容姿・経歴・その他メモ

「大波に飲まれて、アタシに酔いなァ！！」

　「大いなる者(ザ・グレイトワン)」が一人。水を司る。
　長身で白黒が混ざり合った髪を持ち、普段は飄々としている。

　元は北海道のとある村で育てられていた鯨の神……として祀られていたもの。といっても住民にはカムイポホ(神の子供)と呼ばれこそすれ、ペットのように親しまれて育てられていた。
　その正体は、古くから北海道近海で暮らしていたマッコウクジラの一頭。知らずに感染したレネゲイドによる影響か長命な個体だったが、中東での事件と同時期に突如として体内のレネゲイドウィルスが活性化。適合こそ果たすもその反動として退化してしまい、幼体になったのち陸地に漂着。近くの村民に拾われることとなる。

　20██年██月██日に起こったレネゲイド研究機関「アペフチ」による襲撃に遭遇。その際にオーヴァードとして覚醒しヒト形になって襲撃部隊と戦闘、これを退ける。「アペフチ」の調査のために村に潜入していたUGNエージェントがこの騒動を目撃。エージェントの説得により、アペフチの捜索とその壊滅までを期間と約し、UGNに所属することになる。

　オーヴァードによる襲撃がきっかけで覚醒したのもあり、レネゲイドを使ってヒトを傷つける者をひどく憎んでいる。アペフチはもちろんFHや、着き従ってこそいるもののUGNも彼女の中では同じカテゴリに分類される。
　同時に村の人間に愛されて育ったため、ヒトは守るべきものとして見ている。オーヴァードだとしてもヒトはヒト、らしい。特に子供（本人判断）をかわいがる。

　「ヒゲ」と呼ばれる触手を伸ばして戦う。体の一部が伸びて分かれ、ムチのようにしならせることができる。ただし感覚器官(本人談)であるため、攻撃に使う事はあまりない。
　レネゲイドの力を使いすぎると頬から細いヒゲ(これも触手)のようなものが伸びる。

　現在はUGNからの指示で「遺産」と呼ばれるものの情報収集にいそしんでおり、同時に自らをオーヴァードとして覚醒させたものがなんなのか──「ヒトに対するおよそ過保護ともいえるほどの愛情」が何由来なのかを調査している。

アペフチ

北海道を中心に活動していたとされるレネゲイド研究機関。
黒白がオーヴァードであることをどこからか訊きつけ確保のために襲撃を実行したとされる。
現在は行方を眩ませており、黒白は彼の組織の壊滅を目的にUGNに所属し活動している。
名前はアイヌ語で「火の神」を意味する。

大いなる者

ザ・グレイトワン。全部で四人いる。ワンどころではない。
UGNに所属するオーヴァードの中でも特徴的な人物に授けられる。

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