容姿・経歴・その他メモ

　傭兵の子として幼い時分から紛争地帯で過ごす。ある時、銃を手に戦っていた少年兵が彼の目の前で撃ち殺された。
普段から見慣れたはずの光景だった。しかし、なぜかその時だけは、彼は地面に打ち捨てられたアサルトライフルから目を話すことが出来なかった。
疑問に思いながらも、よく見てみようと銃に伸ばしたその手が触れた瞬間、彼は自身が何か得体の知れないモノになり果てていたことを直感的に悟った。
───理解できるのだ。扱い方、メンテナンスの方法、大まかな耐用年数、どれだけ酷使されてきたのか、現在どのような状態なのか。
こと「武器」の分野に限れば、他のどのオーヴァードにも引けを取らないほどの情報を一瞬のうちに拾い上げ、理解することができた。

　幸いにも、覚醒の時まで隠されていただけで、両親も自身と同じオーヴァードであったことから、覚醒の混乱は早期に収まった。
そこからは、守る親と守られる子という関係ではなく、肩を並べる戦友として、戦場の先達として、両親と共に戦乱に身を投じる生活を過ごしてきた。

　後に、彼の地には一つの伝説が残された。
幾多の戦場を駆けてなお不敗。あらゆる戦域を蹂躙し、あらゆる戦闘を鏖殺し、あらゆる戦禍を踏破する伝説の傭兵。
───故にその名は”過剰戦力”。その者を敵に回すなかれ。命を繋ぎたいと願うのならば。

終戦と共に日本に帰国し、現在はUGNの傘下で活動を行っている。

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