ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

曽根 杏奈 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

≪White Lie≫いらないものイノセンス曽根 杏奈そね あんな

プレイヤー:ひらりん

年齢
30
性別
星座
水瓶座
身長
168
体重
253kg
血液型
B型
ワークス
自衛武装団
カヴァー
マネージャー
ブリード
トライブリード
シンドローム
ノイマン
アザトース
オプショナル
ブラックドッグ
HP最大値
28
常備化ポイント
+20=24
財産ポイント
0
行動値
+-1=7
戦闘移動
12
全力移動
24
魔術ダイス
4

経験点

消費
+66
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 まあまあな大学まで出してもらったのに…両親にはあわせる顔がないかも。ま、望んでも会えないけど。
安定した家庭
経験 二度と体験したくないし、体験してるとこを見たくもないわ。
身体剥奪
邂逅 副課長義間貞人かしら。もうこれ以上、あの子たちを増やさないために。ね?
同志
覚醒 侵蝕値 大丈夫、助けに来たわ。…安心なさい。
救済 16
衝動 侵蝕値 やぁね…アンタ、たち。来るのが、早過ぎるわよ…
妄想 14
その他の修正2ブラックマーケット
侵蝕率基本値32

能力値

肉体1 感覚1 精神6 社会1
シンドローム0+1 シンドローム0+0 シンドローム3+3 シンドローム1+0
ワークス ワークス1 ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃1 RC 交渉
回避1 知覚 意志+1=2 調達1
芸術:演技1 知識:クトゥルフ+1=3 情報:噂話1
知識:マネジメント1 情報:アイドル業界1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 機械化兵フルボーグ 遺志 厭気
Dロイス 取り憑かれしものポゼッスド 慈愛 脅威
元担当 3つ目の一等星 尽力 悔悟

永続的狂気

フェティシズム
対象:CD…デビューシングル「イマーシブ/皇キラリ」

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
インスピレーション 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近 2
GMへ質問可能。シナリオLv回。
窓辺に立つもの 2 セットアッププロセス 自動成功 効果参照 視界 3
登場時にも使用可能。Lv体の対象へ恐怖:使用者を付与。神性には効果なし
黄昏の詩 4 セットアッププロセス 自動成功 シーン 至近 3
バッドステータス恐怖、もしくは永続的狂気の付与があればすべての判定ダイス-Lv個。
痴愚神礼讃 1 セットアッププロセス 自動成功 シーン(選択) 視界 3 リミット
『黄昏の詩』の範囲変更。効果対象は悪夢の中でのみ、本シーンのことを思い出せる。シナリオLv回。
支援射撃 1 オートアクション 自動成功 単体 武器 2
射撃武器装備中のみ使用可能。自分以外の判定の直前に使用、対象のダイスをLv個追加。ラウンド1回。
アドヴァイス 1 メジャーアクション 〈交渉〉 自動成功 単体 視界 4
対象の次メジャーアクションへクリティカル-1(下限6)、ダイスLv個追加。
ブラックマーケット 2 常時 自動成功 自身 至近
常備化ポイントLv×10追加。侵食によるレベルアップなし。侵食基本値+2。
マグネットフォース 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 2
カバーリング実施。手番消費なし、手番後も使用可能。メインプロセス1回。
磁力結界 2 オートアクション 自動成功 自身 至近 3
ガード時に使用。ガード値をLvD追加。
マグネットチェイン 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 4 リミット
磁力結界の直前に使用。ガード不可、リアクション不可に対しガード可能。シナリオ1回。
オリジン:コロニー 5 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3 RB
暴走以外のバッドステータスを即座に回復できる。Lv個の回復かシーン終了まで効果持続。経験点修正:-20点]
アンテナモジュール 1 常時 自動成功 自身 至近
身体に電波アンテナが埋め込まれている。
写真記憶 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
瞬間完全記憶。
惨劇の隠蔽 1 メジャーアクション 自動成功 効果参照 視界 2
すべての痕跡をこの世から消す。

コンボ

≪Gray Market≫フラッシュバックラストアライブ

組み合わせ
『インスピレーション』
タイミング
メジャーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
2
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
1回
100%以上
2回

効力/GMへ直接質問をする。

「アタシの"読み"が正しければ、恐らくは。」

≪Silver Lining≫心を越えて君を忘れない

組み合わせ
『オリジン:コロニー』
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5個
100%以上
6個

効力/暴走以外のバッドステータス回復。

「大丈夫よ、なんとでもなる。」

≪Green Grass≫みんなへ接続完了

組み合わせ
『アドヴァイス』
タイミング
メジャーアクション
技能
交渉
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
1
-1
100%以上
2
-1

効力/判定ダイス追加、クリティカル減
制限/自身対象不可

「駄目よそれじゃ。よく聞きなさい?」

≪Yellow Belly≫一緒に居た時星の下の晩餐会

組み合わせ
『支援射撃』
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
武器
侵蝕値
2
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
1
100%以上
2

効力/判定の直前に使用。判定ダイス追加。
制限/自身対象不可、ラウンド1回

「ドンとなさい。ブレるんじゃないわよ!」

≪Turn Purple≫一生の後悔フィクサーの資格

組み合わせ
『磁力結界』
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
+2
100%以上
+3

効力/ガード値追加

「もうずっと…ずっと。これからだって…」

≪Red Flag≫大切なものラストアンコール

組み合わせ
≪Turn Purple≫一生の後悔フィクサーの資格→『マグネットチェイン』
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

効力/ガー不、リア不もガード可。シナリオ1回。

「ハァイ、お姉さんに任せなさい。」

≪Pink Elephants≫パパゲーノ理想の私

組み合わせ
『マグネットフォース』
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

効力/カバーリングを行う。手番を消費しない。
制限/メインプロセス中1回。

「大丈夫。前だけ見て、しっかりなさい。」

≪Parasite Blue≫WATCH ME!幽谷きららの夢

組み合わせ
≪Silver Lining≫心を越えて君を忘れない+
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

≪≫|《》

組み合わせ
『窓辺に立つもの』
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
効果参照
射程
視界
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
対象2体
100%以上
対象3体

効力/『恐怖:曽根 杏奈』を付与。
特記/シーン登場時にも使用可能。

「…アンタ、夢を見たことはある?」

≪Black Out≫お揃いの悪夢死がふたりを別つまで

組み合わせ
『黄昏の詩』『痴愚神礼讃』『惨劇の隠蔽』
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
シーン(選択)
射程
視界
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
-4
1回
100%以上
-5
2回

効力/恐怖、永続的狂気を持つ場合に凡ゆる判定ダイス減。効果を受けたキャラクターはこれから起こるすべての事象を悪夢の中でのみ思い出せる。
制限/シナリオ中Lv回

「さよなら…大好きよ。忘れないわ、ずっと。」

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
拳銃 6 射撃 〈射撃〉 0 4 0 20m
ジュラルミンシールド 8 白兵 〈白兵〉 -3 2 6 至近
防具常備化経験点種別行動ドッジ装甲値解説
アーマードマスク 3 防具(補助) -1 1
強化服 1 防具 1
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
思い出の一品 2 一般 解説参照 CD。意志判定+1
コネ:専門家 1 コネ 〈知識:クトゥルフ〉
コネ:研究者 1 コネ 〈情報:学問
コネ:情報収集チーム 2 コネ 〈情報:〉
ティンダロス:鋼の意志 5 エンブレム/その他 暴走の回復。シナリオ1回。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 5 186 5 0 196 0/196
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

0-5960-7980-99100-129130-159160-189190-219220-259260-299300-
ダイス+0+1+2+3+4+4+5+5+6+7
Efct.Lv+0+0+0+1+1+2+2+3+3+3

容姿・経歴・その他メモ

Hello World

「公安特務"5"課、対異形科学調査対策課。通称マル異…『曽根機関』。課長の曽根よ。覚えていられたら、よろしくお願いするわ。」

Builded by H-R-R-N

「後はアタシに任せておきなさい。ちゃーんと、守ってあげるから。」

・はい、ということで(編集点)
・今回はCoCからの流入キャラということでね
・折角だしクロウリングケイオスでやっていきますよ、と
・というわけでシンドロームはアザトースは確定やな
・あと曽根さんは"読み"も素晴らしいんですわ
・ってことで、ノイマンのインスピレーション修得も確定。

「成功か失敗かはどうでもいいのよ。人生一度きり…精一杯、後悔のないようになさい?」

・…↑みたいなこと言っておいて、過去をずっと後悔するタイプ
・終始、しくじり先生みたいな励まし方を他人にする人なんですわ
・つまり、能力も潜在的に"自分ができなかったこと"を欲すると思うんですよね
・ということで、お前はカバーリング軸だ杏奈ァ!
・今度は守れるといいね
・世界じゃない、自分にとっての大事な誰かを

「アタシから離れないで!もう間違いたくないの!」

・カバーリングエフェクトを持ってるシンドロームって限られてんすけど
・その中でも1番自己犠牲レベル高そうで、かつ自分で選べそうな道を選ばせたい
・ってことで専用Dロイス「機械化兵」とブラックドックをチョイス
・だから体重200㎏増やすわ(?)
・覚悟ガンギマリ女は絶対に手段を選ばない

「そう、そうね。それじゃ…もしかしたら最初で最後かもしれないけど。」

・ブラックドックでカバーリングするとして
・じゃあメインではなにしますのん?って話よな
・あ、いや…ノイマンでしょ?
・それなら曽根さんがやらなきゃいけないのはこれしかないんよ(ポタク)
・「ひとつ、アドバイスしておくわ。」

「アンタたちも馬鹿ね…させるわけないじゃない。アタシが、ここに。いるのよ?」

・そんなわけでカバーリングとバフをやるわけですけども
・どうにもあっしね、曽根さんがどんどん攻撃的になるとは思えないんよ
・でも歳の功的な凄味も欲しいわけでして
・フーム困った……
・ご当地ゆるキャラ"ケイオスくん"「それならさ!恐怖判定を利用してみたらどうかな!」
・いいねー!採用!w

「…立場が変わっても。結局のとこ、アタシはどこにも行けないのね。」

・さて、攻撃以外の全てをやる人ってことで
・あとはまぁ…トラウマ刺激していこうかなと思います。
・ということで、思い出の一品はCD。
・更にCDに永続的狂気のフェティシズムを取得。
・勿論他の狂気とは別枠でとるけどいいよねGM?
・GM「イイヨー」

「アンタを無事にここから帰すわ。それが、いまは業務範囲内なの。」

・あとはコネを職場関連っぽい感じで取りつつ
・あ、拳銃持ちますよ。公安ですから(すっとぼけ
・あと右目付近はメットで隠したいんですよ。サイボーグだから(目逸らし
・それからなんか幽霊的なものに取り憑かれてんすよ、クトゥルフキャラだし(適当
・いやぁ、可哀想だなぁ。救われてないなぁ。
・でも全然中身変わってないよ。だってダイス神が決めたからね

H-Dictations

命名規則

・≪色を含む熟語≫歌詞引用(サブタイトル)
・熟語に使用される色は単色であり、重複しない。
・歌詞は必ず「パラサイトブルー」か「ずうっといっしょ!」か「いらないもの」より引用。
・サブタイトルは前談CoCシナリオ「ディープブルーにキラめいて」の登場シーンタイトルのみに限って引用。

ひら語呂
≪White Lie≫いらないものイノセンス

・これだけ曽根さんのテーマより引用
・色の熟語は「罪のない嘘」を意味する
・イノセンスはエンディング「イノセンスの苦悩」より。イノセンスは潔白を表す。
・潔白ではないこと、潔白ではない今無いものが要るものだったことが全部嘘
・因みに事務所の手紙は見つけて読んで燃やした

≪Gray Market≫フラッシュバックラストアライブ

・繰り返した時間がフラッシュバックしてくることで、いつだって切り抜けてきた
・色の熟語は正規ルートではないことを示す
・インスピレーションは正に通常の方法でない情報入手の仕方
・ラストアライブでは、行動ひとつでエンディングが変わる、とてもグレーな状態であったため。

≪Silver Lining≫心を越えて君を忘れない

・取り憑いた幽霊が助けてくれる
・取り憑きそうな幽霊のことも勿論覚えてる
・ということで、幽霊さんと約束した「君を忘れない」をチョイス
・心を越えて、システムも越えてナカへ来た
・色の熟語は「困難な中の一筋の希望」
・バッドステータスを受けまくってもなんとか解除できるよ、っていう希望として

≪Green Grass≫みんなへ接続完了

・シンプルにみんなへアドバイスを伝えるから
・自分の考えを共有することと、自分の能力を与えたシーンであることから接続完了を選択
・色の熟語はざっくり青二才という意味
・世話が焼けるわね、とかそんなニュアンスの曽根がいる

≪Yellow Belly≫一緒に居た時星の下の晩餐会

・色の熟語は臆病を意味する
・自分で攻撃していないところを臆病と見ることもできる
・何より臆病なのは、心の底では一緒に居た時の思い出にずっと浸ってしまいたいお前の心だよ
・星の下の晩餐会は、前段シナリオで幻覚を見て、唯一曽根が精神的に弱かったシーン

≪Turn Purple≫一生の後悔フィクサーの資格

・ガードエフェクトは絶対に後悔がつきまとう
・防げたことを防げなかった人生です
・その後悔ばかりの選択の先に、今がある
・色の熟語は激怒する、という意味
・そりゃもう怒り心頭だよ
・「そんな不甲斐ないヤツ、ぶん殴ってやりたいわ」

≪Red Flag≫大切なものラストアンコール

・大切なものは、絶対に手に入らない2人の明るい未来
・色の熟語は危険を示すサインのこと
・絶対に叶わない夢に縋ることは危険、どこにも進めなくなる
・Q.大切なものってなぁに?
・A.いま無くしたそれ
・Q.いつ無くしたと思う?
・Q.なに無くしたと思う?
・Q.だれ亡くしたと思う?
・Q.だれのせいだと思う?

≪Pink Elephants≫パパゲーノ理想の私

・カバーリング、要するに庇って守ってあげることこそ理想
・それこそが生きる意味
・だったはずなのに、そうはならなかった
・色の熟語は幻覚
・そんな理想とは程遠かったみたい

≪Parasite Blue≫WATCH ME!幽谷きららの夢

・パラサイトブルー、WATCH ME!。これこそきららの夢
・そしてこれこそ、恐怖の根源
・命名規則のすべての着想はここから
・私を見ろ、恐怖を見せてやる
・夢は叶わないから夢なんだ、って

≪Black Out≫お揃いの悪夢死がふたりを別つまで

・エフェクトもシーンを悪夢で思い出せる効果
・方や現実で、方や夢でお揃いの記憶を共有できる
・今でも見る悪夢は、いつだって罪なき未来の潰えた瞬間
・ここから自分の未来もブラックアウトした

履歴

Scene12「エンディング」

─あの事件から一週間、白鳥ドームでの事件は社会全体を揺るがす大きなニュースとなった。
 著名人でもあった儀間の凶行が全国的に中継されていたことや、連続殺人鬼である与田の死亡。
 さらに会場関係者である警備員数名を巻き込んで、城木PRODUCTIONオーナー兼社長・城木の遺体も発見されたことから、
 史上最悪のクリスマスと世間は呼んだ。

─今でも“幽谷きらら硫酸事件”から続く警備の問題点や、
 アイドル文化とそれに取り巻く人間の異常性を議論する番組が後を絶たない。
 二度の国民的アイドルの死。そして、担当マネージャーでもあった曽根の殺人に人々は恐れを抱いていた。
 今や日本はアイドル暗黒時代に突入した。
 しかし、この世間の移ろいもすべて儀間の計画に沿ったことなのだろう。
 そう思わずにはいられないかもしれない。

─一方、留置場に拘留された曽根は檻のついた共同部屋に押し込まれ、
 “皇キラリ”を殺害した容疑者として息苦しい生活を余儀なくされていた。

…どうしたら、良かったの?
アタシ…どこで、なにを、間違ったのかしらね。
桐華と一緒じゃなければ。城木の約束を守らなければ。きららの夢を叶えなければ。かすみの手を取っていれば。

…アタシが、この世に。いなければ。

─この閉鎖された環境でも外の騒めきは伝わってくる。
 “皇キラリ”を殺害され、憎しみに支配された大量の人間がこの留置場に押し寄せ、
 堅牢な柵越しに罵詈雑言を喚き散らしている。

…そうね。すごく、わかるわ。
アタシだって…いえ、アタシこそ。
殺してやりたいわ。こんな…ヤツなんか。

─ちらりと深町の顔が脳裏をよぎった。
 例え裁判の結果、懲役刑を課され服役を終えたとしても、
 もはや日常で無事に生きていける保証は何処にもない。

…もし、もしよ?アタシが神様で、ぜーんぶ。決めていいなら。
アタシは…そうね。
ただ…あのやけに狭い事務所で…ここに、座って。

─右を、向く。

アタシの周りを見れば、そう。右には、アンタの机ね…城木。

あの頃はとっても楽しかった…
アンタと夢を追いかけて、方々に頭下げまくって、結果出して、ちょっとずつ規模が大きくなって。
間違いなく、人生最高の瞬間だった。アンタも、そうよね。そりゃもう、わかるわよ。

今もきっと、頭抱えながら帳簿と睨めっこね。アンタ、あの頃はいつもそうだった。
それで、バレてないと思ってたのかしら。お金の相談なんか、ギリギリまでずーっとしないんだから…
馬鹿ね。何年の付き合いだと思ってんのよ。アタシだって、色々…金融の話とか、勉強してたんだからね?

…でも、きっと最近は、大丈夫なんじゃない?だって、最高のアイドルがたくさんいるものね。

─正面に、直る。

前には、かすみ。アンタの机。
だけど、もしかしたら…そうね。今はそうじゃないかもしれないわ。

だって今なら、アンタの事もあの輝くステージに立たせてあげられる。
ちょっと、迎えに行くのが遅くなっちゃったけど。
でも、前みたいに何もできないアタシじゃないわ。もうローカル局とかにも結構、顔がきくのよ?

最初はもしかしたら、バーターみたいになるかもしれないけど。
でも、実はアンタだって2人に負けないくらい可愛いし、なにより1番の努力家だって…アタシ、知ってるわ。

だから、きっとアンタ個人として、たくさんの人たちに好かれて…そうね。もしかしたら、どこかの観光大使とか、1日警察署長とか、地元企業のイメージキャラクターとか。うん、すっごい似合うわ。

アタシの見込んだとおりよ…とっても誇らしいわ。

─後ろを、振り返る。

そっちのソファを見れば…桐華。アンタが座ってる。
スマホ触ってたり、なにか読んでたり、宿題したり…まぁ、色々よね。
応接ソファの、入り口から見て…右奥。アンタ、いつからかそこが定位置だった。

アンタには言わなかったけどね…アタシ、面接の席変えたの、そのせいなんだから。
アタシの座るとこ、無くなっちゃったんだもの。

3人の中ではアンタが1番愛らしいから、きっと読んでるのは…そうね、バラエティの資料かしら。
レギュラー番組だって、幾つか持ってるに決まってるもの。
それか…もしかしたら、次のドラマの台本かも知れないわ。
こう言ったらアレだけど…意外と、そうね。演技派だったもの。
元々かしら、人の心を掴むのが上手いのよね。

アタシ、アンタのマネージャーで…すごく、幸せよ。

─左へ、目線を移す。

そうしてると、バタバタと足音がして…
思いっきりドアを開けて入ってくるのが。きらら、アンタよね。

アンタはとにかく、ステージに立ちたがるんだから。
いくらアタシだってね、毎日どこかのハコを押さえ続けるなんて無理よ?

だからきっと。アンタ、ライブがない日は毎日、レッスン室に篭りきりになるんだわ。
もしかしたら、本当に作詞や作曲をやるようになってるかも。

だから、そうね…そうやって、駆け足で扉を開け放つってことは。
アンタ、新曲が完成したからって、また見せに来たのね?
アタシだってね、きっとそういう勉強をしたはずよ?
だから遠慮なく、ダメ出ししてあげるわ。そうやって、ずっとずっと。
一緒に最高のステージを作っていけるはずよ。

そうやって、アンタを初めに選んだアタシを。
ずっとずっと、世界へ向けて肯定し続けてくれたら。

それが、アタシ…一番嬉しいわ。

─底の底まで続く暗黒の未来に、鎖に繋がれた曽根は平和の生贄として沈み込む。

…そうして。そんな風に。
ずっと、ずーっと、みんなで笑って過ごせれば。それだけで、良かった…

アンタたちは…違ったの?
そんな、そんな日々を夢見たのはアタシだけで。
アンタたちの夢は、望みは。違ったの?

そのためなら、アタシ…なんだって、したわ。
この夢のような時を、守るためなら。なんだって。
なんだって、できたのに。…馬鹿ね。

馬鹿で、手のかかる子たちばっかり、なんだから…

─その罰のはじまりを告げるように留置担当官から曽根は呼び出され、警察の取り調べ室まで連行された。

─しばらくして、取り調べ室の扉が開き、ひとりの男が顔を出す。
 しかし、その男は警察や刑事、ましてや弁護士のような有難い人間でないことはすぐに分かった。

─儀間だ。

─本来、あなたと同じように拘束されるべきその男は、飄々とした態度で対面の席に座る。
 そして、懐から鍵を取り出したかと思うと、手錠の拘束を外してみせた。
 異常なことに周囲の誰もその行動に口を挟もうとはしない。
 儀間はこちらに小さく微笑んでみせ、おもむろに口を開くだろう。

…はっ?

「一週間ぶりですね、曽根さん。窮屈な思いをさせてしまい申し訳ありません。 

こちらも色々と立て込んでしまい、お迎えに上がるのが遅くなりました。」

…どういう、つもり?

「困惑されているようですね。僕を特別な人間だと思います?」

それは、そうね。…アタシよりかは、ずっとそう見えるわ。

「ええ…確かにそうなのかもしれません。 

しかし、それはあなたも同じことです。」

アタシが?…どうして?

 あなたは秩序のために、たとえ愛する者であっても引き金を引ける人物。 

 誰にでも真似できることではありません。 

だからこそ、この深い闇の底まで僕が迎えにきたのです。」

闇の、底。そうね…言い得て妙だわ。

「儀間脳科学研究機関、略して儀間機関。

我々は日本国民を、あらゆる超自然的存在の危険から守るために発足された

特別国家公安機関の人間です。」

…そう、どおりでね。色々、納得したわ。

「もっとも過去のメモリーフィッシュ事件で規模はかなり縮小してしまいました。

しかし、今回の一件で御上も目が覚めたようですね。

曽根さんの事件を契機に、新たにメンバーを補充し機関を立ち上げ直すことにしたそうです。」

へぇ…それで?このアタシに何をお求めなのかしら。

お忙しいんだもの、世間話をしに来たわけじゃないんでしょう?

「もし、犯罪者として裁かれたいのであれば、それもまた良いでしょう。

しかし、もうひとつの道を選ぶのであれば、

あなたにはすべての過去と決別し、この国のために働いてもらいます。」

すべての、過去と?

「僕と共に行きませんか?決して、人の記憶には残らない素敵なお仕事ですよ。」

そう…要するにヘッドハンティング、ってわけね。理解したわ。

「えぇ、どうでしょうか。」

条件が、あるわ。それを、聞いてくれる?

「…一先ず、聞きましょう。」

一つ。最後に一度だけ、事務所に行きたいわ。必要なものがあるの。

「それくらいなら、構わないでしょう。」

二つ。アタシは過去と決別しない。

約束、したの。ずっと、忘れないって。

「…わかりました。」

最後に。

偽名は、絶対に使わないわ。アタシは「曽根 杏奈」であり続ける。

そのように、計らって頂戴。

「理由を、お聞きしても?」

だって、もう法には触れなくなるのよね。

「えぇ」

なら、誰が「曽根 杏奈」を断罪するの?

「誰も、できませんね。居ませんから」

それが、嫌なの。許せないの。

アタシ。「曽根 杏奈」が憎くて仕方ないのよ。

弱くて、情けなくて、不甲斐なくて、惨めで、狡くて…

誰も守れない。

アタシ、殺してやりたいほど。「曽根 杏奈」が憎いのよ。

「…」

でも、誰も裁けなくなるなら。

だから、アタシが裁くわ。

「曽根 杏奈」が、「曽根 杏奈」であることから逃げることを…許さない。

だって…それが、一番。「曽根 杏奈」への罰になるって…アタシ、知ってるの。

「…貴女、見込み以上ですよ。」

─この日、「曽根 杏奈」という人間は死んだ。
 誰に語られることもなく、ひそりと。''
 しかし、歴史の闇で蠢く異形を人知れず始末する団体は確かに存在した。
 風の噂に流されて誰かが言う。

その機関の名は

『曽根機関』

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 66

チャットパレット