資産家の家に生まれた。両親は海外赴任や出張が多くほぼ家におらず、メイルがルークの面倒を見ていた。幼い頃から美しかったメイルはその魅力を遠慮なく使い、ルークを己の手中に取り込んでいく。またルークの痣を見ても「綺麗だ」「格好良いよ」と受け入れ、それすらも弟の一部として愛でていた。ルークが中学生になると性行為を教えこみ、嘘偽りのない愛を伝え続けた。その努力の甲斐もあり、ルークはメイルにべったりになる。ルークと繋がってひとつになる事がメイルの何よりの幸せなのだ。

メイルが7歳になる時、両親が離婚して母親とは疎遠になった。この時、愛とは永遠のものではなく、失われるものだと知り強く恐怖を感じた。そのショックを引きずり、10歳の時にオーヴァードとして覚醒する。

ルークの父親はFHの経営するフロント企業の重役であり、聡明かつ知略に長けたルークは高校生の頃からそれを手伝うようになっていった。19歳の頃から、ルークと共に仕事──主に借金の取り立て──を行うようになる。元々腕っ節も強く威圧感のあるルークと相手を言葉でじわじわと追い詰めていくメイルが組んで取り立てに向かえば、仕事が成功しないことなどなかった。その度にメイルはルークのことを褒め、ルークが「よろこぶ」ようにしてやった。
そしてメイルが21歳、ルークが18歳の時、UGNの襲撃に乗じて父親を殺害した。ルークに愛情を注がずに仕事ばかりをする父親が何より嫌いで、そして邪魔だったからだ。更に、殺した周辺一帯を燃やし尽くし、EE《猫の道》を使い、証拠も痕跡も何一つ残さずに、メイルはその場から消えた。

何食わぬ顔で仕事帰りのルークに会いに行ったメイルは、ルークに薬を盛って眠らせた後FHのセルに連れ込み、その際にルークを覚醒させて偽りの記憶を植え付けた。そしてルークが目を覚ましてから、FHという組織や世界の真実についてを語る。ルークは驚くもののメイルも「そう」なのだと分かればすぐに理解を示し、メイルのために協力すると言ってくれた。
そして現在。メイルは父が務めていたフロント企業の重役に収まり、ルークに「お願い」をしてその都度邪魔者を排除している。大好きな弟との幸せな生活の為に。

またある日、仕事をしている時に生き別れた弟がいる、と耳にし、その人物の情報を片っ端から調べあげた。自分たちと同じ赤い目に青い髪、そしてオーヴァードだと言う情報に、胸が踊った。
自分にはもう一人、愛すべき弟がいるのだ、と。

幼い頃に本で読んだルーン魔術を真似ている。指でルーン文字を描き、木々の巨人(ウィッカーマン)の如き力を振るう。そのすがたはまさしく呪術師(ドルイド)の名に相応しいだろう。

リエゾンエージェント版のキャラシ。