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「さん」
頭上に広がる星の数を数え、
流れる星に願いをかける、幼き日の記憶。
でもどうやったって、そんな無邪気な頃には戻れない。

「に」
だというのに、
キミはもはや星に祈ることはできないのに、
人の願いというものは尽きることがない。

「いち」
ならば一体何に祈ればいいのだろう？何に縋ればいいのだろう？
それは、夜空に打ち上げられる火花の赤が、燃える思いを映し出すとき。
祈りの果てに夏の暑さは記憶の薄氷を溶かす、はずだった。

ダブルクロス the 3rd edititon
キャンペーン『オブジェクトコード・インフィニットルーベウス』
　第1話「やがて思い駆けるゼロ・デイ」
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

カヴァー／ワークス：高校生／UGNチルドレン
推奨固定ロイス：非工間 糸（あらくま-いと）　P自由／N自由
シナリオロイス：周防 環（すおう-たまき）　P連帯感／N不安
　キミは「巧月東高校（こうげつひがしこうこう）」に転校してきたUGNチルドレンである。校内ボランティア部に所属するクラスメイト、周防珠とともに学校行事「七月祭（しちがつさい）」の準備をしていると、どうしても思い出してしまうことがある。
　それは、行方不明となってしまったかつての友人の存在。名前を非工間糸（あらくま-いと）といい、UGNチルドレンとしてともに切磋琢磨し合った仲だったが、7年前の任務中に行方不明となった。彼は今頃どうしているのだろうか。
オープニング①：幼少期の七夕、糸とともにUGNの施設で短冊に願い事を書いた回想。
オープニング②：七月祭の準備に明け暮れるある日の帰り道、珠に「校内ボランティア部に入部してみないか」と誘われる場面。
☆高校1年生となる。

①「非工間 糸」P友情/✓N悔悟
②「猫川美亜」✓P有為/N疎外感
③「周防環」✓P連帯感/N不安
④「香不銀香」✓P親近感/N不安
⑤「先生たち」✓P連帯感/N隔意
⑥「ボラ部」✓P尽力/N不信感
⑦「七夕の願い」✓P執着/N恐怖　Sロイス

「ひとり」
一人の少女が川べりに佇んでいる。
川面に映る自らの顔を見つめ、しかしそれでも、彼女は水仙になるべきではないことぐらいは分かっていた。
だから彼女は始めることにしたのだ。

「ふたり」
一人の少年が盾を掲げている。
その表情にはどこか自分への皮肉を浮かべているが、しかしそれでも、彼は傍観者になるべきではないことぐらいは分かっていた。
だから彼は手を差し伸べることをやめないのだ。

「さんにん」
一人の少年が膝を抱えている。
彼はずっと最後の希望を探していたが、いつしか星を見上げることを忘れてしまった。
自分で閉ざした暗く孤独な宇宙の冷たさに心の底まで凍りつきそうになった頃、視界に映ったのはかがり火か極光か。
いずれにせよキミたちは分かっている、願いを運命に託したりはしないと。

ダブルクロス the 3rd edititon
キャンペーン『オブジェクトコード・インフィニットルーベウス』
第2話「道を仮託する極限」
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

収斂する運命
カヴァー／ワークス：1話と同様　推奨固定ロイス：1話と同様
シナリオロイス："インフィニットルーベウス"　P好奇心／N脅威
　環たちとの願いをかけた戦いの直後、緋石"ルーベウス"が暴走を始める。力を増大させ絶え間なく膨張していくそれに取り込まれたキミたちが意識を取り戻すと、そこには不思議な光景が広がっていた。夜よりも濃い赤で塗りつぶされた満天の星空、辺りを埋め尽くす一面の短冊、澄み渡った水が穏やかな音を立てて流れる小川。言いようのない郷愁に誘われながら、キミたちはこの世界の調査を開始する。