■■■■計画。その目的はオーヴァード兵器を作る事。
求められるのは強く、残虐で、命令に忠実なオーヴァード。
そのために埋め込まれる制御プログラム、その試作品の名を"Hallo World β"と呼びます。
このプログラムは被験者が命令に従わなければ罰を、従えば報酬を与えます。
その結果、被験者は命令に従順な兵器として完成されてゆくことになるでしょう。

初の移植成功となる試作第11号は一定の成果を上げました。
"Hallo World β"によって、命令に従順なオーヴァードを作り出すことができるということは証明されました。

"Hallo World β"の欠点として、自由意志の欠如があります。
自ら戦う、という主体性を失うため戦闘能力が素体となった人物の適正に依存します。戦闘訓練に対する動機付けも弱く、戦闘能力の改善も難しいと考えられます。
これらの欠点を改善するため、"Hallo World"では『戦闘行為によって報酬を与える』または『好戦的な性格に塗り替える』などの方策が検討されています。

試験後、試作第11号には『霧島 樹』という名が与えられ、UGNの指揮下に入ることとなりました。