容姿・経歴・その他メモ

「なーに、肩肘張ってんですか新人。んな、ガチガチですと、遅かれ早かれイカレますよ？」
「あ、ボクは妹一筋なんで。そこんところ、勘違いしないでくださいね？」
「化物は化物らしく、殺し合いといきましょうや。可愛子ちゃんよぉ」

ー概要ー

元犯罪者の警察（刑事）。UGNからの出向者であり、帳町R担の中でも異端中の異端。
能力の暴走から守る為、常に左手をポケットに突っ込んでいる。

ーRP指針ー

一人称：ボク
二人称：あなた、てめぇ
特徴・語尾：ですます口調だが、どこかガラが悪い
癖：常に左手をポッケに入れている
好きな物：妹、辛い食べ物（ヤバいくらいの）、何かが壊れる所、Queen（特にSAIL AWAY SWEET SISTERがお気に入り）
嫌いな物：オーヴァード
目的：0.自身の破滅
1.樫田邦彦への恩返し
2.妹の奪還
1.ジャームの帰還の研究（費用の獲得）
2.馬鹿どものお世話

ー性格ー

ですます口調でいつもヘラヘラとしている不真面目さの塊のような男。の、割に仕事はキチンとこなす。周りからの評価は悪いが、全くと言っていいほど気にしていない。
事あるごとに「妹」について語るシスコンであるが、その姿を見たものはいない。最近では彼の妹は居らず、「イマジナリーシスター」なのではないかと噂されている。

その本質は「何かが壊れる所や壊れているモノ」しか愛せない。壊滅性愛(デストロフィリア)。初恋はミロのヴィーナス。自分が異端であるという自覚は重々承知しており、周りとの関係を損なわない為にも、最低限度繕って生きている。その為、定期的に「発散」できるこの仕事や街は嫌いではない。

とはいえ、その性的倒錯は自分にも及ぶ。彼の選ぶ決断は、無意識のうちに自らの首を絞めていくのだ……

ー能力ー

『破壊』の概念武装。染み付いた呪いの一種。
左の掌に触れたモノ全てを破壊、崩壊、毀壊する特化型のモルフェウス能力者。
また、破壊する対象を明確に意識、認識する事でモルフェウスの分解錬成をより効果的にすることができる。
能力は常時発動で制御ができない為、基本的にはウロボロス/エグザイルの特殊レネゲイド繊維で縫製された手袋とポケットで隠している。

一方、左手以外に関しては特異な所は殆どなく、リザレクトする以外は常人と変わりない。また、武器を持たずに戦える事も相まって、潜入捜査などに秀でているともいえる。

また、物質界の表層を破壊し、残留思念を取り出す事もできる。とはいえ、概念の崩壊なので一度使えば同じモノには二度と使えないらしい。
この能力を応用することで、対象の持つ『記憶』や『意識』を破壊する事も可能……らしい。
本人が対象のパーソナリティや記憶を熟知している必要があり、非常に時間と集中力を要する為、ほぼ不可能に近い。本人もやる気がなく、この能力について知っているのはUGNの中でも限られた極一部だけである。

履歴

こちらは裏設定（他PCは基本は知らない。知っているのはUGNの上層部と樫田邦彦くらい）

ー経歴ー

その正体はFHエージェント“アルモニカ”こと音羽奏の実兄、音羽演（おとわ ひろし）。
元々は帳町でそこそこ名の知れたただの不良。同じくガラの悪い両親とは仲が悪かったが、奏には兄としてそれなりに優しく接していた。また、この時から事件を起こしては、樫田邦彦に世話になっていた。

そんなある日、敵対グループ（バッグには鴻央会が着いていた）の襲撃を受け、演を呼び出す為に奏が誘拐される。ブチ切れた演はオーヴァードに覚醒。単身敵対グループに乗り込み、破壊の限りを尽くした。しかしながら、追い込まれた敵のトップは道連れにせんとばかりに、演の目の前で奏にレネゲイドを注射したのだ。

覚醒し、暴走した奏の力は凄まじかった。敵対グループも、アジトの廃ビルの鉄骨も、助けに来た演の仲間も、警察も、そして両親も。全てを薙ぎ払い、殲滅し、惨劇へと変える。その疾風が病んだ時、奏の目に映るのは惨たらしい死体の山だった。

「あ……ぁ……そん、な……わ、私は……」
驚き戸惑い今にも全てが崩れそうな彼女を見て、息絶え絶えの演は自分に湧き上がる激しい情動を感じた。
美しいーー
そう、思ったのだ。

だからこそ、奏を守る為に演はその手を伸ばした。兄として、絶望から妹を守る為に。湧き上がる異端な劣情から、少女を守る為に。
誰よりも、奏を知っている。誰よりも、奏の幸せを願っている。そんな自負が、演を動かした。

泣きじゃくり、放心している彼女を傷だらけの腕で抱き寄せ、左手で頭を撫でる。
大丈夫。全ては夢幻なのだと……

力を使い果たし、気力も尽き倒れゆく演の視界の片隅で、何者か達ーー後になって、彼らがFHという組織の人物だと演は知るーーが気絶している奏を連れ去っていった。

その後、演は鴻央会の追手から狙われ、満身創痍でいた所を樫田邦彦率いるR担に保護される。樫田の紹介からUGNに所属することになった演は、レネゲイドや衝動への訓練を続ける中、奏を連れ去った組織がFHであること、そして記憶を失った奏が“アルモニカ”という名でチルドレンとして活動していることを知る。

今度こそ奏を取り戻す為に、そして心優しい奏が誰かを傷つけない為に……
演は名を捨て、『真田 真人』という別人を“演”じて、夜の帳が開けぬ街ーー帳町へ戻ってきたのだった。

しかし、彼は知っているのだろうか？
失ったモノは戻らない。
壊れたモノは還らない。
二度はない、ということを……

セッション履歴