容姿・経歴・その他メモ

もとは全国的に広く分布しているイネ科の雑草．
長年，新しい除草剤が開発されて根絶やしにされかけては成分に適合し，再び数を増やしては新たな除草剤が発明され...という人類との壮絶な争いを繰り広げてきた．

街中にも山中にもどこにでも生えている．どこにでも生えすぎて，未発見だった遺産が眠る秘境にも自生していた．結果，遺産の影響を受けた個体がレネゲイドビーイングに覚醒．さらに，眠っていた遺産に適合し取り込んでしまった．
「レネゲイドビーイングの遺産適合者」という特異な存在はすぐに勘付かれ，UGNやFHをはじめ，多くの組織に狙われた．生まれたてでオーヴァードの力をまともに使うこともできなかった彼女に，追手から逃れる術はなかった．

まず初めにとあるFHセルに捕縛された．貴重な素体として数々の非人道実験の材料にされた．
しかし踏まれ，刈り取られ，除草剤を撒かれ，動物に貪られるのが日常だった彼女にとって人道に反する程度の残虐さではまるで苦にもならなかった．
一通り研究を終えた後は，FHの戦闘員として前線に出されることになった．エフェクトのひとつも使えない鉄砲玉として使われるはずだったが，なぜか大きく功績を挙げた．その後も快進撃は続き，名が知れ渡ってくるとUGNもいよいよ本腰を入れて彼女の捕縛に動き出した．

激しい戦闘の末，UGNに捕縛された彼女は，今度はUGNの研究施設で実験材料とされた．そして今度はUGNの戦闘員としてかつて共に戦ったFHエージェントを蹂躙する日々が始まった．まだ生まれて間もなかった彼女は，人間の形成するコミュニティや政治に関する知識も関心もなく，なんなら声や人相から人間の個人を区別することもできなかったため，裏切ったという自覚すらなかった．

やがて少しずつレネゲイドや人間社会についての知見を得るにつれ，UGNの言いなりになって戦い続けることに疑問を抱くようになった．雑草だった自分がせっかく自我を得て，自分の足でどこにでも行けるようになったのだから自由に生きたいと考えるようになった．交渉の末，依頼されればまじめに働くことを条件に、普段の生活の自由を認めてもらえた．

現在は人間社会を満喫しつつ，時たま用心棒として雇われたりしている．

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