小学校卒業まではF市内で育つ。しかし中学校に進学する際に引っ越し。
引っ越し先は海外、父が海外支部への転勤を求められたからである。
今までの文化、言葉……そして、友人。それらをF市に置き、高校2年生までの5年を過ごす。
そして、高校3年生の春、F市へ戻り変わってしまった街で変わっていないものを探しはじめた。
その先は、受難に溢れ、人の道を外れると朱志はまだ知らない。

・禪野一葉
小学生のころ、とても仲の良かった少女。引っ越し先が海外と言うこともあり、メールでやり取りをしていたが
中学2年生の頃から頻度も下がり、疎遠となっていた。

・テレーズブルム
一葉と疎遠になった頃、親の紹介で知り合った少女。
淡いブロンドに蒼い瞳の少女。
今までの人生で知り合った中で2度目、一目見ただけで意識を持っていかれるような感覚。
テレーズとは年代で朱志に友人が少なかったということもあり、親交を深めた。
映画に買い物、カフェ……時には遊園地で遊び、語っていた。
しかし、朱志が高校生の頃、テレーズは親の稼業が忙しいという理由で遊べるタイミングが段々と減っていった。