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【概要】
銀灰色の瞳と白灰色の髪をした細身の少年。暑い夏でも長袖や分厚い手袋を欠かさない。髪の色は少し気にしている。
基本明るくてお人好しな性格をしている。誰に対しても大抵は敬語で話す。一見明るいが、優しさ故に色々と背負いこみがちであり、ネガティブで繊細な面も強い。そのためか自分の犠牲を厭わず他者を救おうとし、非常に危うい部分もある。そんな中でも決意したことは曲げない芯の強さも持ち合わせている。
また時々腹黒い一面を覗かせるときもあり、特に賭け事が絡むと平然とイカサマを仕込んでくる。画才は皆無、酷い方向音痴で1人だと必ず迷い、アルコールも苦手。


【来歴】
元はごく普通の両親のもとで生まれた。
生まれつき左腕を「遺産」に侵されたことでオーヴァードに覚醒する。それを知らぬ両親からは奇形の子どもとして見られ、虐待を受けてきた。最初こそ軽度のものだったが、成長するに連れて激化していき、死にはしない程度にストレスの捌け口であるかのように迫害され続けた。そして二人目の子どもが生まれるや否や、邪魔だったのか捨てられてしまう。行く宛もなく、しかし死ぬこともできずに彷徨い、生きるために何でもすると共に人としての良心も薄れていった。
そんなときUGNに所属する「恩人」に拾われる。彼から「遺産」のこと、オーヴァード及びレネゲイドのこと、自身の力のこと、そして人としての優しさを教わり、今の名前も与えられた。その後、紆余曲折ありながら恩人と共にわずかな期間流浪してから浅染市へと移住する。
普通らしさを取り戻し生活に慣れてきた10歳の頃に秤夢見と出逢う。最初は人付き合いに慣れないこともあったが、仲良くなり初めての友達と言える関係になった。12歳に秤夢見と離れることになり寂しく想う気持ちを強く抱き始めるが、それが何かをまだ自覚できていなかった。
そんな中、13歳に恩人を病で亡くしてしまう。恩人の伝手で浅染市支部の長である夏白菊香の元へ預けられることとなった。彼を看取ることはでき彼の遺したものはあれど大きかった拠り所を失い、支部の皆から優しくされてもそれが埋まることはなく人との距離が生まれ始め孤立しそうであったが、その半年後に秤夢見と再会。オーヴァードとして非日常を過ごす中、彼女が日常の象徴として精神的支柱となっていった。

昨日と同じ今日も君と話した。──今日も楽しかった。
今日と同じ明日も君と話す。──明日が待ち遠しい。
何事もなく日常は繰り返す。そのはず……だった。

──16歳に秤夢見を交通事故で亡くした。再び独りぼっちとなってしまった。今度は死に目に遭うことすらできず、遺されたものすらも何ひとつとしてなかった。己の無力さに打ちひしがれると同時に、秤夢見への想いの大きさを自覚する。
その深い悲しみを誰に打ち明けるでもなく、一人で抱え込んだまま現在まで至る。明るく皆を笑顔にする”｜道化《仮面》”を被り演じながら……。

──死ぬことは決して赦されていないのだから。


【能力】
「遺産」によって覚醒、「時の破壊者」としてのバロールと「緋色の悪魔」としてのブラム＝ストーカーを獲得する。その特徴が左目と左腕に現れている。戦闘では時間の流れを操る左目を駆使し、赤腕である左腕を巨大な鉤爪へと変質させて行う。
時間を圧縮したり引き延ばしたりすることでパワーとスピードを兼ね備えており、腕が変形することで外套や遠距離攻撃、停止した心臓を動かすなど器用に対応することができる。
シンクロ率が臨界突破すると、異形の左腕が十字架が刻印された白亜の大剣へと転換される。その間は隻腕となるが不自由なことはなく、十全に斬ることができる。

基本情報

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