・戦闘適正：優秀

　雷による一撃と炎と氷を掛け合わせた攻撃による破壊力は絶大の一言につき、巨大な岩は瞬く間に砕け散る程の威力を秘めている。集団戦は少々不得手としているのが難点だが、それでもオーヴァードとして中々のものであるだろう。 - 測定レポート

・継続体力：標準

　運動神経こそあるものの、体力の持続に関してはやや難色がある点については否めない。任務中の体力消耗を鑑み、定期的な体力トレーニングを測る必要があると判断する。 - 測定レポート

・エフェクト適正：卓越

　破壊力が大きい雷と炎、そして氷の三属性という極めて扱いずらいオーヴァードの異能力を容易に操っている様子は驚きを隠しえない。これも恐らくＦＨ時代に訓練を受けた賜物なのだろうか？ 皮肉でしかないのだが。 - 測定レポート

・生理的耐性：優秀

　精神的な描写の耐性は一般人以上といった所だろうか。血や人の死等にはＦＨ時代から見慣れてきた為特に気にする必要はない。問題があるとすれば仕事中に猫や犬等のかわいい物を見た瞬間に身体の力がほぐれないかという点だろう。 - 測定レポート

　長い銀髪と下ろした容姿端麗な少女、常にヘッドホンをかけている。好きな音楽のジャンルは軽音楽。

　冷静沈着で大人しい性格ではあるが、自分の思う事ははっきりと口にする自分に正直な一面を持つ。ＵＧＮには恩がある為、頼まれた仕事は確実にこなそうと努力する。

　生まれながらの「オーヴァード」であり、出産した頃から既に力を保有していたという。しかし、赤子であるため自身の力を制御できる筈もなく、両親の手によって即座に遺棄されることとなり、後に放置されていた彼女をＦＨが見つけ、ＦＨのオーヴァードとして暗躍する側となる。
　というのも、オーヴァードの衝動によって破壊衝動が発覚したため、ＦＨはその衝動すらも有用に扱おうとした結果、ＦＨにとって邪魔な人物や場所を破壊する為の殺戮兵器の駒として使われることとなったというのが、ＦＨに身を置いていた理由である。
　だが、ある日に邂逅したＵＧＮの人物によって諭され、改心するに至った。その後はＵＧＮチルドレンとして身を置くことになり、学生として生きる傍ら様々な問題解決のために尽力している。

　雷を中心に、炎・氷の属性すらも扱うオーヴァードであり、ＵＧＮはその特徴から「ブラックドッグ」と「サラマンダー」のクロスブリゲードと断定。その三属性から繰り出される破壊力は想像を絶する。ＦＨの殺戮兵器としての力は伊達ではないということか。

　コードネームは「熱界雷（ティアライズ）」。熱界雷とは、熱雷（※：夏の強い日射を受けて局地的に激しい上昇気流が起こり、積乱雲が発達して生じる雷）と界雷（※：主に寒冷前線付近の強い上昇気流に伴って発生する雷）の要因が重なって起きる雷のこと。雷を主軸とし、炎という熱と氷という寒冷を司る彼女に見合った異名と言えるだろう。