容姿・経歴・その他メモ

普段は、結構軽い口調で、話す。



基本的には、育ちのいい男であり、礼儀もある時はある。
基本は人を救いたいので、UGNのイリーガルとして活動しつつ、計画の実行法を考えている。

部下に犬猿雉を連れている。

履歴

　桃浦金太郎は、生まれながらにして“英雄の器”を強要された。
　英雄桃太郎の末裔。「桃浦家」の正統

　その血にふさわしくあれと、父は一切の情を捨てて彼を鍛えた。
　愛情はなく、あるのは徹底的な訓練と、罵倒と、試練のみ。
　父は言っていた。
　「桃太郎になれ。英雄となれ。お前の生きる道だ。」

　金太郎は、それを憎んだ。
　そして、憎むほどに強くなった。
　父の期待をなじりながらも、拳を振るい、刀を振るい、気づけばその背を追いかけていた。

　だが、ただ従ったわけではない。
　彼はあくまで、父の理想の「桃太郎」などになどなるつもりはなかった。
　「俺は俺だ。」
　そう胸の内で毒づきながらも、結局はその理想をなぞることしかできなかった。
　彼は、走っていただけで、自分の目的を持っていたわけではなかった。

　桃浦の当主を継ぐには、父を殺さねばならない。
　それがこの家の「儀」であり、「掟」だった。
　古臭く、錆びきった「掟」だ。

　だが、勝たねばならなかった。
　父を否定するには、父を超えるしかない。

　そして彼は勝った。一太刀で。
　強さゆえの勝利ではなかった。
　情――ただの情だった。
　金太郎は手を抜いた。
　父殺しをしない為。

　それが、父の誇りを殺した。
　父は潔く切腹した。金太郎の勝利を、その身で讃えたのだ。
　「あっぱれ」

　皮肉な話だった。
　反発し続けた父の理想こそが、今の自分の軸になっている。
　その死を境に、金太郎の中で、あの男の言葉が骨の奥で響き始めた。

　桃太郎になる。
　これを止めるには、なるしかない。
　だが、その道に肝心の「鬼」がいないというのなら――

　「なら、俺が呼び戻してやる。親父が望んだ“英雄”の形は……俺の手で完成させる」
　そうでなければ、これ以上前に進む事できない。
　これが、初めて自分で選んだ道だった。

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