“世界最強の拳”春日 乃椰
プレイヤー:紫紅魔
- 年齢
- 14
- 性別
- 女
- 星座
- 獅子座
- 身長
- 155cm
- 体重
- 49kg
- 血液型
- O型
- ワークス
- FHチルドレンA
- カヴァー
- 道場破り
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- ハヌマーン
- HP最大値
- 30
- 常備化ポイント
- 8
- 財産ポイント
- +6=6
- 行動値
- +-5=1
- 戦闘移動
- +10=16
- 全力移動
- 32
経験点
- 消費
- +150
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | "プランナー"に仕える一族に生まれました。その関係は今でも続いていますし、私にとって最優先の事項である事は変わりありません。 | |
---|---|---|
春日一族 | ||
経験 | エフェクトに頼るばかりがオーヴァードではありません。肉体を持つものの特権…強靭な身体こそが最強武器になるのです。 | |
熱狂 | ||
欲望 | 誰よりも強く、勁く、毅く、倔く。この体と心を何処までも高みへ! | |
闘争 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 私の目指した人間の一つの可能性… |
探求 | 14 | |
衝動 | 侵蝕値 | 私と命のやり取りをするのですか? |
殺戮 | 18 | |
その他の修正 | 6 | パトロン/2×3 |
侵蝕率基本値 | 38 |
能力値
肉体 | 4 | 感覚 | 2 | 精神 | 2 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 2+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 0+1 |
ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 11 | 射撃 | RC | 1 | 交渉 | ||
回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 調達 | 3 | ||
情報:FH | 3 | ||||||
情報:ゼノス | 3 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
D | 秘密兵器 | ― | |||||
[S]一族の使命 | 都築 京香 | 誠意 | / | 偏愛 | |||
師 | 春日 恭二 | 連帯感 | / | 憤懣 | |||
― | |||||||
― | |||||||
― | |||||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
ポルターガイスト | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 4 | 100% | |
所持している武器を一つ選択する。そのシーンの間、攻撃の攻撃力を+[選択した武器の攻撃力]する。ただし、選択した武器は破壊される。 | |||||||||
コンセントレイト:ハヌマーン | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた判定のクリティカル値を-Lv(下限値7)する。 | |||||||||
一閃 | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた場合、全力移動を行った後に攻撃を行う。 | |||||||||
バリアクラッカー | 2 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 4 | 80% | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃に対して、対象はガードを行えない。また、この攻撃に対してカバーリングを行った場合、ガードを行ったものとしてダメージを算出できない。さらに対象の装甲値を無視してダメージを算出する。このエフェクトは1シナリオにLv回まで使用できる。 | |||||||||
軽功 | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
凄まじく身軽であり、垂直な壁や水面であろうとも走り抜けることを表す。[経験点修正:-2点] | |||||||||
風の支配者 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 範囲(選択) | 至近 | ― | ― | |
空気にうねりを起こし周囲に風を発生させるエフェクト。[経験点修正:-2点] |
コンボ
降魔の構え
- 組み合わせ
- 《ポルターガイスト》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
そのシーンの間、攻撃の攻撃力を+[スカルスローンの攻撃力]する。エピックの効果により、スカルスローンは破壊されない。
流星衝
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- ―
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 平時
- 4
- 8
- 11
- 6+{肉体}
- 降魔の構え
- 4
- 7
- 11
- (38+{肉体})×2+5
- 4
全力移動を行った後に攻撃を行う。
活殺夜叉砕き
- 組み合わせ
- 《コンセントレイト:ハヌマーン》+《一閃》+《バリアクラッカー》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- ―
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 平時
- 4
- 8
- 11
- 6+{肉体}
- 降魔の構え
- 4
- 7
- 11
- (38+{肉体})×2+5
- 4
全力移動を行った後に攻撃を行う。
対象はガードを行えない。また、この攻撃に対してカバーリングを行った場合、ガードを行ったものとしてダメージを算出できない。さらに対象の装甲値を無視してダメージを算出する。
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
破魔の陣/スカルスローン | 70 | 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | 23+6+5+4+【肉体】 | 18+3+2 | 至近 | この武器は侵蝕率が100%以上の間だけ使用できる。この武器は素手としても扱う。 | |
素手 | 0 | 白兵 | 〈白兵〉 | 0 | -5+6+【肉体】 | 0+3 | 至近 | 宇宙最強の武器。 |
防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鍛え抜かれた肉体/重装PAアーマー | 25 | 防具 | -5 | -7 | 25 | 装備している間、白兵攻撃の攻撃力に+5する。この防具を装備している間、「搭乗状態のキャラクターしか装備できない」と解説に書かれた武器も装備することができる。 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
練り上げられた肉体/特殊装甲義肢 | 0 | その他 | ― | 素手の攻撃力を+6、ガード値を+3する。さらに、あなたの行う<白兵>の判定のダイスを+1個する。 | |
レジェンドウェポン | 20 | その他 | ― | 【対象:スカルスローン】対象武器の攻撃力を+5する。更に、ガード値に+2する。 | |
エピック:スカルスローン | 15 | その他 | ― | 選択した武器の攻撃力を+4する。また、この武器はあなたが使用するエフェクトの効果で破壊されるのを1シナリオに1回まで無効化することができる。 | |
込められし闘魂/アキュート | 4 | その他 | ― | 名称に「パワーアシストアーマー」「PAアーマー」を含む防具を装備している間、素手の攻撃力を+【肉体】する。 | |
瞬歩/ダッシュローラー | 3 | その他 | ― | 名称に「パワーアシストアーマー」「PAアーマー」を含む防具を装備している間、【戦闘移動】を+10mする。 | |
ウェポンケース:スカルスローン | 1 | その他 | ― | 「スカルスローン」をオートアクションで装備できる | |
ブランケット:素手 | 1 | その他 | ― | 「素手」を所持している間、<意志>判定の達成値に+1する。ただし、所持していない場合、<意志>判定の達成値を-1する。 | |
決闘者 | 15 | その他 | ― | いつでも使用できる。シーンに登場しているキャラクター1人を選択する。そのシーン中、選択したキャラクターとの対決を行う場合、判定のダイスを+5個する。ただし、それ以外の判定のダイスは-2個される。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。 | |
春日一族 | 5 | その他 | ― | <意志>判定の達成値を+3する。 | |
コネ:都築 京香 | 5 | コネ | ― | 【REC:都筑 京香】 通常効果:任意の<情報:>判定の直前に使用する。その判定のダイスに+5個する。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。 強化効果:通常効果をあらゆる判定に使用できる。 | |
パトロン:都築 京香 | 0 | コネ | ― | 財産ポイントを2点獲得する。 | |
パトロン:都築 京香 | 0 | コネ | ― | 財産ポイントを2点獲得する。 | |
パトロン:都築 京香 | 0 | コネ | ― | 財産ポイントを2点獲得する。 | |
進化の兆し | 20 | その他 | ― | 【REC:都築 京香】 通常効果:いつでも使用できる。任意の能力値を1つ選択する。シナリオ終了時まで選んだ能力値を+3する。ただし、侵蝕率は+30される。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。 強化効果:セットアッププロセスに使用する。任意の能力値を1つ選択する。シナリオ終了時まで選んだ能力値を+3する。ただし、侵蝕率は+10される。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 34 | 70 | 176 | 0 | 280 | 0/280 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
Sec1:空っぽの器
─負けは、負けだと思うから負けなんだ。
いつの日かの戦闘訓練。右手にナイフを握り、左手は深々と抉れた脇腹を抑えていた。
…死ぬことが怖い。そう、いかに訓練といえど戦いは戦いだ。
オーヴァードでありながらエフェクトの扱いが下手だった。武器の扱いも然程上手くはない。何か特筆して秀でた特技がある訳でもない。あるのはエリートの一族に生まれたというちっぽけな誇りだけ。
…きっともう無理だろう。最後に。構えを戻し、一撃。
やぶれかぶれで放った一閃が届くことはなく、意識がふと切れる。出血しすぎたのだろうか。
…情けない。悔しい。今日もこの屈辱と敗北感の中、ただ咽び泣くことしかできない。
私はただただ怖かった。戦いも、この環境も。
目が覚めて傷を庇いながら、セルの中を歩く途中にふと耳に入った言葉。
「もう必要ない」
「使い物にならない」
「廃棄処分」
その言葉が耳に入った時、あたかも私のことを指しているかのようで身震いしてしまった。
力が入りすぎて硬直した体の傷が開き、血の滲む感覚を覚える。
その日は恐怖感を抱いたまま一日を終えた。私の人生で一番怯えた日になることだろう。
sec1.5:幕間の1コマ-腐った冷凍ミカン
「よく来てくれましたね、"ディアボロス"」
「お待たせして申し訳ありません。一体どのような要件で?」
「少々困り事がありまして。力を貸してくれますね?」
そう言いながら"彼女"は一室の片隅にある冷凍庫を触っていた。
「無論でございます」
"彼女"はそれを差し出しながら話を続ける
「少し長くなりますから、これでもつまみながらどうぞ」
Sec2:逃げるという事
ある日の事。
私はチルドレン共通の訓練から外れていた。それが私にできる程度の勇気。
夕時5時頃。冬の日暮れは早くて、西の山に太陽は沈み切っている。
河川敷の縁には水が跳ね、肌にかかる度に冷たく感じる。
座り込んで水を眺めているだけでも、何処か違う世界に逃げ出せたかの様な、そんな気分に慣れた。
「こんなところで何をしている?」
「…っ」
圧倒的な覇気。FHのエージェントから感じる特有の殺気。
ただ奇妙だったのは、どこか温かさを感じる繋がりの感覚。きっと他人ではないだろうと思いつつも、恐れが勝っていた。
「コードネームは"平坦ズレ"だったか。今は訓練時間のはずだが」
「…っ戻ります!直ぐに戻りますから…」
「別に私は脅しに来た訳ではない。そこまで暇をしている訳がないだろう」
「あ…」
それもそうか。エリートのエージェントが私に構うような理由…ある訳が無いか。抜け出せて自惚れてるのかも。
春日恭二。多くの場数を踏み、数知れぬ勝利を積み上げてきたエリート。同じ一族に生まれて、こうも差があることをありありと見せつけられると、どうしょうもなく自分が惨めに見える。
「…我々の一族は常に優秀であることを要求されている」
「…はい」
「だが、最初から誰もが優秀な人間であることはできない。それもまた現実だ」
「…」
「心を慰める時間は必要だ。ただ、そのままで居られる訳ではないという事も、分かっているのだろう?」
ああ、そうか。
その一言が、グッと何か、遠くにいたような存在を近くに感じさせてくれた。
強くて、自信家で、どんな相手にも臆せず挑める。そんな存在が、その瞬間から近くにいる気がした。
自分勝手かもしれない。でも、その言葉が何処か私に期待を寄せてくれている、そんな気がした。
「…少し時間をください。3分でいいので」
「いいだろう」
振り絞った言葉で得た3分。その間涙を洗い落とそう。川の中に。今ならきっと、何かを取り戻せる。
Sec2.5:幕間の1コマ-凍てついて
初めはただの河川敷でいじけている小娘だと。そう思った。だが、おそらくはこれこそ"プランナー"の見越した通りなのだと。そう思えた。
普通なら私が話し掛けるだけで、畏まり、伏すものだった。だか、彼女は1手目に逃げを打ち、事の流れを知っては厚顔にも私に3分の時間を要求してきたのだ。
普段ならば気分を害する所だが、不思議と嫌な気はしなかった。
同じ一族だからだろうか?
いや違う。それでこそと思ったからだろう。骨があると。この数時間でも、彼女になら仕込み甲斐があると、その一時の会話で私に思わせてくれたのだ。
きっと心が荒んでいたのもあっただろう。傷口から棘も出ていよう。自棄になった部分もあるだろう。だが彼女は自分を捨てようとはしなかった。
本質的に芯の強い、正しく春日一族と言えよう。
水面に水の落ちる音がする。
春日 乃椰…彼女はまだ、折れてはいまい。
Sec3:誇りと誉れ
「さて。今から私が直々に君に稽古をつけよう」
「…ッ」
ただ黙って睨みを効かせる。それが今の私にできる精一杯の構え。
「それが私の任務であり、"プランナー"の意向でもある。この機会、無駄にはしてくれるなッ!」
"プランナー"の意向。その言葉を聞いたときに自分の中で目が覚めた。今の私は何かを期待されている。それ故に、今ここで力を試されている。
懐から携行用のナイフを取り出し、ギリギリのところで刃を受ける。
「教練のルールは簡単だ。お前が私に有効打を1度でも打ち込めば良し!」
「ふぅッ!」
「だが、私にも時間の限りがある。タイムリミットは30分だ!」
30分。たったの30分。否、私の為に30分を割いて貰っているのだ。
この程度の期待に応えられずして、何が春日一族か?何がエリートか?
相手が如何なる強敵であろうと、一矢は報いなければ申し訳が立たない。
自分の中で沸き立つ心の猛りを感じる。
「ハァァアアッ!」
攻めに転じる。今のナイフは数日前よりも数段鋭く、数分前よりも数段素早い。
だが、その刃はいまだ届かず。
悪魔には未だ、片手間にでも避けられる程度の攻撃でしかない。
「その程度ではな!」
攻撃の機会は与えてやったんだとばかりの攻守反転、こうなれば私は守勢に入るしかない。
致命的な攻撃を選び抜いて防ぐ。獣の爪から放たれる一撃一撃が格段に重い。
…だが。
「そこッ!」
一撃でいい。差し込む。一瞬のチャンス。それに賭けた一振りを。
「なっ!?」
「甘々だ!そんなものでは!」
隙を突いていた筈だった。しかし、誰がどう見ても完全に防がれていた。
次の瞬間には自分の体が宙に浮いて、体が水に叩きつけられていた。
Sec3.5:幕間の1コマ-炎
少しやってしまったかもしれない…という後悔も束の間、今一度"プランナー"の言葉を思い返す。
「眠れる獅子の目覚めを手助けしてほしいのです」
精神的に滅入っている彼女は、このまま放っておけば折れてしまう確率が高い。ならば、何かしらの発破をかけるべきだろうが、この手の事は人間である我々の方が相応しい。そう仰られていた。
しかし、いざやってみればどうだ。素直なことを言えばかなり期待外れだ。"プランナー"はに何を期待しているのだろうか?
私は彼女の手から離れ落ちたナイフを懐に仕舞い、立ち上がるのを待つ。
Sec4:流星
身体が今にも凍えそうだ。出来ることならばこのまま水と流れてしまいたい。攻防を始めてもう20分は経つだろうか。
水面に打ち付けられ、浅瀬に倒れたまま体が言うことを聞かなくなってくる。
立ち上がる意志と、身体が追い付かないもどかしさ。
今まで感じた事がない感覚だった。ここまで立ち上がろうと、まだ戦えるだろうと、そう思ったことも、願ったこともない。
冷たい川の流れが死の感覚を連れてくる。
…あの時とは違うけど、怖いのは一緒だ。
でも、
だからといって、
ここで立ち止まっていたら。
もう二度と立ち上がれない。
目がカッと開く。手に握っていたナイフはない。
周辺を一瞬で知覚し、そこにはもうないことを理解する。
今までにない澄んだ感覚。限界故か、何も感じないのが自分にとってここまで動きやすいとは、全く思っていなかった。
今までなら怖くて竦んだだろう。何もできなかっただろう。でもここで引いたら、二度とチャンスは訪れない。そんな気がしていた。
空に一筋の流星。何かを願うか?違う。私に今必要なのは祈りじゃない。一歩大きく踏み込んで、チャンスを手にする絶対的な"力"だ。
一度川の向こう岸まで距離を取る。拳を握りしめて、どんなに大ぶりでも力を込める。
今なら行ける。この川でさえ、助走の足場にできる理由のない確信があった。
向こう岸で"悪魔"が嘲笑するのが見える。どうやら真っ向から受け止めるつもりらしい。
硬い防御があるのなら…
「フッ、来い!」
「ゔぁああああああああ!!!」
─上から真っ直ぐ、叩き潰す!
Sec4.5:幕間の1コマ-解凍ミカン
「今日は溶かしてから食べる気分です」
「はぁ…」
「以前の頼み、上手くこなして頂けたようですね」
「お褒めに預かり、光栄です」
「彼女が腐る前で助かりました。彼女には見るべき可能性が残されていますから」
「…彼女が本気になった時の渾身の一撃、想定外の威力がありました」
「本気…殻を破った、が正しいでしょうか。何れにせよこれから彼女は大きく伸びるでしょう。気が向いたら顔を合わせてあげて下さい」
「…わかりました」
Sec5:二兎を追う
あの日から大分長い時が過ぎた。
今となっては拳の一振りが全ての迷いを振り払ってくれる。
ただの出来損ないのチルドレンは気が付けば相応の立場を得て、今日も1つの戦いを経た。
「ご機嫌よう。久方ぶりですね。"白銀の拳"」
そう言いながら一人の少女が私に声を掛けてくる。
外見こそ見知らぬ人物。ただ、その正体には何となくの覚えがあった。
「…"プランナー"ですか。随分とお変わりしましたね」
「ちょっとしたイメチェンですよ。少々お時間を戴いても?」
「勿論、こうして久しぶりに会うことが出来たのですから」
そして、告げられたのは"新たなる組織"の設立と、その理由。
「私は"ディアボロス"にも同じ問をかけて来ました。貴女はどうします?」
あまりに純粋だった。かつての自分なら、ここで優柔不断にもなっただろう。だが、私は大きく変わっていた。
「…私には今の私の生き方と一族の誇りを天秤に掛けることなどできません。故に、今直ぐにあなたに付いて行く事は出来ない」
「…」
「ですが、取り引きという形にはなりますが、ご用命であれば何時でも力になることをお約束致しましょう」
「…フフッ、なかなか豪胆な答えですね」
私が出した答え。それは、必要とされるだけ強くなればいい。それだけの簡単な答えだった。
「今のまるでオーヴァード然としない貴女の姿もそう。非常に興味深い存在になりましたね」
「お褒めいただき、光栄に思います」
「分かりました。必要な時にまた声をかけましょう」
挨拶も程々に少女は去る。
これが、私の選んだたった1つの選択肢。
最終的な攻撃力
[{23(スカルスローン素)+6(特殊装甲義肢)+5(レジェンドウェポン)+4(カスタマイズ:エピック)+10(アキュート/進化の兆し×2)}×2(ポルターガイスト)+5(重装PAアーマー)=101(最終的な素手+増加分の威力)
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 150 | ||||