容姿・経歴・その他メモ

夜の街、様々な噂話。その中でも、殺人鬼の噂から産まれたレネゲイドビーイング。

見た目は高校生ほど。黒目黒髪。

殺戮の衝動を持つレネゲイドビーイングだが、その実、オーヴァードやジャームなど、レネゲイドに感染した『バケモノ』だけしか殺したことがない、人を殺せない殺人鬼。心の奥底では、人との繋がりが自分を人の側に留めていることを知っている。

主にジャームを狙って殺戮を繰り返していた頃、1人のオーヴァードの男と出会う。刃の攻撃を受け止めたその男は刃を返り討ちにし、無理矢理に弟子にした。
男から剣を学ぶという行為は刃にとっては屈辱的だった。今日こそは殺す、と息巻いていたある日、男は唐突に姿を消す。見つけ出し、ケリをつけることが、刃の生涯の1つの目的になっている。
―――あるいはその男は、無軌道に殺戮を繰り返し、ジャーム一歩手前になっていた刃のロイスになろうと思い、そのような振る舞いをしたのかもしれないが。

刃が殺せなかったオーヴァードはもう1人いる。ゼノスの首領、“プランナー”都築京香である。彼女が刃をゼノスに勧誘しようと訪れた時、刃はこの規格外のバケモノを殺害しようとし、完膚なきまでに敗北した。
以来、刃はプランナーに対して複雑な感情を抱いている。殺したいのに殺せない、壊したいのに壊せない。
その感情は恋や愛にも似ていると言えるだろう。

結果的にゼノスへの加入も断っているため、現状の刃は野良のレネゲイドビーイングである。様々な組織から狙われ、あるいは協力を要請されることがあり、降りかかる火の粉を払う時もあれば、作戦に加担することもある。

彼に会いたいのなら、N市の路地裏に行くといい。もっとも、キミが彼に殺されない自信があるのなら、だが。

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