双子の兄に字神アレンがいる。
そもそも理由は知らないが（ここが多分記憶喪失）、兄と松倉大己は旧知の仲だった。そこで同僚であるリリーが加わって、3人でよく食事をしに行ったり、柄にもなく花見などのイベントごとに興じたこともあった。そして、アレンにはリリーの気持ちもお見通しだったので、よく協力と言いながら揶揄ったりドッキリを仕掛けられたりしていた。まあ、朴念仁にそれが通じたことはなかったのだけれど。アレンも呆れて「無理だなこれは」と何度も悪態をついていた。
そしてジャーム化した兄を、その朴念仁は見事にやっつけてしまった。
大好きな兄、大好きな友人、その時その両方を打ち砕かれたような気がした。
－－私は全てを失った。言葉を失った私を一瞥もせずに彼は立ち去った。私はあの時どうしたら良かったのだ。

ワークス／カヴァー：UGN支部長／指定なし
シナリオロイス：「人造兵器」　好奇心／脅威
特記事項：PCたちのまとめ役。大人キャラ推奨。レネゲイドビーイング不可。
キミはＵＧＮ小田区支部の支部長を務めるエージェントだ。
小田区に潜伏するFHセル「ウィトゥムヌス」がある時から不穏な動きを見せていた。
「人造兵器」と呼ばれるものの製造を精力的に行っているとのことだ。
それが何を指す言葉なのかキミには分からない──だが、守るべきものがある。
暗躍するFHエージェントと対立しながら「人造兵器」の正体を解明し、回収する。それが、今回キミに与えられた任務だ。

また、PC3には公開情報に加えて以下の設定が付随します。こちらもご確認ください。
UGNエージェントとして戦うあなたには、ふたりの友人がいた。日常を守るための戦いの中、その絆は分かたれてしまったが。
ひとりは“アヴァランチ”というコードネームで知られる男、松倉 大己（まつくら だいき）。少し頭の固い一面があるものの、人一倍仲間想いで誠実な人物だ。もうひとりは彼と共通の友人だったが、とある事件のさなかでジャーム化してしまう。被害が広がる前に処理しなければ──化け物となり果てた友人に、真っ先に刃を突き立てたのは松倉大己だった。
あなたとの相談も、別れの言葉もなく。迅速で的確な判断を下したことが評価され、本部就きのエージェントとなった。以降、あなたと彼の間には大きな溝があり、疎遠となっている。

※ジャーム化した友人の設定はPLとGMで相談して決定すること。

2話
PC③
ワークス／カヴァー：UGN支部長／指定なし
シナリオロイス：「ウィトゥムヌス」　執着／敵愾心
特記事項：特になし。
「人造兵器」──サイズレンを保護してから1ヶ月。FHセル「ウィトゥムヌス」との抗争はぱたりと止んでいた。
一見穏やかとも取れる時間だったが、すぐさまそれは黒衣のエージェントによって食い破られることとなる。
「準備は整った。我々は「人造兵器」を以て、お前たちUGNを蹂躙する」
小田区の街に垂れ流された大々的な宣戦布告が、すべてを混乱へと引きずり落とす。
まだ、戦いは終わっていない。

3話
PC③
ワークス／カヴァー：UGN支部長／指定なし
シナリオロイス：“金氷”　連帯感／不信感
特記事項：第3話の主軸PC。RHOが存在する。
サイズレンを保護し、「ウィトゥムヌス」を退けたことで小田区に安寧が訪れる──わけもなく。UGN本部より、ここ小田区支部へ査察官が派遣されることが決定した。
曰く、特異な力を持つサイズレンをUGN所属としたことに懸念の声が広がっているらしい。
雨の中、憂いを抱えながら迎えた査察官は、見覚えのある人物だった。
「あいにくの雨だが、また会えて良かった」[---]