家でいつも通りテレビを見ていたら背後にいつもの来客の気配を感じた。星希(ほしのぞみ)だ。
星希曰く大切にしていたペンダントを巷で噂の窃盗犯に盗まれたらしく探してほしいとのこと。それは面倒くさいがこのまま騒がれるとテレビがよく聞こえない！これは取り戻すしかなさそうだ…まてよ？もしかしてこの窃盗犯は先日テレビドラマで見た怪盗という種類の人間なのでは？興味深い！それなら直接見てみたい！私は逸る気持ちを抑えきれずに星希から聞いた事件現場へ走り出した。

事件現場付近をうろうろしていると機械の人間＆小さめの人間と戦闘中の怪盗を発見した！想像と違ってちょっとがっかりしたけど見られるだけじゃなくて一戦交えることができるなんてツイてるね！戦闘後、ペンダントを返してもらおうとしたら、ブレスレットを盗むと言い残して怪盗はにゅるっと逃げてしまった…さすがだ！やはりそんな簡単に捕まえられないんだね！
そこへ金色の髪をした人間がやってきた。どうやらここに集った全員が怪盗を捜しているらしい。固有名詞を聞いてみると金髪がアレクサンドル・シモンで機械の人間がボーガン、小さめのがラックラックだそうだ。…日本人の名前の法則性はまだつかめそうにない、面倒だから漢字でどう書くのかは聞かないでおこう。私は怪盗に会わないといけないからブレスレットを持ってるボーガンについていきたかったんだけどさっさといなくなってしまったのでアレクサンドル・シモンと共にUGNに行くことになった。

帝王の時間でスターウォーズを鑑賞して、研究員に怪盗について話を聞いた後にアレクサンドル・シモンがいないことに気づいた。さては、私に内緒で怪盗に会いに行くつもりだな！
思った通り、アレクサンドル・シモンが怪盗と会っていた、ずるいぞ！アレクサンドル・シモンと一緒に怪盗とバトルをしたが、またペンダントを返してもらう前に逃げられた！

…ちょっともう飽きてきたなぁ。観葉植物が一日外を動き回るなんて無茶しすぎた…帰ろう。自販機でミネラルウォーターを買って頭から被る。と、背後に気配。怪盗だ！「このガキ、邪魔なんだよ！」邪魔とは心外だ。もう飽きたしペンダントを返してくれれば帰るのに。
気づけばボーガンとラックラック、アレクサンドル・シモンもいた。萎れかけの観葉植物には荷が重いから倒すの手伝って！
1日に3回も戦うとかしんどすぎるね…全然攻撃当たらないから苛々してついやりすぎた。私は肉塊からペンダントを拾い上げた。すると、「覚えてろよ！」と言って怪盗は逃げ出した。ごめんね？君にはちょっと飽きちゃったし私、忘れっぽいから覚えててあげられるかどうかわからないなぁ…。

名案を思い付いた！ペンダントの宝石を取り換えれば星希も安全だね！でもうまくできない…。アレクサンドル・シモンに相談したら交換してあげるから宝石を貸してほしいって！これ、知ってる！渡したら帰ってこないやつだ！テレビで見たことある！アレクサンドル・シモンはイヤリング持ってるのに！人間はなんて強欲なんだ！
貸すけど1週間で返してくれなければUGNで騒ぐって言った！これは私のだよ!だってこれを持っていれば今度こそ本物の怪盗に会えるかもしれないからね。それまではテレビを見て人類の情報収集を続けよう。