容姿・経歴・その他メモ

CV.新谷真弓

我ら役者は影法師。皆様方の目がもしお気に召さずば、ただ夢を見たと思って、お許しを。

――ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」より

概要

一人称は「私」

演劇部所属の高校二年。常に飄飄としていて掴み所がない。何事もそつなくこなし、成績も良い。楽観主義者で、どんな相手にも気さくに接する。時折演劇に絡めて物事を喩えたがるきらいがある。
また、実は後述する異能のせいで対人関係に難を抱えているが、その事はおくびにも出さない。
小学校高学年の頃に交通事故に会い長期入院をしている。その時に母と兄弟を亡くしており、男手一つで育てられた。
また友人が多いが深い付き合いは全くしておらず、長い友人は藍染 紫乃（アイゾメ シノ）くらいである。

彼女の異能

紙鳶 千歳は、相手の考えをなんとなく読むことができる。これは彼女が生死の境を彷徨った時に得てしまった異能で、その根本には幾重にも絡み合った共感覚が関係していると考えられる。いわば彼女の五感は互いが互いに情報を伝えあっており、『匂い』は色であり、味であり、感触であり、音なのである。そのようなあまりにも過大な情報量が、彼女に異能と呼ばれる現象を引き起こしている。
事故にあい、この感覚を得た当初は情報のコントロールや説明もままならず、後遺症を疑われた。しかし幸いにもすぐさま共感覚に順応し、普通の生活を遅れるようになる。だが相手の思考が読めてしまうことは千歳にとっての大きなストレスであり、人間不信に陥るのも時間の問題だった。彼女はいつしか人前で本心を出さないようになり、幾重もの仮面を被りながら生きて行くようになる。自らが相手の考えを読めること以上に、化け物じみた自分の考えを、感覚を知られるのが怖かったのだ。

演劇と、紙鳶 千歳

そんな彼女が出会ったのが演劇だった。演劇の舞台はいわば「仮面を被る場所」。演劇が行われるその空間だけは、純粋に舞台に没入する演者と観客だけがいる透き通った世界。一切の雑念のないその場所は、千歳にとって最も心地の良い場所だった。だから彼女は演劇が好きだし、ずっと続けている。

藍染 紫乃について

唯一の幼少期からの付き合い。傍から見てもとても仲の良いように見える。しかし千歳は紫乃の前ですらも飄々とした態度は崩そうとしない。その一方で、千歳にとっては最も一緒に居て心地の良い相手なのも間違いない。
彼女が患っている奇病については、「年の終わりに幕が下り、再演をし続ける舞台みたい」と語っている。

戦闘スタイル

読心術と卓越した演技力により、相手のされて最も嫌な言動を幻覚物質を利用しながら再現し、敵に精神的、概念的なダメージを与える。まさしくそれは、彼女の為の"劇場"である。

ミサンガ

クリスマスプレゼントとして彼女から貰ったミサンガをとても大事にしている。
そして同じく千歳もミサンガを紫乃に渡している。これは千歳が"わざと"被らせたものである。ミサンガを同じく紫乃に渡すことで、記憶を失っても「形として残るもの」を残したかったのだという。

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