物心ついたとき、両親は既にいなかった。

誕生と共に覚醒し、その能力によってすぐそばにいた家族を餌食にしてしまったらしい。

そう聞かされたのは、UGNにチルドレンとして所属し、訓練の日々にも慣れた頃だった。

親がいないのは、どうやら自分が生まれたせいらしい。

だからといって、それを呪って何になるというのだろう。

僕は生きるしかないのだから。

天涯孤独な少年です。物腰は柔らかく、基本的に誰に対しても敬語で接します。
その一方、自身の出自や能力に対し、淡白すぎるような話しぶりであり、ささみ以外には少し距離をとっている節があります。


一人称：僕　二人称：君、あなた、○○くん(目上以外は全部くん呼び)
趣味/特技：ミルクパズル/お菓子作り
好きな物：揚げ出し豆腐
嫌いな物：カップラーメン

サラマンダーの能力が氷に偏っているため、その圧倒的な質量を重力場を展開することで操作します。
時に氷に閉じ込めた敵をそのまま叩き落したり、はたまた吊り上げたり、明確なビジョンを持たない攻撃が多いため、レネゲイドコントロールそのものには長けていますが、芸術性はあまり高くないと言えるでしょう。

カニバルに呑まれた時、ようやく自覚しました。

ささみは、大切な友人ではなかったのです。

……言葉が足りませんでした。

ささみは、いつの間にか大切な友人という枠から飛び出していたのです。

僕にとって、ささみはより大切な存在でした。

俗にいう、初恋というものなのでしょう。あるいは、傍にいる相手をそう思い込んでしまっただけなのかもしれません。

だからこそ、想いを伝えるべきか、しまっておくべきか、それを決めるために時間と決意が必要でしょう。

ええ。だからノートに書かなかったのです。


しかるべき時に、自分の言葉で伝えたいのです。


ささみに、好きだと。傍にいてほしい、と。