概要

　経歴の多くが謎に包まれた、いつも笑顔を絶やさない支部長。
　彼が仕事をしているような素振りを見たものはほとんどいないため、｜<お飾り>《フィギュアヘッド》と呼ばれることがある一方で、何故か彼の姿を見た現場は"うまくいく"というジンクスがある。
　本人はその蔑称ともいえる呼び名を嫌がるどころかむしろ気に入っているらしい。
　人当たりが良く職員には好かれがちで、エージェントの場合はより優れた者ほど彼の影の働きを知っている、あるいは勘付いているため、発言力のある者に限っていえば、文句が出たことはほとんど無い。
　支部長としての仕事は可能な限り迅速に片づけ、大抵は支部内に構えた自身の整体院で施術している。

スタイル

　平時はシンドロームを活かした神出鬼没と時の停滞を利用して、目立たぬように裏方作業をこなしている。
　戦闘時は不可視の時空の歪みを作り出し、味方の背中を押すか、敵の足を引っ張る戦術を取る。
　これは、「成功体験が更なる高みを目指す原動力になる」「太すぎる大黒柱は恵比須柱を腐らせる」という考えから来ている。

容姿

　長い金髪にチャイナ服、ときどきサングラスという怪しい風貌をした優男。
　いつもにこやかなのもその怪しさを強調してしまうことがある。

出自

　自発的に語ることはほとんどなく、聞かれてもはぐらかすためほとんどの者は知らない。
　とある製薬業界の大企業の社長の息子であり、社を継ぐために英才教育を施された。
　父は生まれつき子供ができにくい体質で、奇跡的に授かった一人息子であり、愛情も注がれて育った。
　しかし、部下の裏切りによって父は暗殺されて社の実験は奪われ、自身は日本支部に飛ばされた。
　成長してそのことを知ったとき、オーヴァードに目覚めて暴走し、父の会社の日本支部を壊滅させていた。
　UGNの日本支部に拾われてエージェントになった。
　暴走の記憶からか、直接的な破壊力のある能力を使うことに抵抗がある。
　自身の暴走を止めてくれたUGNエージェントの恩に報いるため、UGNと平和のために命を燃やす覚悟がある。

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