容姿・経歴・その他メモ

　
闘争の渦の中で生まれ育った、人というにはあまりに刃な青年。

七ツ胴

　FHの施設で生まれ育った経歴を持ち、親家族と呼べる者はいない。強いて言うのであれば同じくして育った実験体が兄弟と言えるかもしれない。
　かの施設は「刻銘」と呼ばれる実験体シリーズを生産している場所であり、彼もまたその1体である。
　実験体同士を競い合わせ、殺し合わせ、そうして生き残った者同士を再び戦わせる。そうしてより強い個体を厳選していく方法を取っていた。ただしとある事情によって、この計画は一時的に凍結されている。

　とある事情というのは、約20年前に起こったレネゲイド拡散事件。
　これにより世界中のレネゲイド関連組織は大きな影響を受け、ここもまた例外ではなかった。実験体たちの多くが暴走し、手が付けられなくなったのだ。
　それにより脅威をコントロールできるようになるまで実験体は全て凍結保存することと研究者たちは決めたのだが、それを知った実験体たちの中に逃走を試みる者が何人もいた。そうして反逆を試みた実験体と、その実験体と戦うために研究者側についた実験体により、何日にも続く戦いが続いた。
　彼は特に意思なく研究者側について戦い、生き残ったのだが、全てが終わったのちに周囲を見ても何も残っていなかった。
　元々生き残った強力な個体しか残っていなかったというのに、それらが制御なしに全力でぶつかり合ったのだから、当然の結果とも言えるだろう。

　行き場を失い、ただ行く当てもなく彷徨った結果、辿り着いたのは一つの神社だった。
　手入れの行き届いた神社であるのは見てすぐに分かったのだが、彼は何故かそこに惹かれていた。ろくな休息も取れずに彷徨っていたため、そこで休むことにしたのだが、その行動の結果が、この先の彼の未来を決めることとなる。

紅藤神社

　世界中にレネゲイドが散布された影響もあり、彼の身体は限界を超えていたのだろう。神社敷地内で休息を取り、次に目を覚ました時にはそれまでの記憶を失っていた。
　それを見つけたのが彼の妻となる紅藤神社の一人娘であり巫女である奏澪である。そしてまた何の偶然か、彼のいた場所は神木とされるそれの麓であり、神社の祀っている神は火の神であったのだ。常人離れしたその外見と雰囲気で、神の遣いなのではないか？と初対面で勘違いされ、丁重に扱われた。
　なお紅藤家は護人会に縁があり、この誤解が解けるまではさほど時間はかからなかったが、この奇妙な縁により彼は紅藤家に迎え入れられることになる。
　それから紅藤家の本当の家族となり、護人会がUGNとなり、子宝を授かり、この西彩市のUGN支部長となることとなった。

アータル

　一人称：俺　　二人称：アンタ/苗字呼び捨て　　口調：雑

　生い立ちもあってか、自我が薄め。そのため妻・奏澪にはよく振り回されており、妻というより姉とか母とかそういったものに近いような関係性に見えなくもない。紅藤家にはオーヴァードはいないが、護人会との繋がりがあったことからレネゲイドに関する知識は持ち合わせている。ただ、積極的に巻き込むべきものでもないので、自宅である神社とは少し離れた場所に地域の小さな事業所と言う形で支部を経営している。
　記憶を失っていた期間は紅藤家に引き取られてから約10年間。ただし記憶を失っている間も「唐竹割」という同じく刻銘の実験体と勝負の決着をつけていないことだけは覚えていた。既に記憶は復活しており、過去については子供たち以外には話している。子供たちに話すかどうかはまだ考えあぐねている。

履歴

七ツ胴（切落）

試し切りの歴史において最高記録を出した刀剣の裁断銘。
試し切り役がはしごに登って、7体積み上げられた罪人の遺体に飛び降りるように切り付けたところ、すべての遺体が両断されたというものから。

アータル

ゾロアスター教における火の神。
人間に知恵と安寧をもたらし、世界を邪悪から守護する「勇敢で善き戦士」として崇拝されたという。
また、稲妻となり、雨を遅らせようとした悪魔を退治する神話もある。

うちの子関連刻銘シリーズ

籠釣瓶　花とゆめ平安京　エグザイル/ハヌマーン/エンジェルハィロゥ
笹霰　　InsideQ　PC①　 キュマイラ/モルフェウス
唐竹割　本シナリオNPC　 キュマイラ/エグザイル/サラマンダー

セッション履歴