過去発生したジャームによる児童養護施設襲撃事件唯一の生存者。
養護教諭のひとりが突如としてジャームに覚醒し、施設内にいた人間を殺害して回る事件が発生。
対応に出動した警視庁特殊部隊とUGNエージェントによって鎮圧された。
その際に民間人の救護に入った特殊部隊一分隊を全員殺害、民間人も彼女を除いて全員の死亡が確認されている。
この様な事件の影響もあってか、年齢の割には大人びた印象を受ける少女であり、周りからは無愛想で人付き合いが悪いと言う評価をされる事が多い。
また、気を使って同性同年代のチルドレンやエージェントとのチームを組まされる事が多い様だが、どうやらそれも良くは思って居ないらしい。
が、それは“彼“がオーヴァードになった原因に由来する。

本来の彼は月雪 京(つきゆき けい)と言う警視庁特殊部隊（SAT）所属の警察官であり、28歳の男性である。
児童養護施設襲撃事件の際に、逃げ遅れた女生徒を庇ってジャームの攻撃を受け体が粉砕するレベルのダメージを受け死亡した。
しかし、死の瞬間にレネゲイドウイルスが覚醒。攻撃の余波受けて同タイミングで死亡していた女生徒の身体を取り込む形で蘇生することになる。
蘇生後、意識は男性のままだが少女が素体となったため、身体は女性で心は男性という歪な状態となってしまった。
自身の身体のせいでSATだと言っても取り合ってもらえず、オーヴァードであることからUGNに保護される。
最初は自身の境遇を呪っていたが、現在は未成年の少年少女が戦う現状を目の当たりにして腐ってはいられないとUGNの活動に精力的に取り組む姿勢を見せている。
しかし、見た目が少女であるが故に他のUGN職員の少女たちとの共同活動を強いられており、少しバツが悪い。
自身が元男であるという事を周りに特段隠してはいないが、探られるのもそれはそれで嫌なので基本黙っている。
彼の秘密を知るのは上司である薊と、その近辺のごく少数の人間に限られるだろう。