容姿・経歴・その他メモ

彼の幸せな家庭なんてものは仮初の場所だった。

平凡家系、平凡な両親、平凡な自分と全てが当たり前の中で埋もれしまうような、そんな世界で生まれた彼は、その常識を変えられ、そして気づかない内に非日常へと巻き込まれていた。

ただし平凡な家系、とは日常の目線から見た場合の話だ。
非日常の目線から見れば、それはUGNの裏側に存在している闇に深く関わってしまっている、とても凶悪なそして悪意に満ちた環境に身を置いてしまっていた。

そんな中で彼は、毎日実験体として扱われる日々に対して疑問を抱かず、ただその役割を発展のためと感情を殺して生きてきた。

しばらくしてから彼がいた施設はその違法性によって取り押さえられたが、彼の歪められた価値観については元に戻すことは叶わなかった。
そもそも戻す定位置というものが存在しなかったため、当たり前の話ではあった。

その後、劣悪な環境から変わるきっかけは、その周りにいた人間たちの影響が大きかった。
生きる意味を見失いかけていた彼に、改めて平凡に生きることの大切さを教えてくれた人たちには感謝している。

あまりにも異常な環境で生まれた彼が望むのは、誰もが幸せになることができるハッピーエンドだ。

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