※本来であればＤロイスは「愚者の黄金」なのですが、『ＩＣ』が使用不可なので、「賢者の石」としております
Ｎ高旧第二体育館、そこはＮ市在住の一部のオーヴァードたちに向けて解放されている訓練施設の一つ
数日前のバス爆発事件、矢神は引き起こした事件で図らずも、オーヴァードに覚醒した私
教官の『杏鴉』の指導の元、戦闘訓練やレネゲイドコントロールの修練に励んでいた
そしてつい昨日教官の『杏鴉』の推薦もあり、とある方にお目通りが叶った
ご多忙の方なのだろう、挨拶もなく、一瞥しただけで、去ってしまった、でもその刹那に等しい時間でも
王者の風格、世界を先導するに足る素質を遺憾なく発揮されている、まるで、人類を導く神の如く
そして、その方から選別としてとある「レネゲイド結晶体」を受け取った、その結晶体は瞬く間に
私の体に溶け込んだ、そしてその結晶体に適合できた私は『若鳥』（ニュービー）のコードネームを授けられた
矢神が転校したことに慣れそうになった頃、クラスは綾瀬真花を中心とした百合の園を思わせる空間が
日常として定着しつつある。だが、クラスの男子たちも綾瀬さんと同じ空間に存在出来るだけで、至高の幸福感を
感じているので、不満は一切ない、が鼓巴（こどもえ）さんにはドン引かれているのが、誠に遺憾であると叫びたい
後、私は真花が笑顔で健やかに生きれるなら、私がその瞳に移らなくても構わないと割り切っている
そう、真花を独占しようとするなど、万死に値する。なので、矢神、お前が幾度立ちはだかろうとも
私が排除して見せる。そして第二、第三の矢神に値する不埒者も同様である。
そんな、平穏な？クラスでは廃ビルの幽霊の話が持ち上がりつつある。
高校生らしい、心霊体験や恐怖体験に憧れる年ごろなのは認めますが、真花が興味を持つのは計算外だった。
彼女が好奇心一杯な目（シイタケ眼）でその噂と「廃ビル」に興味を惹かれすぎている。
このままでは、一人で、その噂の「廃ビル」に接近するのは目に見えているなので、Ｎ市支部の陽祭さんに
連絡を入れ、本格的な調査に乗り出す

両親の古くからの知り合いである、永見幸三さん、日本に来る前は時折、両親を尋ねに何度か、
お会いしたことがる程度だった。私が覚醒してからは、Ｎ市の高校の第二理科室は
レネゲイドコントロールが不十分で合ったり、RCを起点にしているオーヴァードたちが
座学を学ぶ場として使われていた、また旧第二体育館で座学内容の実技演習も行われている
座学・実技を教導する老師の一人が永見幸三さんであった
見るからに、非力な研究者然という佇まいだが、どこに攻撃しても回避やガードされる気しかしない
本人曰く、レネゲイドの研究に１８年近くを費やし、最近たどり着いた領域というのだから驚いた
だけど、数日前から彼は姿を見せなくなった、もともと老齢もあり、引退したのかと思ったが、
一通の手紙が私に届いた、その手紙には娘の昴を助けてくれと書いてあったが、
そこで、ふと思い出す、最近、真花がやたらと構い倒す女子生徒、確か、名前は「永見昴」だったか
偶然の一致とは思うのだけど、真花だし、何か意味を持って構っているのかもしれない

マスターエージェントとの激闘を経て、自身が持つ賢者の石「大空」に認められたのか
以前より、スムーズに橙色の気を纏うことが出来る様になる。
それを受けて、師匠兼親友の杏鴉から「成烏」を名乗ることを指示された