▶設定

妹の治療費、妹の病を治すためならなんでもする青年。金額は相当な値段をふっかけるが、仕事は正確。
専門は殺しである。
彼の衝動を反映させたかのような暖かな夢を見せている間に、領域を操る力で隠した鎌（データは決闘者の剣）で急所を静かに狙う。
夢を見ているまま、苦しまずに殺すのが特技であり、仕事の売り。本人はどうしてこんな殺し方をするのか、理由を考えたことはないというが、無意識化で殺しに対する罪悪感がある者と思われる。
この殺しの特徴から、暗殺依頼はもちろん、多いのは自死の手伝いだ。自殺志願の者が苦しまずに死にたいと、すべての財産をなげ渡して願う死。それを夢として終わらせる。死を操る死神、そして、優しく導く殺し方は誘惑的で、他社からコードネームのもととなった。

◯闇もった設定読まなくてもいいやつーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幼いころに父母を失い、妹と二人で生きてきた青年。
小さいころは親せきの家をたらい回されるかたちで生きていたが、どこでも妹の病気を厄介に思われ、ぞんざいな扱いを受けてきた。妹と自分が生きるため、妹を傷つけないため大人に気に入られる術と、金を稼ぐ知恵と手段を身に着けていった。

それなりに中学生になったあたりから、隣街の大きな妹は入院し、周りの大人には頼らず汚い手段で金を稼ぎ一人で生活を始めた。
そんな折、自分の住む街でレネゲイドウイルスによるテロが発生する。蔓延したウイルスにより人々が感染していく中、祐仁も漏れず感染、運よくオーヴァードとなった。ジャームが暴れる絶望的に死に近い街中で、道端で拾った黒い布を被り隠れていたが、襲われ死にかける。ただただ、自分がいなくなれば妹はどうなるのだと。考え続けていた。
そんな中、まるで暖かな夢の中にいるような幻覚を見る。母と、父と笑いあっている優しい夢。妹はそこにいなかった。その夢が今から自分を死へ導くであろうジャームの姿に重なる。自分が手を伸ばせばこの暖かな世界に入っていけるのだと
しかし、妹への思いは消えず、その夢に浸りきれなかった。
体にかぶさっていた黒い布が轟くように蠢く。幸せな夢(死)へと手を伸ばす代わりに、その布を強く握りしめた。妹のために生きたいと願った。
その瞬間、まるで自分の体が空間移動したかのように、ジャームの背後の空中に移動する。双肩は異常に熱く、焼け付くように痛む。けれど、そのまま腕を振り上げ、
父と母の幻覚を、ジャームを斬った。

幸せな夢を断ち切った、幸せな夢を見せる死神

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