ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

藤戸 拓也 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

緩速師(フォールシェイカー)藤戸 拓也(ふじと たくや)

プレイヤー:氷@足枷

自由登録 基本ステージ PC
年齢
31
性別
星座
乙女座
身長
164cm
体重
57
血液型
O型
ワークス
何でも屋
カヴァー
精神科医
ブリード
ピュアブリード
シンドローム
バロール
HP最大値
26
常備化ポイント
6
財産ポイント
4
行動値
8
戦闘移動
13
全力移動
26

経験点

消費
+4
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 普通の家でしたよ。兄弟はいないので私立でもいいのにと親は言ってくれてたんですけど、私立の医学部って本当にお金かかるんですよね……
安定した家庭
経験 覚醒してからは、UGNに協力する精神科医として忙しくさせてもらってます。やはり一般の方には相談できないようなこともありますからね。
多忙
邂逅 あの人は近くて遠い。今も、昔も。あの人に成り代わりたいとどれだけ願ったとしても、私はあの人にはなれない。それならいっそ、本当に手が届かないところにいてくれたらよかったのに。
腐れ縁
覚醒 侵蝕値 誰かになりたかった。主人公、ライバル、敵。なんでもよかった。ただ舞台に立ちたい、その一心だった。その力が、才能が、運命が欲しかった。
渇望 17
衝動 侵蝕値 なれるはずだ。俺だってオーヴァードなのだから。あの人と同じなのだから。なれるはずだ、なれるはずだ。いいやなるんだ、あの人に。違う。俺があの人だ。
妄想 14
侵蝕率基本値31

能力値

肉体1 感覚2 精神4 社会2
シンドローム0×2 シンドローム1×2 シンドローム2×2 シンドローム1×2
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵1 射撃 RC 交渉
回避1 知覚1 意志 調達1
情報:噂話1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
父親 藤戸拓郎 尊敬 不快感 尊敬はしてますけど、ちょっと過保護なんですよね。最近は孫はまだかまだかって。まだ俺結婚もしてないのになぁ……
上司 霧谷雄吾 尽力 疎外感 あんまり関わったことはないですね。私は裏方ばっかりなので。
あの人 "幻術師" 傾倒 嫉妬 いっそのことそのままはるか遠くにいてほしかった。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
灰色の庭 2 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 2
対象の行動値-(LV×3)
コズミックインフレーション 1 セットアッププロセス 範囲(選択) 2 ピュア
範囲(選択)に変更。1シナリオLv回。
時間凍結 1 イニシアチブ 自動成功 自身 至近 5 80%
メインプロセスを行う。行動済でも行え、行動済にならない。HP20点消費。1シナリオ1回。
コンセントレイト:バロール 2 メジャーアクション 2
C値-Lv(下限7)
死神の瞳 3 メジャーアクション 〈RC〉 対決 単体 視界 3
命中した場合、対象が次に受ける攻撃のダメージを(Lv+2)Dする。この効果はシーン終了か効果適用まで持続する。HPダメージを与えることはできない。
黒星の門 2 メジャーアクション シンドローム 2 ピュア
同エンゲージ攻撃可にする。ダイス+(Lv+1)個。
因果歪曲 1 メジャーアクション シンドローム 範囲(選択) 3
範囲(選択)に変更。同エンゲージ不可。1シナリオLv回。
吸着 1 常時 自動成功 自身 至近
手に持っているものを落ちないようにする。
ポケットディメンション 1 メジャーアクション 自動成功 至近
空間を作る。

コンボ

一般アイテム常備化経験点種別技能解説
情報収集チーム 2 コネ 〈情報:〉 判定を行う直前に使用。達成値+2。1シナリオ3回。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 0 134 0 0 134 0/134
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

概要

平凡な、精神科医な、UGNイリーガル。
誰かの望んだ"日常"を。誰かの望んだ"平和"を。
ただ享受し続けるだけの存在であり、決して舞台に上がることはできない傍観者である。
誕生日は9月6日。乙女座。穏やかで明るくて医者という超がつくレベルの優良物件でありながら未だ独身の31歳。強いていうなら身長がない。
戦闘向きではないという負い目と頼まれると断れない性格から、割となんでも引き受けてしまいがち。圧倒的裏方。

容姿

少し癖のある黒髪に緑色の目が特徴的。前髪が長い割には健康的で明るい印象。おしゃれだからかな。
身長は低めだが健康的な体型。
ベストとクロスタイに白衣という格好が多い。

経歴

市立小学校卒
市立中学校卒
県立高校理数科卒
国立大学医学部卒
一般的な、親孝行な人間の経歴であり、特筆すべき点はない。
高校、大学とマジック同好会に所属しており、現在もマジックを趣味としている。

"幻術師"

絶対に届かない舞台上の主役。
現在、"幻術師"は失踪状態である。
"幻術師"とは、藤戸拓也の高校時代の先輩、吉田文明がかつて呼ばれた名である。

吉田文明は藤戸拓也の担当する患者の一人である。

第一幕

高校時代の二人は校内で凹凸コンビとして有名だった。
普通科と理数科、成績最底辺とトップ、素行不良と模範生、比較的高身長と比較的低身長等、正反対な面が多かったためである。

藤戸が高校入学してすぐの頃、部活の新歓が行われている時期。
陽キャ特有のノリで「マジックとかできたらモテそう」と藤戸ができたばかりの友人たちと訪ねたマジック同好会の部室は古い部室棟の二階の一番奥だった。
窓には蜘蛛の巣とカーテンがかかっており、部室というよりもはやお化け屋敷では?というような状態を前に友人たちはここに所属しても全くモテないことを察し、「帰ろうぜ」と言い始めた。しかし、藤戸はむしろこの部室でどんな人が何をしているか興味が湧いたため、少しだけ覗いていこうぜと主張した。
結局少しだけ覗くことになり、藤戸と友人たちは扉を開け……
薄暗い部屋の中で電球を取り替えているやたら前髪の長い男を見た。
お手本のような死んだ目のインキャオタクくんだった。強いて言えばメガネがあれば完璧だと思った。
それが藤戸の吉田に対する第一印象だった。
なお、
「体験に来たんですけど」
「……今日は電気切れてるから無理」
その日はすぐに追い出されてしまったのだった。

次の日、友人たちの別の部活の体験に行こうという誘いを断った藤戸はマジック同好会の部室を訪れていた。
なんとなく、気になってしまったのだ。
初めて見た、全てを諦めたような目をした人間が。
そうして再び訪れた部室。昨日とは違い、カーテンの隙間から光が漏れているのを確認し
「今日は体験いけますよね!」
と飛び込んだ。
「……もう帰る」
またすぐに追い出された。

そうして藤戸の意地に火がついた。
こうなったら徹底的に調べてやる!!!と。
そのさらに次の日、藤戸は別の部活の体験に行き……
マジック同好会の情報を集めた。
そして、
・マジック同好会の会員は2年で会長の吉田のみ。
・4月中に新規会員が増えなければ廃止。
・部活紹介の書類が出てないので、新入生に渡されたビラは去年のものである。
・2年の吉田といえば学年1の馬鹿。校則破り、授業サボり常習犯。喧嘩しないだけの不良。
ということがわかった。
藤戸は叫んだ。
「なんで真面目に新歓してないんだよあの人!!」

4日目。
藤戸は三度マジック同好会の部室を訪れていた。
あのぼけーっとした先輩に一言言ってやると憤りながら、部室の前に立っていた。
そして、扉に手をかけて開けようとしたその時
「……また来た」
真後ろから声をかけられて飛び上がった。
「ギャーーーーーッッッ!?なんで後ろにいるんすか!?」
「……今来た」
「だからって気配消して真後ろに立つ必要ないっすよね!?」
「……消してないが」
「消えてたよ!!」
藤戸の渾身のツッコミもどこ吹く風で吉田は部室の扉を開けた。
「……で、何か用?」
「体験に来てんだよ!!」

結局藤戸はマジック同好会に入ることにした。
吉田という、これまで会ったことのないタイプの人間を知りたいと思ったからだった。
はじめは兼部をしながらだったが、やがてマジック同好会の活動を優先するようになっていた。
2年間共に活動して、吉田についてわかったのは
この人は何よりもマジックが好き。
何か、隠していることがある。話せないことがある。
初めて会う人間に対してやけに警戒心が強い。
ということだけだった。

幕間

吉田が高校を卒業してからの日々は、なんともつまらないものだった。
吉田と藤戸だけだったマジック同好会は、藤戸が3年になった年の4月にとうとう廃止された。
大学受験に向けて本格的な勉強が始まっていく中で、吉田に勉強を教えては
「俺後輩なのに〜」
なんて言っていたあの日々を思い出していた。

大学に入っても、何も変わらなかった。
大学のマジックサークルは陽キャの溜まり場といった感じで、ただひたすらより良いマジックを考えていたあの日々とは比べ物にならないほど退屈だった。
第一志望の大学に入学して、世間的にも勝ち組と言われる道を進んでいるはずなのに、どこか虚しかった。

第二幕

7年前、藤戸はある噂を耳にした。
どんなに著名なマジシャンでもそのトリックを見破ることはできず、実現不可能とされてきたマジックも易々とやってのける。そんなマジシャンが現れた。
そのマジシャンは仕込みをいつ済ませているのかわからず、仮面を付けているため顔もわからず、舞台上では一言も発さないため声もわからず。
いつの間にか現れ、舞台が終わるといつの間にか消えている、という存在自体が幻のような不思議な人物である。
そんな噂だった。
どんどん有名になっていくそのマジシャンを、その舞台を、そんなにすごいのならと藤戸も見にいくことにした。せっかくだし誘おう、どうせならご飯とか食べよう、と吉田にも連絡を取ろうとしたが連絡がつかなかった。

そうして見に行ったその舞台で、藤戸は"奇跡"を見た。
そして、"奇跡"の中に見覚えのある癖を見た。
俯き加減に歩く姿に既視感を覚えた。
舞台の真ん中で、深呼吸をして顔を上げ、そこからスイッチが入ったように別人を演じるその人を、藤戸は知っていた。

あの狭い部室で一緒にマジックをしていた人は、手の届かない場所に行ってしまった。
いつもぼーっとしていて、マジックの話をする時だけ年相応か、それより幼い顔をしてはしゃぐ先輩はもうどこにもいなかった。

そのマジシャンが舞台に立つたび、あれはもうただの"奇術"じゃない、"魔法"だ、"奇跡"だ、などと呼ぶ声は大きくなり、やがて「存在そのものが幻のようだ」という噂も手伝い"幻術師"と呼ばれるようになった。

藤戸は毎年、"幻術師"の舞台を見に行った。
"幻術師"がどれだけ有名になっても見に行った。
どれだけ仕事が忙しくなっても見に行った。
自分が人でなくなっても見に行った。
その"奇跡"の正体を知った上で、毎年、毎年見に行った。

はじめの年は戸惑いながらもかつてのように。
2年目は少しだけ自信を持って。
3年目は疑念を抱いて。
4年目はもがきながら。
5年目は投げやりに。
そして最後の年は抜け殻のように。

遠いその人が壊れゆくのをただただ見ていた。

幕間

あの人が消えた。
突然全ての舞台をキャンセルして消えた。
"幻術師"は本当に幻になってしまった。
そんなネットのニュースを見て、藤戸は呆然とした。

あっという間にその人は忘れられる。
情報の波に押し流されて消えていく。

主人公となれる人は、わずかだ。
舞台上で主人公の隣に立つことができる人も、わずかだ。
舞台上で主人公に立ち塞がることのできる人も、またわずかだ。
その力を、才能を、運命を。
持って生まれる人間は本当にごくわずかだ。そしてそれは後から埋められる差ではない。
持つ者と、持たざる者の差は歴然としている。
持つ者も、歩みを止めれば持たざる者となる。

持つ者は、その資格を持っているということがすでに恵まれていることだということに気づかない。
気づかないから捨てるのだ。気づかないから降りるのだ。
その舞台は誰かが渇望したものだというのに。

羨ましい。
妬ましい。
腹立たしい。

同じになったはずなのに。同じはずなのに。
届かない。あの舞台まで、俺の手は届かない。
あと少しが届かない?そんな生優しいもんじゃない。
同じになってはじめてわかる、その差。
どれだけ努力を積み重ねたとしても、俺はあの人になれない。

第三幕

1年前。藤戸は武上市で精神科医として働いていた。
UGNに協力する医師として、覚醒したばかりのオーヴァードのメンタルケアやエージェントに対するカウンセリングなどをこなす。そんな日々を過ごしていた。
何事も起きない、ただ忙しいだけの平穏、平凡、平和な日々。
眩しい舞台上の話を聞いては嫉妬を噛み殺す日々。
覚醒してから2年。自分の力のなさを痛感する日々。
舞台袖で、あるいは観客席で、何を為すわけでもなく、もがき続けていた。

そんなある日、UGN小佐古支部から一人のエージェントの診察の依頼が届いた。
元々精神科に通っていたエージェントで、小佐古支部に所属するにあたり引っ越したため、この近辺で新しい精神科を探していたらしい。ここならすぐに予約が取れるし、一般の精神科で話せないことも話すことができるから、ということだった。
断る理由もない藤戸は承諾し、送られてきたそのエージェントのデータを見て硬直した。

"奇術師"吉田文明

消えたはずのあの人がそこにいた。
もう届かない場所にいったはずのあの人が。

診察の日。朝から藤戸はそわそわしていた。
吉田が高校を卒業してから、連絡を取ることはあっても一度も会ってなかったのだ。
最後に連絡を取ったのは10年も前なのだ。
どんな顔をして会おう。何の話をしよう。
"幻術師"の話題は出さないほうがいいだろうな。
精神科医と患者。その関係性を忘れそうになる程、高校時代の後輩と先輩という関係が懐かしく、恋しく、あの頃に戻りたいという気持ちが抑えられなかった。

診察の時間、少し遅れてやってきた"奇術師"は、やっぱりよく見知った吉田だった。
あの頃よりいくらかやつれたなと、そう感じた。送られてきた資料によると鬱らしいからそれも当然か。
長い前髪も、俯き加減なその立ち方も。
あの頃と同じ、ちゃんと先輩だ。
「いや、その……久しぶりっすね、先輩」
「……」
表情に変化はない。あの頃よりずっと、表情がわかりにくくなった気がする。
……いや、ここまで表情のない人だっただろうか。なんだか仮面を被った"幻術師"を見ているような、そんな違和感を覚えた。
「先輩?」
それほどまでに、心が疲れてしまったのか。
根気強く治療していけば、またあの頃みたいに笑ってくれるだろうか。
呑気にそんなことを考えていた。
「……どこかでお会いしましたか?」
冷水をかけられたかのような感覚。
なんの感情も浮かんでいないようなその紫の目を確認して、呆然とする。
どこか拒絶するようなその顔は、この人が初めて会う人間に向ける表情だと、俺は知っている。

あの頃はあんなに近くにいたのに。
また近くにいられると思ったのに。
俺はどこまでいってもただのモブなのか。
あんなに仲が良かったのに。
あんなに楽しかったのに。
一度主人公になった先輩の隣には、もう俺が立つ場所はないらしい。
先輩はまだ舞台の上にいて、俺はそこには上がれないらしい。

「……あぁ、すみません。高校の先輩によく似てたもので」
愛想笑い。心を殺す。
俺は医者で、目の前にいるこの人は患者なのだ。残念だけど。
「藤戸拓也と言います。これからよろしくお願いします。私も一応オーヴァードなので、なんでも話してもらって大丈夫ですから、遠慮しないでくださいね」

今日もまた、その舞台は遠く、眩しい。

能力

重力を駆使したデバッファー。
しかし、全てにおいて中途半端であり、舞台に上がる器たりえない。

中身用メモ

RP方針→割とおせっかい。猫被り。主人公っぽい人に嫉妬しがち。
一人称→私/俺(素)
二人称→あなた、○○さん/あいつ、あんた(素)
カラーコード:海松藍色(#003d26)
基本1、2、EA
作成日 23年4月13日(34)

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No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
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