黒の艶やか、そしてもふもふとした長髪を無造作に腰下まで伸ばし小さくゴールデンポニーテール。金と紫のオッドアイ。
黒のセーラー服にカーディガン、膝少し下までのスカートにニーハイ、黒のローファ装備な男の娘。ちゃんとスカートの下はジャージの半ズボンを履いている。
また、節々に少女じみたしぐさが混ざっているが本人的にかわい子ぶっている気はないらしい。
男の子ではあれど割と貧血気味、殆ど筋力が無い為運動はかなり苦手である。

普段的には愛想よくふわふわした、優し気のある風の気質を持つ。
明るく親しみやすい乙女をイメージした言動に混ざり、偶に一般的とは言えない『普通』の視点を視ているような言動をする為容姿ひっくるめて浮世離れた人柄と見られがち。

クラスで3番目くらいの容姿、親しみやすい応対に反してそこまで周りに人が居たりしないのは上記の影響。
それでも人柄は基本的に善人でありお人よし。でも時たま哀しみがわからなくなる。
困っている人が居れば臆さず手を伸ばすくらいには放ってはおけず、師匠の教育から基本的に女性には甘めで優しい。
また親しいor遠慮ない人間に対しては度々腹黒い悪戯っ子な一面を見せる。
この場合の一人称は僕。年上や立場が上の人間又は女性に対しては丁寧な口調、友人相手であれば年齢関係なく結構砕けた口調になる。



が、本質的に割と粗暴且つ肉食的な素の部分がない訳ではなく。
解放的になった場合は一転、一人称は俺へ。
普段の少女混ざりの可憐な立ち振る舞いは鳴りを潜め人の原理たる本能、すなわち獣性が大いに露わになった立ち振る舞いに変わる。
お人好しで善人であるのはあまり変わらないが若干スレ気味の言動と表情が前面に押し出され、ゆるふわな雰囲気は異名の通り憤怒の焔じみた荒さを放つ。
哀しみを失っている。

何方の側面にも共通して言えるのは割と厨二病真っただ中である、ということ。
割とふらふらしてるものの、囲われるとなんだかんだすっぽり収まるタイプであること。
そして...結構、信用した人間に対して感情が大きくなりがちである、ということだろうか。

S市立荒牧高校2年、新聞部所属の一般通過男の娘
実益優先で女の子な容姿を維持している。

それほど裕福ではない、でも幸せな家庭の第一子として生まれた爪先から二の腕の少し前まで青黒い異碗の少年。
周囲や後に生まれた妹には気味悪がられながらも母と父の愛を一身に受けてめげずに普通の日常を歩んでいた。

だが8歳の頃、風邪の妹を親族に預けて遠出して居た際山岳地にて両親の運転する車が崖の崩落という事故に巻き込まれてしまう。
搭乗者全員生き残る可能性何てないほどの被害の中...彩羽だけ、無傷で倒れていたのを救命員に発見された。

両親の通夜を他の親族が行う中...親を失った彩羽と妹の引受先の話となり、ここで一騒動が起きた。
曰く『青腕の悪魔が不幸を齎し両親を殺したのだと』
そんな話がすぐさま親族間に広がることとなり、妹は兎も角で誰も引き受けたがらないということに。
浴びせられる罵声、醜い押し付け合いの末どこの家でも半年は預かるが、それ以上は別の家へ行けということに。

そこから半年持てばいい方なほど盥回し、そして行った先では罵倒や嫌がらせ等など...
学校や地域でも噂話を流され、異形な腕を見られてといった具合でどこへ行っても心安らぐことはなかった。
そうして5年程経ち、また別の場に預けられることになった際...暗影に一つの光が差すことになる。

東京の片田舎、自身の母の義弟を名乗る男に引き取られ、師匠と呼ぶことになる。
人の目を変えさせて優しくさせる方法、借金取り撃退の体術、明らかにヤバイ事件に巻き込まれた際のモノの見方。
そして...人生を、楽しく生きて行けるようにする心持。
そこでの2年間で師匠やその妻、師匠の行きつけである喫茶店のマスターやそこでバイトする乙女達等...たらいまわしの中では生まれなかった繋がりを得て、そして多くを学んだ。

その後は、師匠が全国放浪の旅に出るので...ということで信頼する親族に預けられ、腕に関しても否定せず受け入れてくれる夫妻に本当の子供のように愛されて現状のS市に至る。

乙女の教えを元に少女顔だけでなく服装や立ち振る舞い、化粧も女の子に寄せて右手には黒のグローブを付けて”可愛いけど色物な男の娘”という『普通』を演じている。

因みに新聞部に入った理由は先代部長の熱烈な勧誘に折れたから...ではあるが、誰かの話を聞いてそして記事にすることにやりがいを覚えている為本人はノリノリである。

影を操る力のウロボロスと、時間を操るバロール。
元より宿っていたのが起動した遺産による異能を混ぜこぜにした近接戦闘型オーヴァード。
大体は紫色の光と影を利用して虚弱に近い肉体を思い描いた通りに動かし、現実から解放され幻想や空想のままに戦うことを得意とする。

暴走を引き金と呼び、意図的にレネゲイドの力を爆発させ荒々しくも華麗に舞い動く。
異形の右腕に焔や影を付与して鋭い鉤爪で切り裂くことを得意とする。
引き金を引いた際、右腕は青黒い竜の鱗に包まれたモノへと変質し、鱗の隙間から紫色の焔が噴き出し淡く光る...らしい。

又、彩羽の右目は死による覚醒による副作用からか秘めていた才に変質が加わりかなり特殊な魔眼に変わった。
曰く『見たものへ死を齎す邪眼』
万物全てには綻びが存在し、彩羽の金瞳はその綻びの核を映し出す。
ひとたびそれを壊してしまえば容易く死を与えることができる...らしいが。
覚醒仕立ての彩羽では生物を死に至らしめるまでの出力は出ないらしく、精々無機物や大きいレネゲイド反応くらいだとか。