容姿・経歴・その他メモ

とある田舎町に住む長身の少年。元は都会で暮らしていたが、幼少期に両親が交通事故で死んだのを期に、祖父母に引き取られる形でこの町にやってきた。数年前に祖母が、昨年に祖父が亡くなったことにより、現在は一人暮らし。
基本的には無口。いつも薄い笑みを浮かべ、たまに口を開けばもったいぶったような言い回しで人を惑わす態度のせいで近所付き合いは悪い。表面ほど悪意はなく、存外義理堅いが、本人はそうだと認識されようとはしない。いわく、約束したならちゃんと守りなさい、という言葉は祖父母と両親からずっと言われてきたから、とのこと。

そんな彼にもたったひとりだけ友人がおり、幼少期から現在まで交流が続いている。そのきっかけは、病のせいで寝込んでいる彼女へ興味を持ち、部屋の窓へよじ登って話しかけたという大胆なもの。向こうが調子のいい時はこっそり森へ連れ出したこともあるが、双方が体力の限界を忘れて遊びまわった結果、倒れた彼女を雨流が背負って診療所へ駆け込むという事件もあった。一応許されはしたものの、雨流にとっては"約束"というものの重要さを心に深く刻んだ、忘れられない出来事である。
彼女は友人であり、妹のようでもあり、どちらでもないような気もする大切な存在なのだ。


周囲には隠しているが、両親が死亡した事故をきっかけにオーヴァードとして覚醒した。祖父母以外には自ら明かしたことはなく、また明かすつもりもない。主な能力は領域内へ自身の因子を溶け込ませた霧や雨を発生させ、摂取した者へ任意の身体変化をもたらすというもの。変化の方向は、不調にも治癒にも傾けられる。また、因子由来の不気味な青白い輝きにより、目くらましや隠密行動にも使用することができる。
悲しい時には雨が降る。雨流という名前がそのまま、彼が"そういう存在"となった象徴だと笑ったのはいつの日か。

好きなものは自然の中の散策、おはぎ、外遊び。嫌いなものは約束を守らない人間、鯖。

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