茂山重盛(しげやましげもり)は茂山京子(旧姓鈴木京子)と茂山文太の間にできた第一子である。妹に茂山小春がいて家族4人で人並みの幸せな家庭の中で過ごしていた。ある日曜日、家族でとあるショッピングモールに買い物に出かけた。来年の4月から妹の小春が小学校に通うため、ランドセルを買いに行ったのである。午前中は暇そうにしていた重盛だが、昼にはフードコートで美味しいものを食べられると思い、我慢して小春の買い物の付き添いをしていた。当日昼頃、暴走したオーヴァード同士による戦闘が勃発した。2階のフードコートでは瓦礫の山が降り積り、京子は重盛を、文太は小春を瓦礫から庇うようにした。瓦礫に直撃した衝撃から文太は潰れてしまい、瓦礫に直撃はしなかったものの小春の頭を強く地面にぶつけてしまった。京子の方はもっと酷く瓦礫の鉄骨が重盛ごと突き刺さってしまった。激しい痛みの中で死にたくないと強く思うと不思議なことに体の外に血が流れなくなる感覚がした。その後UGNによる救護班がまだ息をしていた二人を発見した。本来なら致命傷であり助かる見込みがなかったであろう重盛は奇跡的に回復し、妹の小春は意識不明の重体となった。その後この事件はUGNによりガス会社の不手際と処理された。重盛はこの事件以来、力に溺れて暴走するオーヴァードを強く憎むようになった。 「World end juvenile」では途中まで極力戦闘を避けようと動いていたが、白銀明日香を自分の都合で切り捨てた桐生塔矢に怒りを抱いた。 この一件からオーヴァードとしての力を抑えきれずに暴走する軟弱な奴との対話は無駄で手早く処分して被害を減らすのが吉という結論が彼の中に出た。