自身の『複製体』という出自に、ほとんど気にしていないとはいえ無意識レベルでコンプレックスがある。
オリジナルから引き継いだのは、大切な者との些細であたたかな記憶と、それを守る刃になるという決意。それが『愛』や『恋』に分類されるものだということを知ったのは、随分とあとのことだった。
その『あたたかさ』をずっと欲していた。それが『恋』なのを理解した。けれど、それは決して彼女のものではなかった。

無意識のオリジナルへの劣等感や、日常に生きる人々と自身の生まれのソレが全く異なることに対する引け目が星野にはある。
自分も愛し愛されることができるのか、できるはずないんじゃないかという抑圧がある。
このことに自覚がないから、だから今日も星野は『恋』に『恋』をしているのだ。

一人称：私
呼び方：あなた、○○さんorくん
口調・態度：年相応、人に対して興味津々で突っ込んでいく。

・名前について
資金繰りが怪しくなっていた研究所で生み出された、数体目の完璧な複製にはほど遠い失敗作をみて、「所詮、この実験の成功は星の夢か」と言った発言から名付けられた。
CNは自分で付けた。なるべく他人と被らず呼びやすい音で、あと趣味。

・パーソナリティ
好き：少女漫画、乙女ゲーム、恋バナ
嫌い・苦手：人名が多すぎて歴史が苦手。雑踏や人が溢れる体育館。
掛けられるとショックを受ける言葉：「お前じゃなくても良かった」

・根幹
「自分が必要とし、相手からも必要とされたい」という欲求が、『恋』を求めることに変換されている。
だから、一番辛いことは代替品がいることを突きつけられること。
雑踏や体育館が苦手なのは、誰でもないひとりになってしまったような気がするから。

文字色：菜の花色　(#FCD900)