人並外れた身体能力や超常現象を発生させる力は持たないが、それを補って余りあるほどの天才的な頭脳を持つ。特に、経済方面については滅法強く21歳とは思えないほど荒稼ぎしている。また戦闘においても、ただの学生ながら前線指揮や射撃をこなす。本人が言うには「本物の十分の一もない能力」らしいが、レネゲイド拡散以降のオーヴァードを基準としても十分に強い。
しかし、彼はこの力を隠す傾向にある。その理由は「家族の仕事を奪いたくないから」とのこと。

　
幼少の頃、ただの子供であった彼は“あるもの”を移植される。それは、とある人物の細胞。現代で言う所のレネゲイドウィルスを付与されて覚醒した。そのとある人物は、この世の物とは思えない程の叡智を持っていた人ならざる者だったらしいが詳細は不明。少なくとも父である暁京太郎はその人物から接触を受け、何かしらの目的を持って超常の力をヒトに発生させる実験を行ったらしい。しかし、実の息子を使った人体実験は不発に終わる。望む結果が得られなかったからね、とは被験体本人の談。この時点で後継たる兄の頭脳を遥かに凌駕していたが、兄二人はこの事実を知らない。
そうして月日が経ち、余計な力を使わぬよう、目立たぬよう生きていた彼はあるものと出会う。欧米からの船に密航し、会社の人間を血袋に変えた異人を見て青年は確信した。
「面白いもの、見～っけたぁ^^」
この出会いをきっかけに、彼の運命は変わり始めるのであった。