容姿・経歴・その他メモ

　彼を語るには、その昔の過去から語らねばならない。
　彼はペガサス学園で起きた「ネームレス・カルト」という事件で菊丸三華と出会った。
彼は彼女と通じるたびに彼女に惹かれていった。事件が一応の解決を見せ、告白しようとした矢先、彼女が自殺したと知った。
それから彼は魔導書を読み漁り、ほかの世界線へ向かう方法を見つけた。彼は世界線を超え続け彼女を救おうとしたが、どの世界線の彼女も彼が助け出す前に自殺してしまうのだった。愛する人が自殺していく様を見続け、狂気的な呪文を唱え続けた彼は次第に体も心も疲弊しきっていった。
　何百何千と世界を超え続け、やっと彼女と報われる世界線にたどり着いたが、
その彼女は最初に出会った菊丸三華とは違うと理解した。だが、心が疲れ切っている彼はそれでも幻想に甘んじた。

そして彼は死に、この世界に転生した。
生まれた時から生前の記憶を有している彼はこの世界にも彼女がいると確信する。せっかく手に入れた力だ。
彼女のために力を使おう。
そう誓った。

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