赤紫の髪、青色の眼。特徴的なのは『長髪の内側が暗闇であり、複数の眼が存在している』ということ。童顔。
両手両足は生まれつきなく、両足のみを義足で補っている。

基本的には穏和で大人しい。だが、近しい者に被害を与えられると豹変する。
穏和で大人しいが、だからと言って減刑をしてくれるわけではない。

生まれたときから両手両足がなく、先王が「手足がないということは苦難が約束されており、それ故にこの子はこの『後悔の国』できっと素晴らしい王になる！」と豪語し、それ故に狙われた際に抵抗できない、と考え、王族であることを本人にも知らせず「フマニタス０」の国民として従者とともに一般市民街に住まわせていた。

成長し、物心つく頃に髪の中に目が発現する。その容姿から恐れられることが多く、避けられていた。そのためにだいぶ冷めた性格をしていたが、幼馴染たちと出会って年相応の少年の心を取り戻す。

それから、ぼろぼろのクライツを拾い、問答無用で死刑にされそうなところを哀れに思ったため王宮に赴き『フマニタス４』の制度を提案。己が次期王とも知らず王宮まで提案をしに来た豪胆さに先王は満足し、その制度を導入させた。

大幅に制度の改正を行った。それは、『後悔をしていればランクを下げよ』というもの。
それから、助成金の制度。あとは命乞いシステム。おもろいことしたら2回までは許してやろうね……。
そして、最終的に『フマニタス４』の罪人たちを全員城に住まわせるというやり放題錯乱ルール。気がくるっている。
初めこそ文句は出たものの、助成金のおかげで国の治安は大幅に改善した。

幼馴染たちとは気安い立場で話す。噂では彼らのやることを黙認し、刑罰の対象であっても刑罰を執行しない……と囁かれているが、知ったことではない。
自分が生きている間、何の失策もせず、罪人たちを正しく裁き、幼馴染たちがただ生きていればそれでいいのである。

【特徴】
地理的にも目立ったところのない、比較的現代に寄った国家。
一つだけ挙げるとするならば、『後悔せよ、己の行いを』という国の矜持を掲げている。
その矜持があることもあり、ラクーナは『犯罪を犯した者が送られる国家』である。

【『フマニタス』】
ラクーナには、『フマニタス』と呼ばれる国民ランクが存在する。
１から４まで存在し、１から３はランクごとに住まう地域を振り分けられる。
（なお、生活レベルに関しては国から助成金が国民に出ているため違いのないものとする）
４は王宮に住まい、王の手伝いをするものとする。

０　なんもしてない人たち
１　『自らの行いを悔い、自らラクーナに懺悔に来た者』
２　『罪を犯した者の中で、比較的軽い刑罰※の者』
　　※窃盗、傷害（軽度）、詐欺など　結果的に命に支障のないもの
３　『罪を犯した者の中で、重い刑罰※の者』
　　※殺人、ジャーム等の手引きなど　結果的に何らかの形で命を奪ったもの
（なお、妊婦や子供、障がいのある者など社会的弱者、訪問客など他国の人間に対して犯罪を行ったものは命に支障がなくとも３）
４　『フマニタス３』の者の中で、贖罪として王に身体の一部を提供した者

この生活を続け、４以外の者は１年間『後悔』が見られればランクが下がる。
見られなかった場合はランクが上がり、３に行った時点で終わりである。
フマニタス２の者は２度目を起こせば問答無用で３に
フマニタス３の者は２度目を起こせば４には行けず死刑に
フマニタス４の者は二度と元の生活を送れない覚悟を持て

４の者が王の命を狙ったりすることはあるが、それら全てを理解した上で罪人を王宮に住まわせる王は『酔狂王』と呼ばれている。
（命を狙われた場合は身体を全てバラバラにして売りさばくよ……）
（うまい命乞いを考えたら２回までは許してあげるよ）

なお、ラクーナで他国の人間が犯罪を起こした場合、『他国の法』に則るものとする。