容姿・経歴・その他メモ

容姿

年齢に比してやや小柄な体躯をした少年。それなりに整った顔立ちをしているが、いつも何処か張り詰めたような雰囲気を纏っている。
眼鏡をかけているが、視力はそこまで悪くない。「少しは落ち着いて見えるだろうから」と渡された物を付け続けている。

性格

落ち着いた物腰で几帳面な性格。どちらかと言えば内向的であり、ひたすら自己と向き合い研鑽を続ける求道者気質。
積極的に他者に声をかける事は少ないが、何らかの目的がある際は迷うことなく干渉する他、誘われればあまり断らないので付き合いが悪い訳ではない。
何か興味のある事柄を見付ける度にそれに熱中し、ある一時を境に興味を失った様にまた別の事を始める事から周囲からは熱しやすく冷めやすい、多趣味な人間だと認識されている。

周囲をよく見ており、観察眼に優れる。特に非凡なる者を見分けるのが得意。
………最も、その能力は専ら彼の中にある執着心と嫉妬心に薪をくべる事にしか使われていないのだが。

欲望

“超越”
何とも変えられない唯一無二の存在、“特別”になる事。
只人であった頃も、超人(オーヴァード)となった後も変わらない片白日影の絶対目標。
物心ついた時からずっとそれを探し続け、勉強でもスポーツでも、あるいはもっとくだらない何かでも手当たり次第に手を伸ばしてきたが、見つからない。
オーヴァードとなった後も、世界には自分など歯牙にもかけない超人はいくらでもいる。
好都合だ。それらを地に引き摺り下ろし踏み台にすれば、それらを超えた先に行けるだろう。全て超えて、自分よりも特別な者がいなくなれば、俺の願いは叶う。

来歴

生まれて間もなく両親と死別し、当時既に結婚し3歳の娘がいた叔母夫婦、片白家に引き取られる。
平凡ながらも優しい義親と非凡にして全てを見通すような目をした義姉と共に過ごし、極々平凡に地元の小学校、中学、高校へと進学し今に至る。
総じて、極めて波風の無い生涯を送ってきた。異なる所は、1つの執着。
器用貧乏な自分のおおよそ上位互換である万能な義姉への羨望と嫉妬か、あるいは自身の生まれる前に死んだ片白家の長男の“代わり”として育てられたという劣等感(コンプレックス)か。――あるいは、単なる生まれつきの異常か。
表には出さないが、その内で煮え滾る“特別”への執着を抱き続けていた。TVに移る異星人のような棋士、米国で活躍する二刀流の投手、あるいは、同じクラスの背が高めの女子。
それらの“特別”を超えうる何かを探し、探し、探し続けていた。

或る時、オーヴァード同士の戦いに巻き込まれて死亡、そしてオーヴァードとして蘇った。
覚醒後間もない事もあり、戦闘技巧などは素人に毛が生えた程度。だが、それを補って余りある価値があった。
それはモルフェウスとして宿した黄金(レアメタル)の生成能力。ごく少量であっても高い価値を持つそれを湯水のごとく生み出せる、経済を破壊する能力は悪の組織に目を付けられるに足る物であり―――あれよあれよといううちに取り込まれ、FHの戦闘用セル『デフ・エンズ』に身を置く事となった。

――やることは変わらない。己を磨き、他者に打ち勝つ。それを続ける。何時か、“特別”へと至るその日まで。

能力

セル所属になってから日は浅いが、基礎的な射撃や調査能力を身に着けつつある。
戦闘技巧は優れているとは言えないが、強力な武装、執着心から生じる精神力、自他の限界を見極める冷静な判断力から一端のレベルには達していると評価を受けている。

異能

能力は黄金を始めとする希少金属の生成、加工。出力が非常に高い。だが、その代償というべきかモルフェウスのもう1つの能力である“砂”を一切扱う事が出来ず、応用性に欠ける部分がある。
元々の金属の限界を無視した圧縮、変形を行う事も可能であり、武器の破損と引き換えにした超火力が戦闘面での強みとなる。

「特別」という願いとは裏腹に「何とでも変えられる」価値を持つ金銭を生み
「特別」への羨望とは裏腹に「いくらでも生み出せる」事による存在価値の暴落を招き
「特別」を求めたはずのそれを「己の手で壊して」戦闘力に変える

自身への皮肉のような性能と、その危うさを示すように「災禍の黄金(ラインゴールド)」という能力名、コードネームが与えられた。

セッション履歴