敵を倒しながら、その死者の魂の安息を祈る鎮魂歌をささげる様子から。
戦闘の様子を見たアズールの「さながら極悪聖女のようだな」という呟きをもとに名付けた。

元気溌剌な性格は鳴りを潜め、感情がフラットになった。
もう誰も目の前で失わないように戦闘能力を向上させることに執着している。
そのためアズールに無理矢理頼み込み、戦闘訓練をつけてもらっている。
最初こそ一方的にボコボコにされていたが、段々渡り合えるくらいにはなってきた。勝手に師匠と呼んでいる。

エルと杏奈のことは相変わらず大切な幼馴染だと思っているが、単独任務を命じられることも多く3人で過ごす時間が減ったこと・任務と訓練以外の日常会話の話題を失ったことなどから、若干ぎくしゃくしている。

この2年10か月でアズールの命により多くの任務をこなし、命のやり取りに慣れてしまった。
一方で自分のやっていることは許されないことだ、と思っておりせめてもの餞として鎮魂歌を奏でている。
（仕草がキリスト教寄りなのは、エルちゃんの影響かも）

今回、アズールから与えられた任務はFHエージェント"ティエラアリア"の捕縛。
久々に3人そろっての任務ということもあり、少し浮足立っていた。
そのことに罰が下ったのだろうか。潜入先の峰同市で再会したのは、かつて死んだはずの幼馴染・櫻井青葉だった。

※1話→2話の2年10ヶ月でどういう経験をしたのか？

●1話立ち絵
灯凛式少女メーカー：https://picrew.me/share?cd=j9tGsAhxVM

あの日、青葉に伸ばした手は届かなかった。
「もう誰も取りこぼさない」。自身の欲望を叶えるために、さらに訓練に励むようになった。
師匠にボコされる訓練（？）とは別に、捕虜になったルナソルと模擬戦を行うこともある。
陽葵個人としては、蒼穹の種の情報をくれたこと・キンダーガーデンを離脱したことから、ルナソルに対して悪感情はそこまで抱いていない。
自分から積極的に話しかけに行くほどではないが、話しかけられたら普通に会話には応じる。

訓練を行いながら情報収集も行っていたある日、青葉の足取りを追って故郷である朗是市を訪れることになった。
しかし玄関に足を踏み入れた瞬間、視界が桜吹雪に覆われる。
再び目を開くとそこは自宅で、死んだはずの家族が心配そうに見つめていた。
これは現実ではないとわかっていながらも、その甘い夢に飲み込まれそうになる。
青葉の願いが歪んだ形で叶ったというのなら、それを正すしか無いのだろう。

※2話→3話は2か月経過（1話→3話は3年経過）

・父親：家族のことが大好きで、特に陽葵には甘々。
一人称「お父さん」
二人称　→母親「ママ」、→兄「お兄ちゃん」、→陽葵「陽葵」

・母親：心配性で、子どもたちに対して少し過保護気味。
一人称「お母さん」
二人称　→父親「お父さん」、→兄「お兄ちゃん」、→陽葵「陽葵」

・兄：物静かで頭が良い。将来の夢は弁護士だった。
一人称「俺」
二人称　→父親「親父」、→母親「お袋」、→陽葵「陽葵」