容姿・経歴・その他メモ

プロフィール

10代前半、通常なら中学生くらいの女の子。ハヌマーンシンドロームの元UGNチルドレン。彼女の所属していた支部はチルドレンの育成が主な業務であり、沢山の仲間たちと切磋琢磨しながらエージェントを目指していた。
…………FHの襲撃を受け、支部が壊滅し、ほとんどのメンバーが殺されるまでは。
辛くも生き延びたものの、行く所も他支部からの救助の当てもなく彷徨う最中、頭に響く声に導かれるままに”断章”と出会う。それは確かに、「願いを叶える」と言った。目の前で命を落とす、仲の良かったあの子。自分を庇って死んだ、密かに想いを寄せていた先輩。今も脳裏に焼き付いて離れない、あの光景が全て無かった事になるのならば！…………数日の後、UGNの救援部隊によって発見されるが保護を拒否し遺産と共に逃亡。以降断章と共に行動を続けている。

支部襲撃について

《暴虐の太陽》(ランペイジ・サン)と呼ばれる凶悪なFHエージェントによるもの。コードネーム通り、炎を操るサラマンダー能力を用いる。極めて広範囲に引き起こされた火災、それと並行で暴れる多数のFHエージェントを同時に対処することは当時支部にいたエージェント、教官達だけでは不可能であり、チルドレン達も含め支部全体での抵抗も虚しく救援部隊の到着の前に通信は途絶、部隊が到着した時点で支部のあった場所は炎に包まれていた。結果として支部は壊滅、みりかを除き生存者は現在まで見つかっていない。
事態を重く見た霧谷により、各地に点在するチルドレン育成支部のセキュリティラインは上がり、有事の際に駆けつける為の連絡ラインの強化も行われた。
なお、この襲撃は《暴虐の太陽》(ランペイジ・サン)を筆頭としたセルによる独断での行動であり、その非道さからFH支部内でも否定的な意見を取る者がいるらしい。春日とか。

”断章”について

アバターは白く大きな狼の姿をしている。無意識に安心を求めるみりかの為、彼女が小さい頃から好きだった絵本のキャラクターの姿を取って現れたらしい。
性格は非常に温厚、みりかとだけは意思疎通をすることが出来る。性別（があるのかは分からないが便宜上）はオスであり、威厳のある話し方をする。みりかからは「ユキさん」と呼ばれている。
願いの達成の為に各地を回るみりかにとって、ふわふわとした彼の毛皮に寄りかかり眠る時だけが唯一の安息の時間となっている。なお、当然食事の必要は無いが、出会った当初「とりあえず何かを食べさせなければ」となったみりかから渡されたちくわを割と気に入っており、食事が要らないと分かった今でもたまに食べていたりする。
遺産への願いは「”あの日”からの全てを無かったことにする」こと。

能力について

声、特に歌声をエフェクトによって増幅、コントロールする能力。
ただし、本来の出力で能力を行使するためにはある程度の時間が必要。歌詞はなく、ハミングによる歌い出しから徐々に周波数の揺れが増幅されていき、一定以上の周波数になったタイミングで適切にエフェクトを扱える。
本人の気弱な性格もあり、元々はサポート役としての能力運用を行っていた。任意の人員を対象とした場所を問わない、盗聴の心配の無い秘匿連絡や、音波での索敵、地形の把握、場合によっては音波による攻撃の妨害など。
しかしながら、過酷な逃走生活と遺産を狙った様々な組織との戦いが彼女の能力を戦闘特化へと変質させた。揺らし、増幅された彼女の歌声は対象の共振周波数に沿って振動を与え内部から破壊する。
皆を守り助ける筈だった彼女の歌は今や、目的の邪魔をするものへの攻撃手段となっている。皮肉にも全てを失ったことによって何かを守れるだけの力を得た形となる。

セッション履歴