作成者：金鳥 珠代

作成日：20XX年XX月XX日

本日の任務：未所属オーヴァードの保護活動

本日、S市内で繰り返し観測されていた短時間の《ワーディング》反応について、対象である未所属オーヴァードの保護を目的とした張り込み作戦に従事。琴葉支部長、漏瑚、碓氷裕美と共に、市内のオフィスビル屋上で待機しました。

支部長の抜き身の竹刀には相変わらず意味不明でしたが、漏瑚さんの煙草、私のメイク直し、そして裕美ちゃんのクールな態度と支部長への塩対応（これがまた可愛い）が、待機中のモチベーション維持に貢献したかしら。

《ワーディング》は午後4時過ぎ、コンビニエンスストア敷地内で発動。空間転移能力《ディメンションゲート》を使用し、現場に急行しました。私の「門」はいつでも開いているのよ♡

現場での状況と対象オーヴァード「折羽シュン」

《ディメンションゲート》で到着したコンビニエンスストアは、少年オーヴァード「折羽シュン」による《ワーディング》の影響で静寂に包まれていました。彼は「ハンドレットガンズ」を行使し、増長した態度でコンビニの商品を万引きしようとしていたようです。

シュンちゃんは私達の存在に驚愕し、能力を過信して抵抗を試みましたが、支部長の「殺すなよ！」という指示（漏瑚さんや裕美ちゃんは物騒なことを言っていましたが）の下、無力化を試みました。

私が空間を操る能力で彼の銃弾を弾き、拘束。その後、裕美ちゃんの急激な冷却能力により巨大な氷塊に閉じ込め、漏瑚さんがその氷塊を加熱して「解凍」するという、UGNらしい荒療治で彼の行動を完全に停止させました。いやだわ、もう少し優しくしてあげたかったんだけど。

シュンちゃんはまだ子供ですが、オーヴァードの力に覚醒したばかりで増長していたようです。彼の親御さんや学校には、UGNの介入をどのように説明するか、支部長と相談が必要ね。

所感

今回の任務は、未所属オーヴァードの保護が目的でしたが、結果として万引き未遂の少年の補導という形になりました。彼の覚醒経緯は不明ですが、最近市内で大きな事故は報告されておらず、心身に大きなトラウマも確認できません。支部長も気にしていたようですが、何らかの裏がある可能性も考慮する必要があるかもしれません。

若くしてオーヴァードに覚醒したばかりの少年への対応は、今後も慎重に進める必要があります。UGNの役割は、ただ敵を排除するだけでなく、このような新たなオーヴァードを適切に導くことにあると再認識しました。

今日の任務で私の美しいお肌も少し荒れてしまったかしら。今夜はスペシャルケアで潤いを取り戻さないとね♡

以上。

金鳥 珠代

作成者：金鳥 珠代

作成日：20XX年XX月XX日

本日の任務：ドッペルゲンガー現象の調査と対象保護

先日の万引き未遂事件からしばらく経ち、S市で囁かれ始めた「ドッペルゲンガー（二重存在）」の噂について、本日その調査と対象の保護任務に就きました。琴葉支部長、漏瑚さん、そして今回は車酔いで戦闘不能状態の碓氷裕美ちゃん（可愛いわね♡）と共に、支部長のミニバンで市内のファストフード店へ向かいました。

車中では、支部長が運転するミニバンがなかなかワイルドで、裕美ちゃんは車酔いでダウン。漏瑚さんは冷静に「運転が荒い」と指摘し、支部長の「ピンクのモップ」呼ばわりは健在でした。私の美貌アピールも、漏瑚さんには響かなかったようね……。裕美ちゃんが支部長の口を凍らせるという一幕もありましたが、無事任務に臨めました。

今回のウワサの対象は、一般市民の和田部みみかちゃん。母子家庭で頑張っているアルバイトの子で、支部長も「殺すなよ。絶対殺すなよ！！」と強く念を押していました。私も、罪を憎んで人を憎まず、だもんね♡

ファストフード店での接触と逃走劇

ファストフード店に到着すると、みみかちゃんはレジで接客中。まずは注文を装って接触を試みましたが、私が漏瑚さんと裏口へ向かおうとした瞬間、みみかちゃんが私達を「この前コンビニで子供を囲んでボッコボコのボコにしていた人たち！！！」と大声で叫び、バレちゃいました。

誤解を解く間もなく、みみかちゃんは「命を狙われている」と思い込み、店を飛び出して逃走。私達は彼女を追いかける羽目になりました。私の長い足でのダッシュも、みみかちゃんの逃げ足には及ばず……。途中、彼女は光輪を出し、目眩ましの閃光を放ちましたが、裕美ちゃんが氷でそれを無力化。漏瑚さんが炎で道を塞ぎ、最終的に袋小路に追い詰めることに成功しました。

二重存在の発覚と確保

袋小路で追い詰めた際、みみかちゃんは「私は一人にして一人であらず───」と叫び、私達の後ろからもう一人の彼女（和田部みみか_B）が出現。まさか本当にドッペルゲンガーとはね！彼女達は「二重存在」の能力を持つオーヴァードでした。

「侍ですよ！バイトの一環でッ！！」と、なんとも健気な言葉にちょっとキュンとしちゃったわ。裕美ちゃんが「恥ずかしい格好してる」なんて言ってたけど、私は好きよ、そういうの♡

その後、光の剣で攻撃を仕掛けてきましたが、私が蛇のように伸びる短剣でみみか_Aを拘束。裕美ちゃんは容赦ない氷塊攻撃でみみか_Bを無力化しました。漏瑚さんの「極ノ番…『隕』」でみみか_Aも無力化し、最後は私がみみか_Aを、漏瑚さんがみみか_Bを担いで支部へ帰還しました。帰りの車でも支部長と裕美ちゃんの掛け合いは相変わらずで、賑やかな支部ね。

今回の任務は、未所属オーヴァードの保護というUGNの重要な役割を果たすものでした。みみかちゃんの今後の身柄と能力の管理については、支部で慎重に検討されることになります。彼女が健気にバイトを頑張っている子だから、できる限り良い方向に導いてあげたいわね♡

以上。

金鳥 珠代

作成者：金鳥 珠代

作成日：20XX年XX月XX日

本日の任務：S市連続覚醒事件（仮）の調査と暗躍者の特定

最近S市で続いているオーヴァード覚醒事件、特に折羽シュンの万引き未遂や和田部みみかちゃんの二重存在といった小規模な事件には共通点が見られました。それは、容疑者が最近覚醒したこと、そしてその原因が不明であること。琴葉支部長はこれを「S市連続覚醒事件（仮）」と再分類し、本日、その調査任務に支部メンバーで当たることになりました。

本日の参加メンバーは、支部長、漏瑚さん、碓氷裕美ちゃん、そして壱華君。壱華君とは支部でも顔を合わせるけど、今日も「俺の右目が解放されない戦いになることを願うばかりだな」と中二病全開で、相変わらずね。漏瑚さんは安定の「人を殺すことしか考えてないのか」発言。私はというと、「毎回あんな戦いに付き合ってたらお肌も荒れちゃうし」と、今日も美容を優先したわ。

「αトランス」というキーワードが、今回の事件の鍵になるとのことで、支部長がその情報について説明してくれました。なんでも、みみかちゃんが覚醒時に耳にしたという、その単語を調べてみようということだったのですが……。

「αトランス」に関する情報収集

情報収集は各自の方法で行われました。

上山壱華君： 彼独自の知覚能力で周囲の会話から「白いスーツの男」という情報をキャッチ。キメ顔で「深淵に手を伸ばした俺にかかれば何事も起きず終わらせれるな！！」と話していましたが、情報収集能力はなかなか侮れないわね。

碓氷裕美ちゃん： 支部長のPCを借りてUGNのデータベースから「プロジェクト・αトランス」に関する資料を発見。仕事が早いこと！

私（金鳥珠代）： UGN関係者から春日恭二の目撃情報を入手。メールの文面が「おじさん構文」で、読むのが大変だったわ。「白いスーツに銀縁メガネ、オールバックの髪型でキメッキメのあのオジサン！ FHエージェントで不死身って噂のヤツね、傲慢で執念深いって感じの雰囲気プンプンで、プライド高そうだよ～」とのこと。最近、各地の事件にバンバン姿を見せているらしいわね。

この情報統合により、「αトランス」は服用者にレネゲイドの力を与える薬品であり、一般人でもオーヴァードに覚醒させ、オーヴァードが服用すればさらに強力なエフェクトに覚醒するということが判明しました。そして、この薬品をばら撒き、オーヴァードを量産しようと企んでいるのが、この「白いスーツの男」───“ディアボロス”こと春日恭二、いえ、彼が自ら名乗った「エリート春日恭二」だと特定できました。

彼はFHセル「シャドウファング」が最後に生み出した人工生命（ラストナンバー）であり、オリジナルの春日恭二の複製体らしいわね。彼の目的は、FH内でのし上がるために実績が必要だと言っていました。

「エリート春日恭二」との遭遇

彼が提案してきたのは、「αトランス」の力をUGNに分け与えるというもの。私たちUGNにFHに付くよう勧誘してきましたが、当然断固拒否しました。漏瑚さんや裕美ちゃんは「在庫をパクる」とか「殺す」とか物騒なことを言ってたけど、支部長が「断る。ついでにお前をぶっ倒す！」と堂々と宣言。私も「二度とナマ言えないようにしてあ・げ・る」と気合を入れました。

すると、彼は「貴様らと戦う理由などあるものか」と言い残し、撤退しようとしました。しかし、その背後から、彼に協力する二人のオーヴァード、礼門キララと衣駒くろえが姿を現し、雷の槍や斬撃で私たちを攻撃してきました。

礼門キララは長槍を操る「リローデッド」、衣駒くろえは雷の槍を召喚する「キャスリング＆ワンダリング」という能力を持つオーヴァードで、どちらも「αトランス」によって力を得たようです。彼らは私達を「しょうもない」「外見も中身もヘン」と罵り、「力のない方が従うのは当然」というFHの思想を露わにしました。壱華君は「なんでこんなのの複製体にしたんだろう」「もっとカッコいい名前あるだろ」などとツッコミを入れていましたが、それもいつものことね。

戦闘と「エリート春日恭二」の逃走

戦闘中、上山壱華君が「ヘイル・オブ・バレッツ」でキララを圧倒し、私はディメンションゲートを操って敵の攻撃を逸らしたり、剣で目元を傷つけ視界を奪ったりと奮闘しました。漏瑚さんは怒りで頭の火山が爆発し溶岩の沼を作るほどの大技を繰り出しましたが、自身のアイデンティティが損なわれたようです。

最終的に、裕美ちゃんの超高速氷塊攻撃がキララに直撃し、彼女は戦闘不能に。しかし、くろえは無力化したキララを盾にするという非道な行動を取り、そのまま姿をくらまして逃走してしまいました。エリート春日恭二もこの混乱に乗じて逃げ出してしまい、捕獲は叶いませんでした。

任務後の所感

今回は「エリート春日恭二」の目的と、彼がS市で暗躍していた理由、「αトランス」の危険性について判明した重要な任務でした。彼がS市全体に「αトランス」をばら撒き、大規模なオーヴァード覚醒を企んでいる可能性が高いわね。力なき者に価値はない、なんて酷いことを言うわ。

また、敵がUGN隊員同士の絆を理解できず、「コント集団」と嘲笑する場面もありました。私たちS市支部のメンバーは、それぞれ個性が強いですが、だからこそ互いを信頼し、力を合わせられるんだと再確認しました。支部長も「無能力者である自分が、周囲の足を引っ張っている……などとなァ」というエリート春日恭二の言葉に心を痛めているようでした。でも、支部長がいてくれるからこそ、私たちはこんなにも自由に、そして強く戦えるのよ！

敵の目的が明らかになった今、S市は大規模な危機に直面する可能性が出てきました。私も、みんなと一緒にこの「薄氷の日常」を守り抜くために、さらに美しく、強く、戦い続けたいと思います！

以上。

金鳥 珠代