・シナリオロイス：PC1 （○P：慈愛/N：過保護）

あなたはPC1に嘘をついている。PC1はマラコーダの実の子だ。
10年前、FHセル壊滅作戦に参加したあなたは、そこで負傷したPC1を発見する。
マラコーダに強い憎しみがあるあなただったが、PC1をUGNへと連れていき、自分の養子とした。
親の罪に子は関係ない。10年間共に過ごしたPC1はあなたにとって大切な家族だ。

公開タイミング：PC1がこの真実を知ったら

・彼の出自は日本人、日系人であることは顔立ちから確かなのだが、彼自身よく知らない。
・なぜなら6歳の頃、メキシコに墜落した航空機事故に遭った唯一の生き残りだからだ。
・そして、事故現場から彼を見つけた、麻薬カルテルのメンバーにより育てられた。

・その後、10歳を過ぎた頃にはカルテルのシカリオ兵（≒殺し屋）としての訓練を受け始める。
・訓練の中で彼は、ナイフや｜山刀《マチェーテ》による近接戦闘に高い適性を示していく。
・そして、同様にカルテルに所属し年齢も近かったある少年とも親友と呼べるほどの間柄となった。

・15歳の頃になると、組織の中枢が麻薬カルテルからFH南米セルへと入れ替わる。
・新たに組織を統括することになったFHの命令により、オーヴァード覚醒実験に参加する。
・結果として、自分も親友もオーヴァードとして覚醒することとなった。

・FHエージェントとして訓練を受けた2人は、麻薬カルテルにいた頃と変わらず、暗殺者としての任務を負うことになる。
・自分は"｜顔無し《エル・ククイ》"として、親友も"｜禍いの尾《マラコーダ》"として呼ばれ、腕利きのFHエージェントとして畏れられた。
・"マラコーダ"は今でもその呼び名で彼を呼ぶ。

・着々と殺しのキャリアを積む彼に、ある時、日本での暗殺任務が言い渡される。
・暗殺対象は新興の対立勢力であるUGN日本支部で、オーヴァード向けの装備開発を行う主任研究員である女性、海東 梢だった。
・暗殺の手段やタイミングを計るべく、妻のラボ付きの装備テスターとしてUGNへと潜り込んだ。
・その身分で彼女と接近するうち、レネゲイドとヒトの共存を願う純粋な眼差しや想い、コロコロとよく変わる表情に任務を忘れるほど惹かれていった。

・ついには彼女のためにFHを裏切り、UGNへと寝返ることを決意。梢にプロポーズまでした。
・支部の表向きの姿であるバーの名前である"XYZ"は、妻にプロポーズする際に作ったカクテルの名前からとっている。
・カクテル言葉は「永遠にあなたのもの」。
・キザったらしいと散々笑われた後、プロポーズは快諾された。

・その後は、潜入時の身分をそのままとしてUGNへと正式に所属することとなる。
・しかし、旧友である"マラコーダ"は、裏切られてもなおFHへの彼の帰還を望んだ。
・結果、楔となる妻がいなくなれば戻ってくるだろう、と妊娠中の彼女を殺害。
・帰宅し、その惨状を目の当たりにした彼は急いでUGN傘下の病院に連れて行き、HO2だけが一命を取り留めた。
・このことについては、PC1が自分の過去を重荷に思わないように、そしてPC2がPC1を恨まないように、墓まで持って行くつもりでいる。

・妻の死から数年が経ち、"マラコーダ"の潜伏するFHセル拠点が判明。その壊滅作戦に復讐のため志願した。
・暴走して破壊の限りを尽くすが、怯えて泣いているPC1を見て我に帰る。
・その泣いている姿に、自分の子どもであるPC2の姿が重なって見えた。
・彼にとって2人の子どもは、最愛の者さえも救えなかった戦いの中で、自分の手から零れなかった命たちであり、自分に「人間性」を取り戻させてくれた相手といえる。