容姿・経歴・その他メモ

『プロジェクト・プレアデス』というオーヴァードを用いた実験施設で生まれた『複製オーヴァード』の一人。
その時のコードナンバーは『プレアデス・エレクトラ（2番）』であり、プレアデス星団の7姉妹に因んでいる。
現FHにおいてのコードネームはその父親である「アトラス」から引用している。
性格は物腰柔らかで理知的。冷静沈着な面が強く余程の事では動じない。
しかし、一転して興味のある事柄にはやや前のめり気味に反応を示すなど、どこか子供じみた様子も見受けられる。
その実、「人間やレネゲイド、オーヴァードに対する知識欲」というものが非常に強く、コミュニケーションを多くとるのも「人間の持つ心理状態への興味」というものが優先されているからに過ぎない。
彼女にとっては、「人間の行動」すべてが愛おしく、また興味深いのである。
それゆえか、「無為な戦いや命を奪う行為」と言ったものへの嫌悪も強く、極力命を奪わない戦いを心掛けている。
何故なら、「人間は一人一人が貴重な『個体』であるため、無暗に命を奪えば『興味対象』が減ってしまう」からである。
これは、オーヴァードであっても同じで、より希少なシンドロームや能力者にはより強くそうした意識を向けてしまう。
任務においては時折こうした部分が彼女の欠点として映る事もあるものの、研究者としても相応の実績を持つ為に現在の地位を保っていると言えるだろう。
FHに加入しているのは、端的に言えば「拾われた先がFHだった」というのが大きい。仮にUGNに居れば彼女はその手腕をそこで発揮していただろう。……この倫理観をあちらが全て受け入れてくれていたら、の話だが。

なお、「実験」に対して命がかかるような危険なものがある場合でも、彼女は躊躇いなくそれを実行する気質である。
「研究材料」である以上は過程、結果を全て記録し、成功や失敗によって次への糧にすることこそが重要であり、そこに「材料の破損、消失」は起こりうる結果の一つに過ぎないため。である
（勿論、死を悼む心は持ち合わせている。実験に使わないという選択肢が無いだけである）

実は、プロジェクト・プレアデスは『エグザイルの能力で身体を分離させた後、更に培養した細胞を取り込むことで実質的な肉体のクローニングは可能か、という目的のもと行われた実験であり、発案者は『オリジナル』その人である。数々の実験の中で「脳の思考領域を含まなければ肉体の構成まで至らない」「培養細胞に別なオーヴァードの遺伝子や高濃度のレネゲイドウィルスを感染させたものを融合させることで、オリジナルの持ち得ないシンドロームを発現させる」といった実験結果を残している。現在その施設は『何らかの事故』により消失。その研究結果の多くは『オリジナル』を含んだ消息不明の所属研究員の頭の中にのみ遺されているとされている。プレアデスのコードを持つものは、その中でも『オリジナル』の脳をベースに分裂培養された実質的な『オリジナルの記憶と人格』を多少なりとも受け継いだ存在と言い換えられるだろう。2番目のエレクトラはその中でも「興味・知識欲」に長けた人格を形成している

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