容姿・経歴・その他メモ

『どこに行くんだ？』
物心ついた時からどこからか声が聞こえていた。
いつもろくでもないことを囁くこの声は俺以外には聞こえていないことを知ってからは誰にも話さなくなった。
この声が聞こえなくなればいいと思い逃げ出したが、声がいつまでも追ってくる。
息が切れ何度も転び靴が擦り切れて破ける頃に、この声は俺の中から響いているものだと気づいた。

『めんどくさいことばかりだろ？』
父さんと母さんとよくできた兄が一人いる。兄の諸葉(モロハ)は甲子園に出場し、鳴り物入りでプロ入りした。
俺にも優しいすげー出来た自慢の兄貴だけど、俺は野球なんてやったこともないし運動も嫌いだ。
兄弟だってばれるとガッカリされるから知られたくない。
父さんも母さんも兄貴につきっきりで俺の事はどうでもよさそう。適当に勉強して適当に就職すればいいんだと思ってるみたいだし俺もそう思ってる。
学校に行くのもたるいし勉強もたるいし両親の目もかったるい。
そう思ったら直ぐにアイツがやってくる。

『全部ぶっ壊れてくんねえかな、違うなあ、お前が壊すんだ』
ずっと俺の中にいた悪魔は俺の可能性を拡げてくれる天使だったのかもしれない。
冗談じゃない。
確かに化け物どもをぶっ壊すのは楽しかったかもしれないけど俺はそんな人生を歩みたいわけじゃない。
誰が好き好んで死にそうになりながら戦う必要があるんだよ。
適当に進学して適当に生活して適当に生きて『俺をUGNに入れろ』
…ああ、本当にどうしてコイツは勝手に。

『結局お前はそうなんだよ』
全部投げだしてたら友達も趣味もできなくてこんなもう一つの声に振り回されるのもたくさんだと思ったから、武上高校近くの支部に入ることが決まった。
高校は電車とバスを乗り継いでいくので正直かなり後悔しているけど、美人の生徒会長が面倒を見てくれるらしい。
なんだよ…最高じゃん！
もしかしてここから俺も初めて彼女とかできたりするのかなあ！
と思ってたんだけどなあ…。

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NハンドアウトPC①
ワークス/カヴァー：支部長以外のUGNワークス/高校生
ロイス："和御魂(にぎみたま)" 伊比津美摘(いびつみつみ)
推奨感情：P尊敬/N指定なし
指定：ハヌマーン・Dロイス《賢者の石》《愚者の黄金》不可
キミは武上高等学校へと入学する新入生だ。
UGN武上支部への配属が決まっているキミは、生徒会長であり、次期支部長でもある伊比津美摘という女生徒から優しく手ほどきを受けることとなる。
そう、輝かしい高校生活が今日から始まるのだ。

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