容姿・経歴・その他メモ

設定

UGN立川支部、支部長補佐。

表情筋死亡女。何かと要領が良い。
言葉選びは丁寧に、感情の発露は最小限に。
支部長補佐として研究の補助から身辺警護まで手広くサポート。

経歴

帯解天理は天才である。

天賦の才を抱いて生を受けた天理は、平々凡々とした家庭で育ち、ごくありふれた日常を送っていた。
≪普通の暮らし≫において、その恵まれた資質は十全に活かされることはなかったが、しかしそれでも天理は幸せだった。
十六まで齢を重ねた、その日を迎えるまでは。


いたってありふれた転落譚だ。
父の事業が失敗した。
多額の負債が生まれた。返済のため、私財という私財を投げうった。
どうにもならず、何十、何百人もの従業員、取引先、関係者を路頭に迷わせた。
天理の暮らす平穏の、その薄氷一枚隔てた裏側で、ゆるやかに事態は進展していた。
気付いた時には、もう資本主義社会における破滅――経済的破綻は免れない状態だった。
そんな風に、真綿に首を絞められるような速度で、終わりへと意識を傾けていた日々の中。
立ち退きまで幾何も猶予が無いその自宅の玄関に、一人の女が訪れた。
端正な容姿は無表情に凍り付き、まるで出来のいい人形のようだった。
装いに全く関心などないようなその出で立ちは、しかしその非凡な容貌と、奇妙なまでに調和している。
女は、配慮の精神を一切感じさせない物言いで。有無を言わさぬ口調で――天理に言い放つ。
「私の｜実験材料《モルモット》になれ」、と。

それから四年と少し。
天理の身柄と引き換えに得た多額の謝礼金を元手に、父は事業を持ち直したようだ。
調査員から時折受けるそんな近況報告を、天理は眉一つ動かさず耳に入れ、礼を述べる。
たった数年分かれただけの家族がまるで他人のように感じたことに、思わず口元を抑えた。

天理が愛した平凡な日常は、ここにはない。
人が当たり前に生まれ、当たり前に安全を確保されている世の中。
平穏な世界。
――そんな世界の理の外に、自ら出て行ってしまったのだから。


帯解天理は天才である。

彼女は、感情がもたらす一切の悪影響を制御できる。思考は常に合理的に保たれる。
その合理的な判断は、あの日の一件において自身が恨むべき対象が存在しないことを示唆する。
幾度思考を巡らせようとも、答えが変わることはないが――感情が排された表情のその裏で抱え続ける、
底冷えするような薄暗いなにかを消化しきれずにいることは、まだ若き才人には致し方のない事だったかもしれない。
しかし。
そのなにかの存在を自覚してしまうことも。それに気づかないふりができないことも。
すべて、帯解天理が天才であるがゆえに、他ならなかった。

覆った口元の下で薄く笑みをかたどって、天理は踵を翻す。
あの女――天羽暦の下へ。
角を一つ曲がって見えた天理の表情もまた、人形のように凍り付いていた。

履歴

AGIA（2022-09-17）

◇HO-2 部下

ワークス / カヴァー：UGNエージェント or UGNチルドレン / 自由
シナリオロイス : それぞれの支部長
貴方達は各々の支部長の腹心である。自らの上司との関係は自由だが、上司には実力を認めて貰っていると思っている。
ある日、キミ達の支部長に異例の招集が掛かり、 キミたちもまた腹心としてその招集に支部長と共に同席するのだった。

◇HO-A 最前線

キミは接近戦の達人だ。近距離での駆け引きに置いて、キミは誰にも劣らないという自負がある。
【キャラシ指定：〈白兵〉攻撃型】

Crumble Days（2025-03-08）

◇PC2

ロイス：矢神 秀人（やがみ ひでと）　推奨感情：好奇心/猜疑心
カヴァー/ワークス：高校生/UGNチルドレン
キミはUGNの施設で育てられたUGNチルドレンである。
現在、矢神秀人という学生を追跡調査している。彼には、FHのエージェントではないかという疑いがある。
しかし、彼の尾行をしているときに見失ってしまった。その直後、バスが横転し、爆発炎上する大きな事故が起こった。

セッション履歴