容姿・経歴・その他メモ

髪 |白
瞳 |赫
肌 |褐色

─────我らは、使徒なり。遍く御仏と神々の敵となるものを斬り祓い、組み敷き、討ち滅ぼすものなり。

◆嗜好

好きなものは御仏(シヴァ神)を信ずるもの。
嫌いなものは御仏(シヴァ神)を信じぬもの。

◆性格

人格は希薄、錫杖の音と共に現れては淡々と事を成して去っていく。輪廻の輪を外れ、シヴァの改造した菩提樹によって蘇った尖兵である。
他の尖兵はある程度本来の人格を残したままシヴァ神を信仰するが、この依代となった女だけは人間性を極端に削り落とさないと制御することすら不可能であった。シヴァ神でさえ「死した魂の残滓でなければ勝てなかった」「金剛のごとき暴力的なまでの信心」と言わしめた本来の彼女は、自身の在り方を酷く呪い……支配を緩めると即座に自壊を選ぶだろう。

◆略歴

近隣国境付近の紛争地域に慰み者の子として生まれ、物心がついた時には銃の撃ち方を教えられた。
食事の作法よりも、読み書きよりも先に、生きる為に人を殺す事を覚えてしまった彼女の周りには、常に死が渦巻いていた。
シャクティとは、彼女を兵器として扱った者達が名付けた渾名である。
自分が撃ち殺した死体の温もりで暖を取る夜も少なくはなかった。
紛争地帯を去り生きる道を探す彼女は、ある寺院で仏教に出会い感銘を受け、修道女となった。
経典を納め地位を高めるシャクティは生前はいと聖なる尼僧としてこのインドでガウタマ・シッダールタを信奉していた。しかしその傍ら高い殺しの技術を買われ、『掃除屋』としてマフィアと密接なつながりを持つようになった。

象を駆け、踊りに興じ、御仏に尽くし、銃を番え、
そして、ついには誰にも殺されず老衰に没した。
表向きには聖女たる彼女の身は丁重に菩提樹へ捧げられ、内部へ取り込まれることとなった。

────そして、彼女は目覚めたのだ。その力を以て、リミッターの外された《破壊の現身》として。

因みに蘇生した彼女の肉体に魂はない。
魂は別世界線の聖杯戦争に召喚され、仏教パワーを駆使して6人に増えたりまた1人に統合されたりして、神にも勝る輪廻転生全ての力を手に入れたりと大暴れしている。
この使徒は残り滓である『肉体の自我』だけが相手にも関わらずシヴァの精神支配では打ち勝てなかった為、ほぼほぼ削ぎ落としてようやく操縦を可能にした。しかしここまでして尚彼女の自我は根強く、御仏を讃えながらシヴァ神にも協力するという姿勢を取っている。それ以上の支配はできず、それ以下の支配では自壊を許す事になる。
仮に彼女が生きていようものなら、こと精神支配においてシヴァに勝ち目はなかったどころか、侵食される事まで危惧されただろう。

◆能力

【破壊神の使徒】(ヴァジュラ・ヴェーダ)

破壊神たるシヴァの力の結晶『討ち滅ぼす鏃』(パーシュパタ)を顕現させ、仏敵に向けて射出、殲滅するもの。大気中の物質を巻き込み、壊しながら打ち込まれたそれは大いなる赤色の嵐を起こす。鏃は別の世界、別の宇宙空間に存在する(この存在は誰も認識していないが)菩提樹の植樹地点を示す座標であり、植えると示した地点を中心に半径数十キロを『開墾のために』神弓ピナーカで焼き払う超熱量攻撃。つまり衛星からの粒子砲照射のようなものである。
しかし、現在のふもバース2世界は創造主に放棄された宇宙モデルである為、別宇宙モデルへの干渉は不可能。作中においては開墾のみが行われるが新菩提樹を呼ぶゲートは生じない。つまり焼かれ損である。

【神の弐の先駆】(トリシューラ・シャクティ)

先述のビーム兵器を放ち、耐え切った仏敵に対し放つ二の手。限定的に破壊神の兵器『灼き消す三叉戟』(トリシューラ)を顕現させ、鉄、銀、金の魔神特性を相手に付与し三叉のビームを放って尽く焼き払う。
そこまでするか、といいたくもなるが。これは紛れもない破壊神の力であり本来ならばシヴァが自制して放つものであるのにタガの外れた殺人鬼が取り扱う関係で乱発される傾向にある。使う度に国が滅ぶような威力ではあるが、周囲の被害は菩提樹がぎりぎりなんとかしている。本当にぎりぎりだが。

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