周囲の認識は「孤児を預かっている教会」
　EE「竹馬の友」があるお陰か地域に馴染んでいる
　町の外れの方にあるが、特に不審がられてはいない

　所属している孤児は基本的に施設内の教会を掃除したり、
　庭木の手入れやPC3からの教育を受けているらしい

　教会、寄宿舎、薬草園、庭園など
　子供が遊べる園庭のような場所も狭いがある

　水蓮が幼少期に、双子の妹と過ごした施設
　多くの子供たちがいた幼稚園のような場所であり、
　待遇もよく自由に過ごすことができた
　逆に水蓮はこういった場所しか知らない

　その際、自分たちのセルと違って
　子供たちが大切に扱われている様子を目撃
　当時は「表向きだけいい場所」であるとの理解だったが、
　高梨家の日常へ触れるなかで同じような場所であるとの認識へ変わった

　教会のシスター
　服装や教会に住んでいるため
　私服はあってないようなもの
　シスター然とした服は幼少期に名もなき神父に拾われて以来、
　ずっと着ているため本人にとっては普通(いつも)の恰好

　です・ます調
　ゆっくりと落ち着いた喋り方をする
　子供に言い聞かせる癖か、部分的にひらがなで幼さを感じる口調
　わたし / あなた・みなさん / この子、あの子、さん付け、CN呼び捨て

　通常状態
　条件が揃えば開眼するし、目は見えている
　初対面の人は水蓮が盲目であると判断するかも知れない

　お揃いの服を着せたがる
　自身の所有物としての意味が強いが、
　水蓮が幼少期を制服で過ごしていたから、という側面もある

　救済、庇護欲が常軌を逸している
　共依存に足を突っ込んでいる可能性大
　　↑共依存の一側面：
　　　”愛情という名の下に他者を完璧に支配しているという快感を得る”
　守ること、与えることを愛と捉えているが、
　その結果として相手が堕落、依存、服従することも
　愛の一部であると認識しているかも知れない

　元々はUGNのとある施設で双子の妹と暮らしていた
　（大きな幼稚園のような場所、全員制服を着ていた）
　そこで覚醒させられ、思想教育を受ける

　その後、諸事情により施設は解体
　その際に妹と生き別れとなり、現在に至る　

「むやみやたらに殺生をしてはなりませんよ。
慈しみ、分かり合える道を探すのです」

倫理観は（見かけ上）あるように見えます
実際、無益な殺生は好みません
無益であれば、です

水蓮のいう「分かり合える」という表現は厄介で、
客観的には「分からせる」「自分の意見に従わせる」
というニュアンスに近いかも知れません

言葉を変えれば、
慈しむ＝弱者への憐れみに近い感情
分かり合える道＝いかに言うことを聞かせるか
という、支配者の論理が根底に潜んでいます
よって、ライン（一般的な倫理観）を踏み越えるときは
自分の言うことを聞かせたいとき、対象を支配したいときに発生するでしょう

ただ、体罰による強制ではなく自己変革による自主的な服従を求めるので、
拒めば拒むほど強い洗脳をしていくことになります
ゆえに彼女のセルは別名を「ドールハウス」、
水蓮の思い通りの人形へと変えられていく「支配者の箱庭」と呼ばれるのでしょう

「ひとりでも多く、天の国へと導かねばなりません。
そのためであれば、いかな謗りも受けましょう。
それは、主がわたしに課した試練なのですから」

彼女は過去に自分自身が
「主（絶対的支配者）が現れるまでの代行者である」
というアイディンティティを植え付けられています

この呪縛じみたアイディンティティ―欲望の否定は
そのまま水蓮自身の否定となるため、
絶対の存在である主を裏切らない限り彼女は自らの行いすべてを善（正）とします
それこそ、救済という欲望を叶えるために自他へ死を与えることも辞しません
それは彼女の中で死が救いの最終手段、
代行者として下す解放や最大の献身を意味するからでしょう

主のためであればどんな手段も肯定する水蓮の例外……
むしろ、主ならばそれを赦すだろうという拡大解釈で
既に様々な例外を含んでいるのかも知れません

「主のお貸しくださったちからを過信した愚か者、
あるいはかなしみに囚われた憐れな子羊……。
ですが、そのすべてをお救いくださるのが主です。
ならばわたしは主に倣い、その者らも導くきましょう」

主への感謝を忘れた愚か者、あるいは主の与える愛の見えない憐れな子羊
それでも主はきっと救いを与えるので自分も赦す、という考えです

対立した場合、言葉による説得を始めるでしょう
ただし、平行線となれば死という救済を与えようとします
この場合の死はいくつか解釈がありますが、
代行者としての審判―強欲に対する処罰か
代行者としての執行―絶望に対する救済、
このどちらかが基本となるでしょう

「それは、わかりません。
ですが、ジャームであったとしてもわたしのやることに影響はありません」

侵蝕率こそオーヴァードの基準内ですが、
話が通じる/通じないという点に於いては
おそらくジャームに片足を突っ込んでいる状態です

もしかしたらジャームなのかも知れません
UGNからは知性のあるジャームであるという判断をされているかも知れません

なりたければ、どのような幸せになりますか。
なりたくなければ、その理由は何ですか。
「みなさんが幸せであれば、わたしは幸せなのです」

現在の彼女の幸せ＝箱庭の安寧です

主という絶対の存在が現れるまで箱庭＝天の国となるものを
維持することが自身へ課された義務であると考えているためです

水蓮にとって最終的な幸せは支配者が現れ、箱庭が天の国の礎となること
つまり、代行者としての責務を果たすことなのです

　　どちらでも理由があれば教えてください。
　　FHをやっている理由でも構いません。
UGNとの折り合い次第ですが、基本はFHへと留まると思います
詳しくは後述の個別質問「めちゃくちゃいい人そうですが～」をご参照ください

「オーヴァードのちから…それは主の与えたもう奇跡です。
ゆえに主への感謝を忘れず、正しく使わねばなりません」

前提として、水蓮は
オーヴァードの力＝祝福
であると刷り込まれています

ですので、力を手にしたものは主から何かしらの義務を課せられていると考えます
よって、この力が与えられた理由を考え役に立てるべきだ、というスタンスです

ただ、彼女の役に立てる＝押しつけがましい救済なので、厄介なのではありますが……

　　UGNだとこれ怒られるな～というところがあれば、教えてください。
水蓮がFHにいるのは2点です
(1)UGNに居場所を奪われている
(2)セルの活動が違法である

(1)UGNに居場所を奪われている
元々はUGNのとある施設で双子の妹と共に暮らしていました
そこで覚醒させられた彼女は妹と引き離され、思想教育を受けながら過ごすことになります

しかし、その施設は違法であったことが露見
UGN本部（との戦闘）によって解体され、その際に妹と生き別れとなりました
他の支部へと移送される途中で妹へ会いたいがために姿をくらまし、今に至ります

もし妹と一緒であれば水蓮はどこへなりとも属していたでしょう
現在、FHで活動しているのはその程度の理由です
ですが、運命とは往々にしてそのような小さな偶然にさえ左右される水の流れのようなものなのです

(2)セルの活動が違法
セルでは孤児の保護という名の人攫い、
危険・違法な薬品の販売をしているためUGNに見つかれば即セルBANでしょう

敷地内の薬草園も基本は危険な薬の原材料です
その世話をさせたり、薬の調合をさせたり、
知らぬ間に犯罪の片棒を担がせている、というわけです

こんなことをしているのも、彼女が生きるために
自身の能力を使って薬を生成したことが始まりです
他に方法を知らなかったのでしょう

その点では、彼女もまた自身の灯したマッチの火に囚われているのかも知れません

また、理想的な救済があれば、教えてください。
水蓮の救済は「苦しみからの解放」です
そのため、孤児や苦しみ・葛藤を抱える人々へ最大限、寄り添おうとします

その方法は告解を聞くようなことから考え方の変革、死によって終わらせることまでを含みます
また、物理的な貧窮であれば惜しみなく与えるでしょう

それはすべて、主がそうするであろうという想定を代行者として模倣しているだけに過ぎません

最終的な救済は「主が治める天の国へ行くこと」＝「絶対的支配者の庇護の下で暮らすこと」
水蓮の救済は天の国を築く過程に過ぎませんが、最終目標を達成するために執着する理由でもあります

「それが最もよい選択であるならば、
かなしいですが肯定しましょう。
仮に戻ってくるのであれば、再び受けいれましょう」

本心では認めたくないですが肯定します
主がそういった行いを赦すから、という考えに基づきます

ただ、天の国へ導くことを義務としている手前、
いなくなることに対しては否定的であったり、提案や相談に対して難色を示すでしょう

「全てのものに等しく与えられるもの。
わたしはそう考えています」

無償で与えられるものであり、不在である主に代わり自身が施すものです
ただ、多少歪んではおりますが……

　本領は支援
　護身程度に攻撃できるくらいの認識

　血から生成した細かな結晶を展開し、
　同調者それぞれのレネゲイドを活性化させる
　（ある種の興奮状態を引き起こさせる）

　覚醒後、雷将神器に触れてレネゲイドが変容

　陽菜のいたセルによる報復
　（陽菜を匿っているように見えたため）
　セルとしての勢力は全体的に削がれてしまった