容姿・経歴・その他メモ

imege song : ウルフィズム

アノ人の顔が思い出せない。
病的なほど白い月に照らされたアナタの顔は良く見えていたのに、目の前からいなくなると思い出せない。
この世界はいつだって残酷だ。急に誰かがいなくなり、何処かへと旅立っていくなんて日常茶飯事で。
そうすると私はアノ人を忘れてしまう。少しでも時を共にしたアノ人を忘れてしまう。忘れたくない。きっと彼らも、寂しいだろう。
故に私は喰らうのです。死肉でさえも僅かな骨のかけらでさえも。この肉体と共にしてしまえば、忘れずに済むから。
そんな彼らの想いなのか、怨念なのか。私の傍には歪で醜悪な獣が佇むようになった。
きっとアナタは、私がただの血肉と化す時を待っているのでしょう。
そうして私を喰らった時は、今度はアナタが、ワタシになるのでしょう。
その時まではあの日のように、あの時のように、私の隣で戦ってくれますか？


【｜月光《ラ・ルナ》】は紳士を思わせる、寂れた笑顔が特徴的な物腰柔らかな男性だ。
汚れ仕事も請け負う何でも屋たちが集うセルのリーダーを務めており、彼自身も暗殺者としてこの街で仕事をしている。
依頼人と実行人のやり取りが円滑に進むようルールを定める、万が一トラブルが起こった際の仲介等の役割を担っている。
しかし自分よりも相方のアンジェロの方がリーダーに相応しいと考えており、自身を卑下する傾向がある。
セルの勢力の伸びが噂されているが、【｜月光《ラ・ルナ》】はできるならばこの状態を維持していたいと考えている。強大な勢力というものは常に恐れられ狙われるものである。仲間一人ひとりを強く想う彼は仲間が更なる危険にさらされることを、また仲間がいなくなることを恐れているのだろう。


【｜月光《ラ・ルナ》】のコードネームは様々な噂から周りが言い始めたものである。
【｜月光《ラ・ルナ》】がその姿を獣へ堕とす時、彼の傍に佇むレネゲイドビーイングは粘着質な肉の音と共に大口を開け【｜月光《ラ・ルナ》】を喰らう。隣人を喰らった醜悪な獣は次第に銀色の毛並みに包まれ月光を受け淡く煌めく。そして「喰い足りない」と言うようにその爪で獲物の肉を抉り、牙で引きちぎり、喉を鳴らし腹の中へ収める。飢えた獣とも言えるその姿はレネゲイドビーイングの意思なのだろうか。それとも【｜月光《ラ・ルナ》】の内に秘められた衝動なのだろうか。気になるのなら、彼に訊くと良いだろう。ほら、今も喉をぐうるり鳴らして、こちらを見据えているよ。

履歴

「Sickness Man`s PARTY」通過後
またしても減ってしまった｜家族《仲間》に胸を痛め、弔いに目を伏せ「隣人」の頭を撫でる。あの日以降「隣人」はますます大きくなったような気がする。そろそろ私を食べてくれるだろうか。私が貴方になる頃だろうか。そう思いながら寂しく微笑んだ。
深手を負った構成員たちが全快するまでの間は、【｜月光《ラ・ルナ》】本人が全力でセルを存続させるだろう。
心配は不要だろう。大きな戦いの後とはいえ彼はこのセルのリーダーなのだ。そこらをうろついているようなオーヴァードでは到底適わない力を持っている。

セッション履歴