義であり、
批判されることがあっても馬鹿にされることは稀。
部下からの印象も決して悪くない。「かなりだらしないけど仕事はキッチリする人」という感じ。

履歴

HO PC3
シナリオロイス「十二町十字火」
あなたはUGN支部長である。
前支部長の十二町はあなたに支部長としての心構えや人としての懐の深さ等をあなたに教えてくれた人だが、
数年前から行方不明になり、それを機に支部長があなたになった。
今回は連続殺人の事件ともうひとつ、
UGNエージェントたちの数々の失踪についても調べて欲しいと頼まれる。

セッション履歴