犯行に至ったのは一般人であり、レネゲイドウイルスとは無関係の事件。
銀行へと立ち入った犯行グループは、その場にいた職員達を人質に金銭の要求を行う。
武装していた彼らに抵抗する者達はおらず、その場の全員が恐怖に呑み込まれながら、彼らの要求が満たされる時を待っていた。

　その内、人質の中で母の腕の中で怯えていた赤子が泣き出し、それを止めろと繰り返し怒鳴った後も続けたことに、犯行グループの一人が行動を起こした。
赤子を母の腕の中から奪い去り、殺害しようとした所、同じく人質として居合わせた少年（当時7歳）がそれを阻止。
同時に、グループの内1名が所持していたナイフを奪い去り、赤子を奪った男を負傷させた。

　これによって、グループ内の人間達が錯乱。
結果的に、銃器を乱射し一人ずつ人質を見せしめにして殺害、少年以外の大多数の人間が死に至った。
これを皮切りに警察が突入、鎮圧。

　――結果、死者数十名の事件となり、世間では大きく報道された。