●蜀魂　鳥珠
[PC#https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=FuBmSE]

「もう一緒に剣やらんかい？」
「あのこにはいらん気遣わせたないな。ほんまになぁ」

●明乃 夜空
[PC#https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=WKiD3C]

「あ！先生！お仕事いかがです？」

元々【曙草】は双子のはずだった。片側は母親の腹の中で死に、片側だけが生まれた。腹の中にいる時は両親から愛をもらって育った。生まれることを心待ちにしていた。2人の腕に抱かれる時を心から望んでいた。

産まれることが出来なかった。片側は諦められなかった。どうしても2人の子供になりたかった。その魂は来世を願い、その機会は思ったよりもすぐ訪れた。【曙草】がFHに拉致され実験体となり死んでしまい、その遺伝子を使った複製を試みてくれた。
その結果、【曙草】の身体を奪うように曙草が生み出された。
魂となってもずっと見ていた。【曙草】がそんな生活をしていたか、どんな人と付き合っていたのかは知っている。見た目に生まれた差異を除いても成替わるのは簡単だった。けれど、それでは【曙草】の本当にただの複製品だ。
だから、性格をがらりと変えてみることにした。気づいてほしい。誰かに。もう【曙草】はいないのだと。自分は【曙草】ではないのだと。
その欲望が裏目に出て、両親は曙草を不気味に思っている。
身長、体重、好き嫌い以外のステータスは全て【曙草】のもの。

〇【曙草】
複製体に成替わられる前の【曙草】。生まれつきのオーヴァードであったが無自覚。天然記念物並みのおっとりとした性格でマイペース。自分の好きなことに没頭しがちで、手のかからない大人しい子ねぇ、というのが両親の感想だった。
複製体実験に合うくらいだから賢者の石でも持っていたことにしてもらおうと思います。
川辺の桜を1人眺めていた時FHに拉致されました。

「成替わり、生れ替わり、取替わり。ほれ、よく見ておかんと。いつの間にか、それは誰やろな？」

〇取替子(チェンジリング）：ヨーロッパ民話に登場する妖精、人間の子供をさらった後に置いていく身代わり。

〇生生世世：生まれ変わり死に代わりして限りなく多くの世を経る意。現世も来世も永遠に。いつまでも。

〇曙草：桜の異名のあけぼのぐさ。花言葉「純粋」。枯れ落ちても毎年咲く花であることから永遠の意味もある。

からくりピエロ/40meter
紅蓮/和楽器バンド
はらり/吉岡亜衣加