容姿・経歴・その他メモ

走っていない夜が気に入らない、走っていない夜を知らなかった
が、UGNに捕まり走ることができなくなった。
そのたびに、逃げ出し夜に駆けた、沈むように溶けていくように
何度も捕まりそうになるたび、こう思った
「ずっと真夜中でいいのに」


好きな食べ物はINゼリー、苦手な食べ物は剥く蟹。

幼少期、彼の脚は思うように動かなかった。
それを面白がった上級生はわざと、坂道で自転車と競争をさせた。
背を押され、無理矢理に脚が動かされる。回転は早まり、その中で部品が落ち、次第に器具が足に追いつけずに落ちていく。
自転車を抜き去った先と同時、T字路にトラックが飛び込んだ。彼は思わず、目を瞑った。
暗闇の中で壁に衝突し、仰向けに倒れ込む。彼は補助器具を置いてゆき、坂道の自転車を追い抜き、横断するトラックを横切ったのだ。
『速さ』は、彼の生誕を待っていた。

成長した彼が走るのを、UGNが咎めるのは当然のことだった。
しかし彼はそれを拒み、走り続けることを選んだ。
数年後、突然彼は走るのをやめ、人並みに歩き始めた。
いわく、「疲れた」。

現在は時間に追われる人々を文字通り運ぶ、運び屋を営んでいる。
字面から周辺地域のヤクザに勘違いされ、ショバ代の請求のために追われている。

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