享楽的で掴みどころのない性格。
倫理観や価値観が所謂ヒーロー像からはかけ離れたものであり、たびたびヒーローらしからぬ過激な発言をしている。
しかし道化のようなコスチュームのおかげか、「キャラクター性を大切にしているヒーロー」として一部で人気が上がっている。
かつてヴィランとして活動していた。
本人は特別隠しているわけではなく、むしろ大っぴらに発言していることもあるのだが、そこはキャラクターさまさまというべきかあまり真に受けられていない。

トランプを武器とし、着弾点から火柱や氷の柱、閃光などを放ち攻撃する。
火柱などの発動タイミングはある程度コントロールができる為、味方のサポートとしても活用できる。
広範囲の攻撃も可能であるが、自身の体に負担がかかるため好まない。

早いうちに両親を亡くし、姉と二人暮らし。
収入源はほぼゼロに近く、生活は苦しいものだった。
ある日、いつの間にかレネゲイドの力に目覚めていた白楽は、その力を使って収入を得ようとする。
ヒーローになるための勉強ができるほどの環境になかった彼が、ヴィランの側に傾いていくのは当然のことであった。
姉に口出しされないようにと道化の仮面をつけ、"奇劇の幕を開けよ"(ホワイトフェイス)を名乗り、ヴィランとしての活動を行った。
その間にオーヴァードとしての戦闘方法を学んだり、ヴィランの持つ技術で能力の強化を行ったりと、生活のために様々な努力をしていた。
しかしまとまった収入が入り、ようやく生活が安定した頃、姉が他のヴィランに利用され命を落としてしまう。
ヴィランである意味を失った白楽は、敵であるヴィランを含めたそれまでに関わったヴィランの情報をUGNに売った。
その情報によりいくつかの小規模活動を起こしていたヴィラングループを壊滅させることに成功。
そこでレネゲイドに関わる活動を辞めようとしていたが、たまたまとあるヒーロー事務所に拾われ、ヴィランからヒーローへ転向することになった。
その際に、"幕引きにはまだ早い"(アンコール)とヒーローネームを改める。
それからは元ヴィランであることは特別隠しはせず、しかし過去に起きたことは察させないような「キャラクター」として振る舞っている。

道化の仮面を被り、本心は悟らせない。
自分の身を削って戦う者を「死にたがり」と呼ぶのは、自分は違うと誇示する為で。
――自分が「死にたがり」だというのを隠す為で。
元ヴィランがヒーローになることをよく思わない者はたくさんいることを知っている。
ヒーローになったって、過去の所業は消えない。
ヴィランからしてみれば裏切り者であり、逸脱者だ。
にもかかわらず、戦場に身を置く。
どこにも居場所がないから、死に場所を探しているのだ。
とんだ道化だ。
ヒーローになったって、人殺しが楽しいことに変わりはないから。
死に場所を見つけるまで、楽しいことを続けたい。

――楽しいことはまだまだあるんだから、幕引きには、まだ早い。