容姿・経歴・その他メモ

　両親は僕にあまり関心の無い人達だった。男の子が生まれて欲しかったんだってさ。十時家の跡取りと男の子がね。僕は男の子になりたかった。一人称を『僕』にしたり男の子っぽい振るまいをしてみたけどダメ。周りからは十時家という家名と女の子なのに男の子っぽい振る舞いのせいですっかり孤立しちゃったっけ。あの時は両親に振り向いて欲しくて躍起になっていた。
　そんなある日、田舎では珍しい外国の人とあった。長い金髪だったこと以外は覚えてない。だけどその人とあってから僕の生活は大きく変わったんだ。オーヴァードとして覚醒したから。

　そこから生活が激変した。『希望の御子』とよばれるようになったんだ。あの頃のことはよく覚えていないけど数々の病人を治したみたい。両親がよく褒めてくれたからその間はすっごく嬉しかった。僕は理想の生活を過ごしていたんだ。

　気がついたらUGNにチルドレンとして保護されていた。突然だけど本当だからしょうがない。両親に会いたくて会いたくて毎日泣いてばかり。脱出を何度も試みたけど全て阻止された。椿さんコワイ。
　そんな僕を慰めてくれたのが嚆矢だった。何度も脱出しようとする僕を気に入ったらしい。そこからは何度も何度も二人で脱出を計画した。その全ては阻止されてめちゃくちゃ叱られたっけ。
　でもそのおかげで両親の恋しさを忘れることができた。いつの間にか帰るための脱出じゃなくて、嚆矢と一緒にいるために計画になってたね。
　そう！　僕達は何をするのも一緒。嚆矢と名前にしたのもそのため。弓には嚆矢がないと戦えない。嚆矢は弓がないと飛べない。
　ずっとずっと一緒。課題忘れもサボりも罰掃除もね...。

　そんな嚆矢の訃報はとても信じられなかった。嚆矢の強さは僕が知ってる。
　嚆矢の足取りを追うためにN市への出向を希望した。ここには恨みしかない。正直、1秒足りともいたくはないけど、嚆矢のためだ。仕方ない。
　そう。"彼"のため。

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Picrewの「ストレートヘアーの人間」でつくったよ！ https://picrew.me/share?cd=1MNOMlRsyj #Picrew #ストレートヘアーの人間

　男勝り、ガサツ、元気。内心、PC3のことを恨んでいる。髪を伸ばしているのは、嚆矢に褒められたから。

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